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この介護浴槽とてもまたいでなんか入れないー!石削って階段作れますか?

2013-07-13 16:02:04 | インポート

こんにちは

相変わらず暑い日が続いていますが、体調など崩されていませんか?
今の時期は、熱中症を特に気をつけないといけないようです。
水分はこまめに、暑い時の外出は特に注意してください。

今回は、ある施設の介護用の大型浴槽の改修の相談が施設長からあり、浴槽の縁をカッして階段手すりを設置し、容易に浴槽に入れるようにして欲しいとのことでした。
その後、細部の打合せをしに介護ケアの方たちと浴室で打ち合わせをすることになりました。

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現場は大型浴槽が三つあり、向かって左側の浴槽には、出入りのため、あらかじめ手すりと階段がついていました。残り二つの浴槽には出入りの階段等はありませんでした。
介護ケアの方いわく、「左側の浴槽は比較的軽度な介護の方用にケアスタッフが介助しながらご自分で浴槽内に出入りしてもらうようで、残り二つはわれわれが抱えたりしながら、浴槽に浸かってもらう用なんです」と、説明を受けました。「このままだと軽度のご入居者の方も、ご自分で入ることも出来ないし、ごらんのとおり浴槽の縁も大きく滑りやすいのでわれわれが抱えて入れるのも危険と重労働なんです。」と悲痛とも思えるお話でした。

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アップで近くを見てみると、石材を貼った浴槽の縁は、高さと奥行きがかなりあることがわかりました。浴槽内にはモザイクタイルが貼られており、腰掛けられるようなのか、段差がありました。

石材をカットして、階段を作り、浴槽内は既設の段を利用することで出来ないかとのことでした。
言うのと実際にやるとでは、大違いで、浴槽外と浴槽内の高さが違う関係で、段の高さと奥行きをバランスをとるためにサイズをどれくらいにするか。
また、洗い場と干渉しないようになおかつ昇降がスムーズに行える踏み込みとけこみのサイズが必要で、洗い場側が良くても、浴槽側の段の高さとかなり差があると昇降の際に、足を踏み外したり、足先をぶつけてしまうこともあるので、削るサイズも含めて、段ボールの模型を作って実際にケアさん数人に試してもらったりして、ようやくサイズが決まりました。

しかしこれで終わったわけではありません。いよいよ困難な施工にかからなくてはなりません。
既設の浴槽の表面に貼ってある石材にカッターを入れてゆっくりと水を加えながら切っていきます。
その後、床面タイルの表面もカットし剥し、型枠材にモルタルを詰めて段を作り、モルタルが乾くのを待ちます。次に表面に同様のタイルを貼りこみまた乾くのを待ちます。
最後に両側に手すりを取り付けますが、支柱が極力足に当たらないように段の角ぎりぎりの位置に取付したのですが、特殊形状のため、あらかじめ製作してこなくてはならず、現場合わせのカットや接続が出来ず何度もスケッチして角度も含めて計算して、また現場でもメジャー等で確認で測りました。
そのおかげか、きちんと納まりました。

以下が完成後の写真です。

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浴槽内からはこのようになっています。

既設の設備に対して後からのこのような工事は難しく、またリスクもあるため、業者によっては、断るなんてこともあろうかと思います。
労力と時間と困難さを加味したら、とても合わない金額での施工でしょうが、ケアスタッフさんたちから感謝のお言葉を多数いただきました。
それがなにより明日の原動力になります。

千広(せんひろ)デザインサービスでは、インテリア・リフォームを手がけて26年、介護施設の改修やメンテをまかしていただいて18年の経験を生かして毎日頑張っています。小回りのきく良きパートナーを目指しておりますので、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
www.senhiro.com


不可能が可能に~!洗面台カウンターボウル一体型の交換物語

2013-07-12 12:32:18 | インポート

こんにちは

いよいよ夏本番さながらで、「暑いですね~。」という挨拶言葉があたりまえのようになってきました。
そんな季節ですので、洗面を使用する機会も増えると思いますが、今回は洗面化粧台ではなくてカウンターのみの交換という施工のワザを紹介したいと思います。

内容は、洗面化粧台の洗面器にヒビが入ってしまって、洗面化粧台全部ではなくて、洗面器部分だけの交換を希望されているとのこと。
そのお客様は一度、メーカーのショールームに同様の件で問い合わせをしたようですが、「出来ません」というつれない返事だったそうです。
今回は、私どもでリフォーム工事をさせていただいたお客様が、私どもの仕事ぶりを気にっていただいて、困っている友人の方を「きっとこの方だったらなんとかしてくれるわよ」というこでご紹介にいただいたことです。

そしていよいよ現場へと下見に伺うと…

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まず現状の洗面台は、洗面器ボウルと洗面カウンターを組み合わせたシステムのものでした
洗面ボウルの形状にくり抜いたカウンターを取り付けたキャビネットに洗面ボウルを取付けしているというものですので、当然洗面ボウルだけの交換は可能なので「洗面ボウルだけの交換は可能ですよ」とお伝えしましたが、ふと、その時なぜ、メーカーのショールームは簡単に出来ないという返事をお客様にしたのだろうと思い、持参したメーカーのカタログをめくって洗面器ボウルを確認したところ、同様の形状または排水の位置の合うものが見当たらない…ということは、既に廃番になっているということ…これが「出来ない」ということだったのか。

とりあえず、その旨をお客様にお伝えして、洗面ボウルの細かいサイズを測って在庫の確認とそれに合わせられる洗面ボウルを探すことになりました。

と、それで今日のところは終わりと思ったところで、お客様からもうひとつ依頼がありました。
それは、「洗面ボウルをこのまま交換出来たとしても、カウンターと洗面ボウルの接合部掃除がしにくく、カビまで出てしまっているので、最近よく見かける洗面ボウルカウンター一体型のに交換出来ませんか?」ということでした。

うーん…、それは洗面器ではなく、洗面化粧台セットがそうおうモデルになってきていることがわかっていたので、出来るとしたら、洗面化粧台キャビネットごとの交換しかないのではなかと。
それで、キャビネットのサイズを測ってみると、あれ、なんか低い…、そうなんです、こちらの商品は特注で製造され納められていたものでした。マンションなど戸数が多く配管の関係上こういったケースはたまに見られます。
とりあえず詳しく探してみないとわかりませんので、後日の回答を約束してお客様のところを後にしました。

まずは、洗面ボウルですが、こちらは受注生産で同様の形状のものがメーカーで提供してることがわかりました。おそらくメーカーのショールームが出来ませんとお客様にお伝えしたは、お客様は品番もわからず、正確な寸法もなく形状を口頭で伝えたので、情報が少なかっためかなと推測されます。ですが、品番のシールがないか、細かい寸法や写真などの情報を再お客様に確認してもらえるようお伝えしておけば、良かったのかなと思ったり…。

今度は洗面台キャビネットですが、メーカーからの回答は不可でした。特注での製作なども問い合わせしましたが、全てノーで、特注は受けられないとのことでした。

やはり無理か…とあきらめかけた時、洗面台キャビネットはそのままで、洗面カウンターだ交換というのは出来ないだろうかとふと思い、カウンターのサイズを確認し、メーカーの洗面一体型のカウンター規格と比較してみると、ほぼ大きさが同じなものがあるということがわかりました。

これならと思い、再度メーカーの技術に問い合わせしたところ、回答は以下のような内容でした。
「こちらのシステムのカウンターは選べるようになっていますが、あくまで、洗面キャビネットにカウンターを取付しての出荷商品です。カウンターのみを既設のものに交換というのは、現の規格には合わないと思われますので、こちらとしては不可とさせていただきます。現場対応お願いします。」…なるほど、メーカーサイドとしては、規格外のものに対しては対応しないということ。

だからと言ってお客様の望みをかなえてあげたいという気持ちは強く、簡単にはあきらめきずに再度お客様のところへ訪問させていただき、キャビネットとカウンターがどのように取付れているかを確認しました。するとL字の金具で留められていることがわかり、これなら出来ると確信しました。念のため、その部分の写真を施工担当の大工の棟梁に確認してもらったところ、同様に大丈夫という太鼓判を押していただき、お客様にお伝えし、施工の依頼をいただきました。

その後、メーカーとしては想定外のケースでしたので、部材だけ出荷してもらうのに苦労いたしましたが、無事出荷してもらい、いよいよ工事にかかりました。

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施工中です。やはりすんなりとはいかず、一部カウンターエッジの裏側にある下地を現場加工してもらいました。さすが、棟梁。
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交換完了しました。いよいよ不可能が可能となった瞬間の写真です。
洗面化粧台セットを入れ替えるより半額以下で済んで、しかも望み通りの洗面にお客様も大満足していただきました。
時間も手間もかかりましたが、今回の対応に対してお客様より感謝の言葉があり、この仕事してて良かったなと思える瞬間でした。

千広(せんひろ)デザインサービスでは、26年の経験を生かして、出来る限りお客さまのご希望に添えるように相談や提案など最大限努力させていただいております。

是非お気軽にお問い合わせください。

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大変!木製ブラインドが動かない!!…でも、あわてないで、意外に簡単な原因かも

2013-06-29 19:05:31 | インポート

こんにちは

梅雨もそろそろという感じで本格的に暑さの季節を前にした季節ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
梅雨も必要な季節なんでしょうが、この季節の湿度の高さは、きついですよね。
さて、私のブログも久々の更新で、ドーンと…、行きたいのですが、地道な商売柄、今回も修理のお話をしてみたいと思います。

6年ほど前に、お客様にホワイト色のウッドブラインドを販売・施工させていただきました。
こちらがその当時の写真です。
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コーナー出窓にウッドブラインドを取付させていただいています。

で、こちらのブラインドの内、一台が昇降不能になってしまいましたとの連絡がありました。
こちらのウッドブラインドはドラム式で、昇降コードのワンコードのみで、羽の開閉と昇降を行うタイプなので、昇降不能ということは、当然羽の開閉も出来ないということで、コードが空回りしているような状態でした。
そのお客様から連絡が入った時、私は不在だったのですが、ちょうどメーカーの営業さんが店に来店していて私どもの女性コーディネーターと商品の打ち合わせをしているところだったので、メーカーさんもすぐに対応してくれて、私どもの女性コーディネーター依頼の元、訪問下見してもらいました。
その後、メーカー営業さんからの回答は、昇降コードの操作元にギアが入っていて、そのギアが不良ではないかということでした。分解修理が必要となるため専門のメーカー職人を部品とともに手配します。
とのことでした。

メーカー修理で職人が動くとなると、出張費や作業費やなんやらで、軽く数万円になってしまいます。
歩いてもすぐのご近所の客様でしかもオープンからお世話になっているお客様なので、心苦しいのですが、致し方ないかと…。
と、その時、数年前に別のメーカーさんのウッドブラインドですが、同じ症状で修理に伺ったことを思い出しました。
この時は、原因を探るべく、操作部を分解する予定でしたが、カバーを外したところ、ギア部を止めているネジが緩んでいたので、それを締めたら直ったという経験があることを思い出し、「もしかしたら…メーカーは違うが構造にさほど違いがなければ同様ネジが緩んでいるだけかもしれない。とりあえず再度操作部のカバーを外し確認してみよう。」と思い、早速お客様に連絡して、お伺いさせていただきました。

結果は…。
思った通り、操作部のギアを止めてるネジが緩んでいるだけでした。

簡単なことなので、ブログに載せるまであるまいと思っていたのですが、ウッドブラインドをご購入されて、同じような症状になったとき、ドライバー1本で比較的楽に修理出来るので、あえて載せることにしました。

以下手順です。

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バランスを外して、本体もブラケットから外します。
柔らかいマット等に、本体を上に操作部が表にくるように置きます。。

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カバーを外します。手でも外れますが、カバーの端をマイナスドライバー等で押すと
外れ易いのもあります。

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内部のギアを押さえている丸い金具の真ん中にネジが見えます。

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このネジが緩んでいれば、締めます。
これで、終わりです。
後は、外したのと逆の要領でカバーを付けて、本体そしてバランスを取付してください。

結局、数万円の修理費は、どうしても修理費をお支払いしますというお客様から、わずかやっと数千円になるくらいの金額をいただきました。会社的には儲けもないしダメ出しなんでしょうが、お客様が喜んでいただけるのがなによりと、今日も明日も仕事がんばって行きたいと思っています。

千広(せんひろ)デザインサービスでは、このような修理も多数行っています。また、出来る限りお客さまのご希望に添えるように相談や提案など最大限努力させていただいております。

是非お気軽にお問い合わせください。

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新発想を形に~飾り棚のついた布団収納家具製作!!!

2013-03-01 20:45:49 | インポート

皆さまいかがお過ごしですか?
春一番も吹いて、春の気配がもうそこまでと言う感じですね。
今回は、お客様が発想した家具を相談しながら製作したお話です。
お客様は新築の際、居間の一角に畳のスペースを造り、そこで就寝されているとのことでした。
当然そこには押入れのスペースは無く、起床後は布団を畳んで、部屋の端に置き、夜にまたその布団を広げて就寝するといったことの毎日だったようです。
お客様がお見えになられた時などいろいろ気を遣われていたようで、布団を収納する場所に悩んでおられたようです。
家をリフォームする依頼があった際に、この布団収納についてのお客様のお悩みがあり、それを解消したく、お客様自身に家具のイメージ発想があり、そのイメージなど参考に具体的な家具製作などの相談を受けました。

そのお客様の相談と発想とは…、布団を収納するにあたり、引き出し式にしたいが、布団を畳んで収納しても軽く引き出せるように、また、その上には他の小物や電話機など置けるように棚を付けて欲しい。通気性を確保したいので、底板に隙間を開けて欲しいということでした。

実は、いろいろ造作家具を製作して参りましたが、リビングなどに置ける棚のついた可動可能な布団収納は初めてでした。
設計段階でサイズや形を試行錯誤の上、ついに出来あがり納めることが出来ました。

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正面から納めた写真です。
表面材は全て同じ色のメラミンとポリ板で製作してあります。
上部は本でも小物でも飾って収納出来るように棚と仕切を作ってあります。
見た目は中に布団を収納しているなんて判りませんよね?

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布団を収納する引き出しの写真です。引き出しの下にはキャスターがついています。
底板はすのこになっています。

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引き出しはフリーで本体と別々になっているので、完全に引きだすことが出来ます。

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納めたい場所に合わせて、窓の高さに合わせて幅をぴたりと納まるように作ってあります。
脇に写っているファックスを棚の天板に載せます。

今回は、お客様の発想を相談しながら家具製作をした例です。
千広(せんひろ)デザインサービスでは、このような家具製作も多数おこなっております。

是非お気軽にお問い合わせください。

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ローマンシェード幕体の洗濯…「外せないから外して~」

2013-02-25 15:02:25 | インポート

こんにちは

まだまだ寒い日が続いていますので、風邪など引かないように注意して下さい。
今回はローマンシェードの生地を洗濯したいとお客様が、「生地の取外取付だけでもやってくれるのかしら?」という問合せがありました。こういうことは結構前からメンテ作業のひとつとして承っているんですが、なかなか撮影するほどでもないと思っておりましたが、意外と多くのお客様が同じようなことで悩んでいるとのことを聞きましたので、このほど許可をもらってその手順などを写真で紹介したいと思います。

作業は窓にローマンシェードがかかっている状態で出来ます。

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ローマンシェードがたたまれている場合は、完全に下まで降ろして下さい。

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ローマンシェード幕体の裾にあるウェイトバーを切り込みから抜いて下さい。

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幕体の裏側裾のほうにあるコードアジャスタ(透明なプラスチック金具)から昇降コードを解きます。

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昇降コードを抜いた後、コードアジャスタ本体もリングから取外します。リングを通っているコードを下から順に外していき、そのままコードをダランと下げておきます。
裏側に通っているコード全て外して下さい。

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本体と幕体を外します(本体と幕体はマジックテープでついています。

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これで終了です。
洗濯した後、取付する際は、外した方法と逆順序で取付して下さい。

千広(せんひろ)デザインサービスでは、このような幕体を取外取付だけから、幕体のみの交換製作なども承っております。
また、更に細かく撮影した手順などもありますので、お気軽に連絡下さい。

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