和歌山県内の百貨店やスーパーなどでも中元商戦が本格化してきた。東日本大震災の影響による買い控えなどの不安要素もあるが、復興支援にもつなげようと、東北産品を売り込んだり、オリジナル感を出すために“郷土の味”の拡充を図ったり、各店とも売り上げを伸ばそうと、懸命に知恵を絞っている。(上野綾香)
近鉄百貨店和歌山店(和歌山市友田町)は、5月19日から5階ギフトサロンに中元商品の一部約300点を展示。カタログからは約800点を選ぶことができ、今月16日に売り場を拡大する。
価格は3000~5000円が中心。定番のビールやドリンク、そうめん類のほか、地域性を出すために近年、人気が高まっている産地直送商品として、シラスや灰干しサンマ、和歌山ラーメンなど県内の特産品も充実させた。6月末まで10~15%の早期割引を実施している。
同9日からは「がんばろう日本 東北をお買いもので応援しよう!」として、東北6県のおせんべいセットや牛肉、日本酒などの特産品20点を並べる。震災による買い控えも懸念されるが、同店販売推進課の宮崎成広課長は「関西のピークが6月末から7月中旬ということもあり、あまり関係はないはず」と前年並みの売り上げを目指し、「ギフト商戦でも東北の復興を支援していきたい」とする。
商品を探しに来ていた紀の川市貴志川町の主婦小川志津子さん(39)はドリンクギフトを考えているといい、「来客にも出せるし、自分がもらってうれしいものを基準に決めています」と話していた。
スーパー「オークワ」(本社・和歌山市)は、全店で5月21日から中元セールを開催。「笑顔の夏 元気贈ります」をテーマに和歌山産の桃やマグロセット、梅干しなど産地にこだわった約800点をそろえた。
価格を抑えて、有名店の味を自宅で楽しんでもらう「自分にギフト」やネット限定販売なども取り入れ、幅広い客層を狙う。7月6日まで、カタログ掲載商品には、カードポイントが10倍になるなどの特典もある。
(2011年6月6日
読売新聞)
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