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ジャニス・イアン来日公演

2011-02-12 02:23:08 | 日記

凛としたアウトサイダー
長い活動期間の間にはブランクも。「すべては曲を書くことから始まっているから、それがうまくいかないと、すべてうまくいかない。休みがあったのは今にして思えばよかった」=安川純撮影
 米国のシンガー・ソングライター、ジャニス・イアンが、来日公演を行った。日本ではテレビドラマや映画に彼女の作品が使われ、根強い人気を誇る。代表曲を集めた2枚組み「ベスト・オブ・ジャニス・イアン」(ソニー)も出ている。(桜井学)
 東京都内で行われた公演は、ジャニスともう一人のミュージシャンだけのシンプルなステージだった。彼女はギターやピアノを弾きながら歌声を響かせる。途中、以前から親交のあるアンジェラ・アキが現れ、2人の共作曲「Every Woman’s Song」を披露した。親子ほど年の離れた2人だが、意志の強さを感じさせる凛(りん)とした歌声がどこか似ている。
 「アンジェラは才能豊かで頭もいい。大好きよ。あんな娘がいたらいい」。ジャニスが住むナッシュビルで昨年は一緒にレコーディングした。「私たちは、背景に共通する要素があるみたい。私はアウトサイダー(よそ者)的な部分があるのですが、彼女にもそういう部分があると思う」
 冷静に物事を見る意識は、10代の頃から変わらない。15歳の時に録音したという1967年のデビュー曲「ソサエティーズ・チャイルド」では、黒人少年と白人少女の恋愛を歌い、人種差別の問題を浮き彫りにした。「周りを見て、ありのままを書いただけ。私が一番得意なのは、普通の人たちが語るのをためらっているようなことを、音楽にのせて語ること。私が歌うことで、皆さんが語るのに抵抗がなくなっていく。そうしたものを、提示していくことだと思う」
 日本では、「恋は盲目」や「ウィル・ユー・ダンス」がドラマ主題歌となり、70年代に大ヒットした。「今でこそ、そういうケースはあるでしょうが、当時は英語の曲が使われるのは珍しかった。それはクールだわ」と振り返る。
 近年は本国で自叙伝を出すなど、キャリアを総括するような活動も目立つ。本人は日本語で「年です」と言って笑う。ベスト盤にも「私の自叙伝」という曲が収録されている。「夫も持ったし、妻も持った」という歌詞の通り、同性婚で話題になったこともある。「ずっと付き合っている人だし、秘密にしていたわけじゃないの。驚くほど好意的な反応が多かった」
 上品なほほ笑みの裏に、表現者としての強い自負心を感じた。
(2011年2月10日
読売新聞)


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