青学大の練習コースを案内する中村さん。
冬場は積雪で閉鎖されているが、夏場は1周2キロのクロスカントリーコースとなる(3日、長野県須坂市で)
AD2.init(ads.p_rectangle);
AD2.cAds();
AD2.dBanner(0,'prect');
第92回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、青山学院大が2連覇を果たした。
その脚力を鍛えたのが、須坂での夏合宿だ。
宿泊先となっている峰の原青少年山の家(長野県須坂市仁礼)の職員は3日、総合優勝が決まった瞬間にガッツポーズをし、「こんなにうれしいことはない。
重圧の中でよく頑張った」と選手たちをたたえた。
同大陸上競技部は2004年から、毎年8月上旬の1週間、山の家から近い菅平高原で箱根駅伝に向けたトレーニングを重ねている。
昨年、初の総合優勝を飾ると、それまでの10倍近い報道陣が押し寄せた。
重圧の中で、スランプに陥る選手もいた。
施設職員の中村正樹さん(53)は、そんな彼らの心身を陰で支えた。
今回、山登りの5区を走った神野大地主将は合宿中、疲労骨折で練習がままならなかった。
室内で黙々と筋トレを続ける神野主将に、中村さんは「焦らず、じっくり治せよ」と声をかけた。
不調だった久保田和真選手には「お前には実力がある」と励ました。
合宿中は1日約40キロを走る。
中村さんは「骨に大きな負荷がかかるから」と、牛乳やヨーグルトなどカルシウムが豊富なメニューを毎食用意した。
毎日11升を炊いた米とともに、選手毛細血管拡張症 大阪たちは残さず平らげた。
その青学大が成し遂げた“完全優勝”。
合宿は今夏も行われる予定だ。
「今年も会える。
楽しみです。
3連覇へ、縁の下の力持ちとして頑張ります」。
中村さんはこれからも選手たちを支え続けるつもりだ。
2016年01月04日
09時18分
Copyright
©
The
Yomiuri
Shimbun
関連ニュース
・
青学は3つの区間賞、2位東洋大に7分11秒差
・
「縁の下の力持ちとして」青学連覇支えた夏合宿
・
「縁の下の力持ちとして」青学連覇支えた夏合宿