一連の八百長問題で初めて相撲協会の処分が覆された判決。
元蒼国来が土俵復帰に前進した。
北の湖理事長(元横綱)は協会としての対応を危機管理委員会、理事会を経て正式決定する考えを示している。
27日の夏場所番付編成会議における元蒼国来の扱いについて「考えていない」としており、控訴せず判決が確定した場合、復帰は名古屋場所(7月7日初日)以降となる見通し。
元蒼国来は「最近やっと(テレビで)相撲を見られるようになった。
新人が上がってきたと感じている」と土俵に立つ日を見据える。
懸念されるのはブランクの問題だ。
角界を離れて、すでに約2年。
荒汐部屋を出た後は知人宅に世話になりながらラグビー選手らとトレーニングをしたり、一人でしこを踏むなどしてきたという。
それでも「トレーニングだけでは厳しい。
相撲で出す力は土俵で鍛えないと。
勘やタイミングなどの問題もある」とは現役関取。
力士として解雇前の状態に戻すことは容易ではない。
「お客さんの見る目も変わるでしょう」と語る親方もいる。
争点となった取組で八百長は認定されなかったが、判決は過去の八百長について「関与したことが伺える」と言及。
ファンに一切の疑いを持たれないためにも、協会には今一度、無気力相撲をチェックする監察制度の引き締めが求められそうだ。
(宝田将志)
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