【マニラ＝鎌田秀男】アジア開発銀行（ＡＤＢ）の年次総会など、アジア経済に関する一連の会議が２日、マニラで開幕した。欧州危機を教訓にした安全網の構築のほか、所得格差の是正などが焦点となりそうだ。安住財務相らが出席し、５日まで開かれる。
ＡＤＢの黒田東彦(はるひこ)総裁は記者会見で、最貧国向けの低利融資を行う「アジア開発基金（ＡＤＦ）」について、２０１３～１６年の４年分として１２４億ドル（約９９００億円）以上を積み増す見通しを明らかにした。
前回の積み増し（０９～１２年の１１３億ドル）を上回り、貧困の削減に力を入れる。
（2012年5月3日
読売新聞）
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