誰のために歌うのか
人気グループ、湘南乃風の若旦那=写真=が、エイベックス内に新レーベルを設立、配信限定シングル「いのち~桜の記憶~」でソロデビューした。
加藤ミリヤら、他のミュージシャンのプロデュースでも手腕を発揮していたが、「人の心を引き出すことに専念していたけど、自分の心の叫びをアウトプットしたくなった」という。
「いつかわかると言ってた 親の口癖が悔しいがわかる 若き時のことを反省し感謝する」――。両親への感謝の気持ちを素直に歌う。大地震に見舞われた中米ハイチの復興支援活動を行う中で、「がれきに埋もれた人たちの気持ちを想像したら、言い忘れているのは両親への感謝。遠い人を思ったら、身近な人が心に浮かんだ」。
難病の「ムコ多糖症」患者の支援、エイズ啓発活動など、社会貢献活動にも力を入れてきた。ソロ活動でやりたいことは、「曲を作ることだけじゃない。ただ単に音楽を売るだけではない」と力を込める。
満ち足りた生活を続けていると「10年後のオレはダメになる」と昨年、妻のレゲエ歌手MINMIら家族と米ニューヨークに移住した。古い機材を生かしたスタジオ、無名のミュージシャンを受け入れる懐の深さ。そこには「虚飾ではなく、本質があった」。
「誰のために働いて、誰のために歌うのか、何によって幸せを得ているのか。日本人は本質を見失いがち。アルバムでは、そのことをちゃんと伝えたい」
(2011年1月27日
読売新聞)
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