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アニメや漫画など日本の文化的魅力を海外に発信しようとする「クール・ジャパン」。
元経産省官僚の三原龍太郎さん(35)=写真=の『クール・ジャパンはなぜ嫌われるのか』(中公新書ラクレ)は、自らも関わった政策の現状を分析した論考だ。
過激なタイトルだが、建設的な議論を求める思いがにじむ。
「(役所の)外から見ると、驚くほど趣旨が伝わっていなかった」。
かつての推進役は苦笑まじりに執筆理由を語る。
「クール――」という言葉だけが独り歩きし、税金の無駄遣い、政府がポップカルチャーに関わるのはどうかといった批判がインターネットなどに渦巻く――。
「この問題に触れると炎上するから、事実を言わない空気さえある。
あえてKY(空気を読まない)で突っ込む人がいないといけない、と思った」
本書では、テーマ別に批判を分析する一方、作品の海外展開を資金的に支援することを中心とした経産省の施策は、「文化どうこうというより産業政策」と解説。
「お金を出すのがメインの現在の政策であれば、事業者にとっても一つのツールに過ぎない」と、あくまで事業者が主体の取り組みだと指摘する。
海外のアニメファンがネット上で広げる“海賊版”が結果的に流通不足を補完し、ファンの需要を満たすなど、幅広い事例の紹介も示唆に富む。
一方で政策を売り込み、事業者と対話を続ける必要性も強調している。
「誰もやったことがない政策で簡単に答えは出ない。
批判する側、絶賛する側の両極端な状況に議論を投げかけたかった」
2012年に同省を退職後、オックスフォード大の博士課程に在籍。
「日本のアニメ産業の海外展開」というテーマの実地調査のために今春、1年の予定で帰国した。
「必要と頭でわかっていても進まない。
どんな障害があり、なぜ変えられないのかを調べてみたい」
2014年05月15日
08時30分
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The
Yomiuri
Shimbun
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