築地仲買人[関虎]が明かす業界秘話

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第3話:本草綱目に見るスッポンの効能

2017-08-21 06:08:20 | スッポンパワーの秘密

[本草綱目] (ほんぞうこうもく)

本草綱目は、中国の本草学史上において、分量がもっとも多く、内容がもっとも充実した薬学著作です。

作者は明朝の李時珍で、1578年に完成、1596年に南京で上梓されました。

もちろんスッポンも詳しく解説されていますので、ちょっと覗いてみましょう。

【肉料理の効能】

熱気、血熱(吐血・喀血・鼻出血・下血・血尿など)、骨蒸熱(午後から夜にかけて、体の奥深いところから発熱し寝汗がある)などの熱をさます。例えば肺結核などに有効とされている。

虚、陰を補う(疲労しやすく手足が冷えてだるい、話し声も低く力がないというような虚弱体質を強化する)

湿痺(皮ふがしびれ、関節が腫れて痛む)、寒湿脚気(脚が冷えて痛み、腹が張り下痢もある)

婦人科の病気(月経時の肺痛や腰痛、こしけなど)

久痢(長く続く下痢)

咳嗽(ガイソウ)気管支炎などの長引く咳


【甲羅の漢方的処方】・・以下長くなりますので身近なもののみ紹介します。

小児てんかん

尿路結石と疼痛


【血の効用】

脳梗塞後のマヒ

小児の疲労回復(虚弱体質で引付や発熱、せきなどがある)


【卵の効用】

小児の下痢(塩で貯蔵しておき、焼いて食べさせる)

スッポンには精力絶倫ばかりではなく、様々な効用があるのですね。

中国では【医食同源】といって食を重んじた医療をしてきましたが、スッポンを貴重な薬源として日常的に食べてきたのです。


次回は漢方薬としてのスッポンのお話です。

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