築地仲買人[関虎]が明かす業界秘話

食品開発の影の立役者[関虎]だからこそ知りえた情報を公開します

第六話:美しい肌とスッポン

2017-09-11 15:39:55 | スッポンパワーの秘密

さる有名な舞台女優のHさんは、芸能界でも知られた美肌の持ち主ですが、このHさんの好みの料理も実はスッポン。一舞台を終えると立っていられないほどどっと疲れが出るそうですが、そんなときは決まってスッポン料理を食べにかけつけるとのこと。好物料理というよりも女優というハードな仕事をする人にとっては、なくてはならない疲労回復食だとか。

睡眠不足や疲労は、肌を荒らします。これは、内臓の働きや新陳代謝機能が低下してしまうためです。血液の循環も悪くなり、肌の健康に欠かせない酸素と栄養も十分に供給されなくなります。

疲労はその日のうちに取り除く、これは健康維持上たいせつな原則ですが、美しい肌を保つためにも、ぜひ心がけてほしいことです。

スッポンは、疲労回復の強力なスタミナ源となるばかりではありません。浄血作用、つまり血液そのものを浄化する作用もあるといわれています。

血液がきれいになってこそ、美しい肌にもさらにみがきがかかるのです。

 

次回は血圧とスッポンのお話です。


第五話:虚弱体質とスッポン

2017-09-05 13:43:32 | スッポンパワーの秘密

健康には気を使っているのに、すぐカゼをひく。いったんひくと、なかなか治らない。疲れやすい。あなたの周りにそんなひといませんか?

睡眠も十分にとり、食事にも気を付けているのに疲れやすかったり、病気にかかりやすいというのは、多分に体質が原因となっています。こういう人は、普通の人に比べて体の生理機能そのものが少々弱いのです。

ですから、人並み以上に健康管理に注意を払うことはもちろんですが、スタミナ食で勢力を養うなど総合的に体質を改善していくことが必要です。

昔からスタミナ食として知られるスッポンは、一部であまりに誇大に宣伝されて、病気の人や子供には刺激が強すぎるのではないかと心配される方もあるようです。

しかし、それも取り方の問題。一度に大量にとればどんなものでも体によくないのはあたりまえです。

私の知っている方で、三十六歳で初産をなさった方がいます。無事出産はできたものの産後の肥立ちが悪く、貧血状態が続きました。赤ちゃんの方も二千グラムをわずかに超えたばかりと、見るからにか細い感じでした。

大変心配したご主人が勧めたのがスッポンの粉末でした。スッポンと聞いて奥さんは少々しりごみをなさったようですが、それもはじめだけ。料理に混ぜれば気にもなりません。赤ちゃんのミルクにも加えて少しずつ毎日欠かさず利用して約二か月。

母子ともに血色がよくなり、すっかり元気になりました。これなどは、スッポンの効果が様々な人に発揮されることを証明した一例です。


次回は「美肌」のお話です。

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第4話:漢方薬としてのスッポン

2017-08-28 14:28:46 | スッポンパワーの秘密

こちらの写真はスッポンの甲羅でつくった「お守り」です。どんなご利益があるのでしょうね♪

むしろ霊験あらたかなのは「漢方薬」として使われる甲羅の方です。

甲羅が漢方薬として使われた歴史は古く、西暦五年に書かれた「神農本草経」にその様々な薬効が述べられています。今回はその主なものを紹介いたします。

滋陰・・・血液、リンパ液などの代謝を整える。

静熱・・・衰弱状態でつづく発熱の解熱。

破血・・・質の悪い血を取り除く。

散結・・・はれものなどのかたまりを散らせる。

強壮・・・体の衰弱、栄養不良を改善する。

滋養・・・身体の栄養となる。

鎮静・・・イライラをしずめる。

造血・・・血液を生成する。

こうした特性を応用して数多くの漢方処方薬が開発されていますが、注意してほしいのは自分の判断で使用しないことです。漢方の診断方法は独特なものなので、専門家の診断をあおいでから利用するように心がけましょう。

 

次回は「スッポンに含まれる成分」についてお話します。

 


第3話:本草綱目に見るスッポンの効能

2017-08-21 06:08:20 | スッポンパワーの秘密

[本草綱目] (ほんぞうこうもく)

本草綱目は、中国の本草学史上において、分量がもっとも多く、内容がもっとも充実した薬学著作です。

作者は明朝の李時珍で、1578年に完成、1596年に南京で上梓されました。

もちろんスッポンも詳しく解説されていますので、ちょっと覗いてみましょう。

【肉料理の効能】

熱気、血熱(吐血・喀血・鼻出血・下血・血尿など)、骨蒸熱(午後から夜にかけて、体の奥深いところから発熱し寝汗がある)などの熱をさます。例えば肺結核などに有効とされている。

虚、陰を補う(疲労しやすく手足が冷えてだるい、話し声も低く力がないというような虚弱体質を強化する)

湿痺(皮ふがしびれ、関節が腫れて痛む)、寒湿脚気(脚が冷えて痛み、腹が張り下痢もある)

婦人科の病気(月経時の肺痛や腰痛、こしけなど)

久痢(長く続く下痢)

咳嗽(ガイソウ)気管支炎などの長引く咳


【甲羅の漢方的処方】・・以下長くなりますので身近なもののみ紹介します。

小児てんかん

尿路結石と疼痛


【血の効用】

脳梗塞後のマヒ

小児の疲労回復(虚弱体質で引付や発熱、せきなどがある)


【卵の効用】

小児の下痢(塩で貯蔵しておき、焼いて食べさせる)

スッポンには精力絶倫ばかりではなく、様々な効用があるのですね。

中国では【医食同源】といって食を重んじた医療をしてきましたが、スッポンを貴重な薬源として日常的に食べてきたのです。


次回は漢方薬としてのスッポンのお話です。

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第2話:さすが中国!!紀元前1000年前からスッポンを食べていた

2017-08-14 14:11:34 | スッポンパワーの秘密


この方は「周の成王」と言って紀元前1000年前頃に国を統一した有名な皇帝ですが、お祝いの席にはスッポンが献上されたそうです。
このころすでに中国では広く民衆のあいだでも珍重されていたようで、ちゃんとした漢字で書かれていました。
下の写真の右の文字がそれです。



こんなややこしい字は民衆には読めませんので、一般には
「水魚」「甲魚」「団魚」などとスッポンのことを言ったそうですが、お店の看板などにはこのややこしい字がつかわれるようです。
例えばこんなお店の様に・・



こちらのお店はどうやら漢方薬として販売しているようですが、料理もじつに多種多様です。
「煮込み」「スープ」「蒸し物」「炒め物」などあらゆる調理法で親しまれています。
市場に行ってみると生きたままのスッポンが並べられ、一般家庭でも調理されているほどですから、
スッポンの普及率は日本とは比べ物になりません。

スッポンの肉を食べたことのある人ならだれでも、その滑らかな舌触りが忘れられないといいます。
こうした食材としての特徴だけでなく、漢方としての効用も持つスッポンがお祝ごとの席などによく用いられ、「鶴は千年、亀は万年」と珍重されてきたのです。

さて次回は中国の医書「本草綱目」にみるスッポンの薬効についてお話ししましょう。


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