いつになく真剣な面持ちの中居くん
「いいな、ツヨシを俺たちの元に取り戻すんだ」
大きく頷きながらシンゴちゃんが続く「ツヨポンは、悪くない」
ゴローちゃんが繰り返す「うん、何も悪くない」
キムタクは少し離れた場所に居て、黙って下を向いている・・・
長い髪を夜風に揺らしながら、、、何かを決意したように、
「アイドルだって脱ぎてぇんだよ鳩山ぁ!」と叫んだ。
その声を合図に一斉に着ていた服を脱ぎだすSMAPのメンバーたち、
小高い丘の上、騒ぎながら唄う全裸のSMAP、
公園の入り口でたまたまそれを目撃した僕は、
仲間想いのSMAPの姿に猛烈に感動した。
「僕も入れてください!」思わず声が出た、
「4人じゃどうしても、なんか足りないと思っていたんだ。来い!
今日はツヨシの代わりにお前が踊ってくれよ」と、キムタクは言った。
「Shake,Shake♪
ブギーな胸騒ぎチョベリベリサイコー,ヒッピハッピShake」
夜空に声を枯らして堂々と唄った、
SMAPの「SHAKE」をあんなにも一生懸命熱唱したのは、
数学の授業をサボってカラオケに行った高校二年の夏以来だった。
仲間って、なんだかいいなぁ
心からそう思った夜だった。
★
ぴーす