わきゃんっと目を覚ます、
子犬が大男に踏まれて「わきゃん」と鳴く感じの目覚め、わきゃん
起きてまず視界に流れ込む陽の光、東京湾の水面に漂う月曜の太陽
いつもと違う場所で迎えた今週、マイペースで刻めればなお良き我がリドゥム。
先週は割りとたくさんDVDを観た。
久しぶりの「紅の豚」に男の心を刺激される、やっぱ好き。
言うなれば「全シーン」に夢中。全てのセリフに渋さと哀愁、
敵にも味方にも嫌なキャラがいない、ハヤオの空想、心底リスペクト、
俺もいつだってアドリア海に飛び込みたい、名誉の為に男は空を飛ぶ。
「STAND BY ME」同様、一生の名作入り。
これを今まで観たコトないってヤツが羨ましいよ、
これを初めて観れるなんて、幸せの一つだよ。
同居人で映画好きでコソ泥のマー坊が劇場に観に行ってテンション上がっていた「ワサップ」観る。
【Hip-HopもオーバァサイズのTシャツも人殺しのピストルもいらねーよ、
俺たちパンクですけど何か?】
観ていて気分が盛り上がるのがわかるクソガキ共の日常ロードムービィ、
ビバリヒルズで掻き鳴らすパンクミュージックと、
スケボーがアスファルトに削れる音。
もしもお前がクソガキなら、
この映画の中になぜか「懐かしさ」を感じるコトが出来ると思う、不思議な感覚。
男は悪友の馬鹿と遊んでいる時が、セックスしてるより楽しい。
「ビッグフィッシュ/ティムバートン」
これ観て「おもんない」言うヤツは残念ながら夢を無くした哀れな大人だ。
俺じゃなくてもみんな「おもろい」言ってるだろう、
ティムバートンが描く父と子の物語、空想の世界と現実が交錯する心温まる話、
久々にコテコテの「感動作」を観た。親父と居る時は、ずっと子供のままでいたかったと痛烈に思った。
俺もいつかかろうじて「親父」になれたらこの物語の父親みたいに色々な話を子供に聞かせてあげたい。それほどの「冒険譚」が俺の中には眠っているし、俺の子供にも一緒に味わって欲しいし。それにしてもティムバートン、「スリーピィホロウ」は何ら理解出来ないチャンチャラ映画だったけど、「ナイトメア・ビフォ・クリスマス」とか大好き。俺、あれ持ちながら死にたいくらいあの世界観が好き、夢とか愛とか希望とか、臭いほど詰め込まれている映画は、やっぱ誰かの宝になるよな、絶対。
「天使の涙/ウォン・カーウァイ」
ビデオ屋にて「ふわぁ、何借りよ、ふわぁ何借りよ」って狼狽してた時に隣りに居た同居人で映画好きでコソ泥のマー坊から「この監督の観たコトある?おもろいよ」とさりげなく渡された一本、いや、おもろい。
初めて、演技する「金城タケシ」を観た。ただのオカマ野郎かと思ってたけど、格好良かった。
上海生まれで香港育ちのウォンカーウァイが創る作品をもっと観たくなった、この映画に「脚本」は存在せず、メモ程度のものを俳優に渡して俳優は即興で演技をしたらしい。
どうりで「詩的」なワケだ、映像も音も荒くキレていて、役者や監督のソウルを充分に感じた。
いや、でもこの程度なら「俺らでも出来るぜ、きっと」とかナメてみる俺。
いや、マジで。
「トニー滝谷」
村上春樹原作のこの作品、村上春樹の小説の世界が映像で見事に表現されていた。
春樹君の著書が個人的に好きで、何冊か読んではいるが、いつも楽しませてもらえる。この映画でいえばイッセー尾形の個性的な演技も魅力的だが何よりも宮沢リエ。この人はいったい何処まで美しくなるんだろうってほど、進化する綺麗。年々しなやかに、艶やかに、美しくなってはる。このままいけば行き着く先は「透明」だぜ、マジで。日本が世界に誇る美人。一度でいいから「せいちゃん、砂糖は1個でいいんだっけ?」って言われながら珈琲手渡されたい、「何個でもいいよ、気がすむまで入れて」
以上、散文的乱文、愛読に感謝する。
なおこれは「批評」ではなく「感想」だ。
映像であろうが音であろうが、全ての「表現」に僕は「敬意」を表す、
自分の中の世界を他人がのぞけるように変える行為、
自分の中の夢や絶望や冒険や愛を、世界に。
だてに1個ずつ毎年、年齢が重なるだけじゃないから、僕も。
僕らは空を飛べない代わり月にロケットを飛ばす。
2000文字に愛を込めて。
peace
EASY GOING「photo+」に写真追加
疾走する世界から撮った路上、是非、ご覧アレ。