逢瀬の行方

女性たちとの遍歴を

不倫するのは、あたりまえ

2021-12-06 06:30:15 | 日記


それは、中学校卒業以来の、彼女の動向について、話を伺った時のこと。

国立の高校から老舗の女子大へ進学し、紹介で当時日本一の大企業に勤めた彼女は、大学のバイト先で少し遅めの姫デビューを飾ったのち、仕事先で後に入社してきたイケメンの、歌って踊れる後輩と結婚し家庭を持ったまま、メーカーの総合職を続けた。

その頃に話を進めた時にその、衝撃的な発言は飛び出した。真面目で品格があり、教養深い彼女の言とは思えず、一瞬固まり、我が耳を疑った。
『不倫するなんて、当然でしょ』
絶句したぼくに、今度は彼女が驚く番。
『え~、不倫したことないの??』
う~ん、結婚して一度、他の女性と肉体関係を持ったことは、ある。
でも、それを不倫と呼べるか、というと、そういう継続的な関係でもなかった。
彼女は、本格的に二回、スポット的な肉体関係を、おそらく一回以上持ったという。

幼なじみの、あまりの変容に、戸惑いが隠せない。
一度は、離婚再婚まで考えて、相手のご両親と会い、寸前のところで相手が尻込みし、回避したらしい。後々知ったことだが、生活感を巡って1年別居し、離婚届を書くまでいったこともあったそうだ。思い留まった理由は、親権をどちらが持つか?の話し合いに入ったこと。“子はかすがいなんだよね”と、しみじみ彼女は言っていた。

それらの詳しい事情は、後々知ることとなったのだが、“不倫するのは、あたりまえ”と聞いたときには驚いた。あまりのぼくの固まりように、慌てた彼女が、共稼ぎな場合は、よ、と言い訳した程であった。

実際、ぼくは後々肌で、彼女の遍歴を痛感させられたことになる。
それはまた、明日に。






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