逢瀬の行方

女性たちとの遍歴を

告白

2021-08-31 06:22:00 | 日記




小学校の林海学校のフォークダンス時の美しさに魅入ったこと。
初めて胸がドキドキし、視線を外せなかったこと。
以来、集団行動の時には、どこにいても、貴女を探すようになったこと。
そして、これが初恋なのだと、自覚したこと。
中学を卒業するまで、何とか声を掛けたかったけれど、クラスも一緒で無かったので、ほとんど話す機会が無かったこと。
卒業するとき、ちゃんと想いを伝えたかったのだけど、自分は根性なしなので、出来なかったこと。
それが悔いで、今までずっと残っていたこと。
だから今日、伝えられて嬉しい。
付き合ってくれた貴女には、深く感謝しております、と。
一気阿呆に彼女に伝えた。
彼女は、相槌を打ちながら、時折驚いたように、何かを言いたそうにしたりしていた。
ぼくが話したあと、少し間をおいて、彼女は2つ、エピソードを返してくれた。
1つは、ぼくは中学の時には、学年公認の彼女がいたから、ぼくは彼女のことが好きなんだな、と思っていた、と。
もう1つは、初めて聞く、自分ではまったく忘れていた、1つの事実だった。





初めての二人飲み

2021-08-30 17:11:00 | 日記
西荻窪の改札で待ち合わせをした。心配症につき、相当早めに駅についたけれど、程なく彼女も到着した。春雨の中を、各々が傘をさして、寿司屋に向かう。お元気でしたか?仕事は忙しい?律儀に丁寧に答えてくれる彼女のお蔭で、間に苦労することはまったくなく、すぐに寿司屋に到着した。


大将と奥さんは、アレッっという顔をされた。無理もない。同窓会以来、ぼくは妻とその寿司屋に定期的に訪問していたからだ。だが、再会の記念すべき場所ということもあり、外すことは出来なかった次第。

まず、ビールでガチャン。ビールは本当に喉湿し程度で、すぐに冷酒にチェンジ。と、話も本題に入った。なぜ、今回、二人飲みをぼくが提案したか、についてだ。彼女の方から聞いてきた。何事も納得しなければ進めない、真面目なひと…そんな印象通りの口振り。

彼女の三択について、正直に言いますと、とことわり、勝負をかけた。我々はお互い既婚者である。そして例えば今日、正直に動機を告げてしまい、以後、二度と彼女がぼくと、逢ってはくれない可能性は十二分にある。
しかし、伝えない選択肢は初めからぼくには思い付かなかった。なぜなら、想いを自分の心の内に留めておいた期間の長さを考えれば、それらを自分の口から伝えて、成仏させる方がしあわせである。たとえ二人で以後逢えなくとも、皆で会うことはできる。ひとり、心に想いを持ち続けるよりは、上出来な今日だろう。

覚悟をきめ、ぼくは話しだした。





きっかけをつくる

2021-08-25 06:48:15 | 日記
きっかけは、自分から投げ掛けるしかないと、覚悟をきめた。この2回の再会で、彼女の嗜好は、よく理解した。また、同級生の会は、間隔がそれほど近くない。前回の再会で、携帯電話の番号をゲットすることが出来た。これは、理由をつくって、二人飲みを誘うしかない。場所は…慣れてきた西荻窪の寿司屋が良いだろう。
いきなり携帯もなんなんで、再会のきっかけとなった、Facebookのメッセンジャーで、やり取りをすることにした。
さあ、勝負


直球勝負でいこうと決めた。
二人で飲みたい。ついては、前回の寿司屋でどうだろう。
程なく彼女から返信がきた。
返信を要約すると、こんな感じだった。

いいですよ。
理由を考えてみました。
3択。
会ったときに、教えてください。
候補日の調整。

小躍りし、久し振りに動悸が高鳴った。その3択の最後に、ビンゴがあった。
その辺りを、会ってしっかり伝えようと、決心した。
当日は、あっという間に訪れた。





周到な準備

2021-08-19 17:09:35 | 日記
西荻窪の寿司屋なら、彼女は喜ぶと、確信があった。何年振りかの再会で、彼女はとても日本酒が好きで強く、おまけに魚が好きなことを理解したからだ。寿司屋への道中、ピッタリと彼女をエスコートして、質問責めにした。気立ての良い彼女は、それらにいちいち丁寧に答えてくれた。お見込みのとおり、寿司屋のカウンターでは、彼女の横をゲットできた。




よく話しをした、中学を卒業してから、高校生活、大学生活、就職、結婚…この辺りで、流石に呑まされ続けた彼女は回ってきたようだ、他のメンバーに怪しさを察知され、席を取られ、戻ってきた時は、御開き直前。慌てて大将にお任せで握ってもらい、鮨をポンポン放りこむ。あまりの変わらない可愛さにクラクラした。

2016.4.22