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【蟹バリズムの映画イズム】

蟹バリズムと申します。見やすい!わかりやすい!をテーマに映画ライターを目指して活動しています。

『π〈パイ〉』(1998年) 【映画紹介】

2024年03月14日 21時58分22秒 | 映画

みなさんこんにちは蟹バリズムです。

今回紹介するのは『π〈パイ〉』です。

ジャンルはサスペンスとなっております。

2024/3/14の“円周率の日”にはデジタルリマスター版が上映されます。

ダーレン・アロノフスキー監督の長編デビュー作ですね。


【上映時間】

85分


【制作国】

アメリカ

【監督・脚本・キャスト】


【あらすじ】

天才的 IQ と数学能力を誇るマックス・コーエン。宗教真理からウォール街の株価予測まで、世界は全て数式で説明できると確信しており、マンハッタン・チャイナタウンの自宅にある自作コンピューターで日々神秘の数字の法則探しにのめり込んでいる。そして、ついに核心に触れると思った瞬間、彼は謎の組織から付け狙われはじめ、そして彼の脳内には異常な変化が起こり始める――。


【ネタバレなし感想】

白黒映画。ダーレン・アロノフスキーの長編デビュー作。
低予算名作。

数字に取り憑かれた男。
ひたすら答えを求め続ける主人公を、答えのないスクリーンの中で描く。

光の使い方が凄い。
だから白と黒がものすごく美しい。
白黒2色を使って奥行きを見せ、ときには1色だけを使い平面的に見せる。
この使い分けが見事だった。
“数学”の象徴として、さらには“白黒”の象徴としても劇中で「囲碁」が何度も使われている。

数字が持つ強さ、怖さ、規則性、ときに見せる不規則性、不思議さ、無機的な雰囲気を具現化したのが主人公の男だろう。

グルグル回るカメラや、主観ショットと正面からのショットを交互に見せる演出も見事。

音楽もめちゃくちゃ良かった。
これは劇場でしか味わえないと思う。

しっかり数学と芸術の関係性にも触れていた。

まさにこの作品は芸術である。
僕が求めてた映画はこれ。
オールタイムベスト入りました。

公開日が3.14なのも好き。


『市子』(2023年) 【映画紹介】

2024年03月14日 15時52分39秒 | 映画

みなさんこんにちは蟹バリズムです。

今回紹介するのは市子です。

ジャンルはドラマとなっております。

公開してから口コミで評判が広がった印象があります。


【上映時間】

125分


【制作国】

日本

【監督・脚本・キャスト】


【あらすじ】

川辺市子(杉咲 花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、忽然と姿を消す。途方に暮れる長谷川の元に訪れたのは、市子を探しているという刑事・後藤(宇野祥平)。後藤は、長谷川の目の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生...と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は市子が置いていったカバンの底から一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。


【ネタバレなし感想】

いやー良いですね。

構成が面白い作品でした。
一見すると、ごちゃごちゃしてる。
だけど今振り返ると、この構成がベストだなって思える。

杉咲花もすごい。
世界に惹き込まれる。

夏でセミが鳴いてて天気が良い。
映像は透明感があって美しい。
内容とのギャップが良かった。


『アメリカン・フィクション』(2024年) 【映画紹介】

2024年03月14日 15時35分02秒 | 映画

みなさんこんにちは蟹バリズムです。

今回紹介するのは『アメリカン・フィクション』です。

ジャンルはドラマ/コメディとなっております。

2024/3/11に行われたアカデミー賞にて、脚色賞を受賞した本作。

劇場公開されておらず、AmazonPrimeで見ることができます。


【上映時間】

118分


【制作国】

アメリカ

【監督・脚本・キャスト】


【あらすじ】

侮辱的な表現に頼る“黒人のエンタメ”から利益を得ている世間の風潮にうんざりし、不満を覚えていた小説家が、自分で奇抜な“黒人の本”を書いたことで、自身が軽蔑している偽善の核心に迫ることになる。


【ネタバレなし感想】

めちゃくちゃ好き。
皮肉たっぷりのブラックコメディ。

映画と文学への皮肉が基礎になっていて、その上に同性愛人種差別アルツハイマーなどを盛り込む。

シチュエーションの作り方が上手い。
徐々に追い込まれていく主人公。
ものすごく自然な流れ。違和感がない。

好きな1本。


『悪人伝』(2020年) 【映画紹介】

2024年03月14日 15時20分41秒 | 映画

みなさんこんにちは蟹バリズムです。

今回紹介するのは悪人伝です。

ジャンルはアクション/クライムとなっております。

韓国の大スター、“マブリー”ことマ・ドンソクが主演ですね。


【上映時間】

110分


【制作国】

韓国

【監督・脚本・キャスト】


【あらすじ】

凶悪なヤクザのボス、チャン・ドンスがある夜何者かにめった刺しにされる。事件の捜査にあたるのは、署内でも問題刑事として知られるチョン刑事。奇跡的に一命をとりとめたドンスとチョン刑事はともに共闘して犯人を追い詰めることに...。


【ネタバレなし感想】

マブリー!
面白いですね!
ストーリー、アクション、カーチェイス、マブリー、全部が好き。
音楽も良いですね。
全体的に暗くなりすぎず、後味も良い。
ええなぁ。


『ボーはおそれている』(2024年) 【映画紹介】

2024年03月14日 13時13分13秒 | 映画

みなさんこんにちは蟹バリズムです。

今回紹介するのはボーはおそれているです。

ジャンルはドラマ/コメディ/ミステリー/スリラーとなっております。

『へレディタリー/継承』や『ミッドサマー』でおなじみのアリ・アスター監督ですね。

難解な映画ばかり作り続けるアリ・アスター監督ですが、今回も賛否両論あるようです。


【上映時間】

179分


【制作国】

アメリカ

【監督・脚本・キャスト】


【あらすじ】

日常のささいなことでも不安になってしまう怖がりの男ボーは、つい先ほどまで電話で会話していた母が突然、怪死したことを知る。母のもとへ駆けつけようとアパートの玄関を出ると、そこはもう“いつもの日常”ではなかった。その後も奇妙で予想外な出来事が次々と起こり、現実なのか妄想なのかも分からないまま、ボーの里帰りはいつしか壮大な旅へと変貌していく。


【ネタバレなし感想】

アリ・アスターですね。
言語化するのではなく、全てを心で受け止めました。
だからめっちゃ抽象的な理解しかできてない。
だけど、それでいいと思う。
解説動画とか見たくない。