Another View

--- Bright Lights, Big City

本を15冊

2019-03-08 05:28:13 | BOOK


本を15冊大人買い。

ちなみにKindleアプリは入っているけれど、電子書籍は読まない。なぜって、どうしようもなく紙が好きだから。紙に囲まれていたい。

それに、主な読書の場所はお風呂。だから電子機器は無理。さらに、電子機器で文字を読むと目が痒くなるので、電子書籍アレルギーかもしれません。

また長年の夢を叶え、新居に壁一面の本棚を作ったので、そこにずらりと並んだ本を眺めるのが最高の楽しみだから、やっぱり紙の本でなきゃ夢を叶えた意味がない。

今回買った本の中で、ご自分で装丁も手掛けている吉田篤弘さんの本は、どの本を見ても外側から中身までお洒落。手に取って眺めているだけで幸せな気持ちになる。こんな幸せは電子書籍では味わえません。

芦川淳一さんの時代小説も、今回で34冊。ずらりと並べた図はなかなかに壮観です。シグマフォースシリーズも背表紙が揃った本が18冊あるので、めちゃくちゃクールです。両方共、この先まだまだ増える予定。というわけで、これもまた電子書籍では叶わない眺めです。

何はともあれ最初に書いたように、どうしようもなく紙が好きだから、新しい本15冊に囲まれて、しばし至福の時を過ごしました。Happy !!!

冬至まで

2018-12-09 20:49:51 | BOOK


【Winter Solstice(邦題 : 冬至まで)】

毎年12月になると、ロザムンド・ピルチャーのこの本を読もうとして果たせず、機会を逃し続けて幾歳月。今年もまたその季節になりました。

夏はタイトルにSUMMERとついた本が読みたくなり、冬はクリスマスの話を読みたくなるのです。

今年こそは読もうかと本棚から取り出したものの、私が持っているのはラージプリントのハードカバー。厚さが5cmほどもある600ページを超える大部の書なので、なかなか開けない。重たすぎてベッドの中では読めないし。

でも今年はトライしてみよう!

冬至までには読み終わらないかもしれないし、年も越してしまうかもしれないけれど、PCや携帯の故障などでデジタル機器にうんざりしているところなので、故障などないアナログの紙の本にじっくり向き合いたいと思います。

ところで、冬至は一年で最も昼が短く、夜が長くなる日ですが、冬至の風習の由来としては次のような事があります。

太陽の力が最も弱まる冬至を過ぎると陰が極まり陽に転じる日という『一陽来復』と呼ばれる考え方が根本にあるのだそうで、この日を境に運気も上昇し物事が良い方向に向かうと信じられていたそうです。

冬至が過ぎれば良い事がある。それまでは春に向かって胸に希望を抱き、辛い冬を耐えて行こう。そんな思いになれる日ですね。人間は宇宙の中で生かされている事を実感します。皆さんに良い事が訪れますように。GOOD LUCK!

空ばかり見ていた

2018-12-09 14:32:37 | BOOK


3年前のFacebookから。

体調がなかなか戻らず、時折激しい咳の発作に襲われるため、怖くて外出もできずにいるので、毎日空ばかり見ています。

というわけで、今の状況にぴったりな吉田篤弘(クラフトエヴィング商會)の『空ばかり見ていた』を読むことにしました。

しおりはサンフランシスコのボーダーズで買った”想い出のサンフランシスコ”の思い出。7個のラインストーンが星のように煌めいており、アインシュタインの言葉が刻まれています。

The most beautiful thing we can  experience is mysterious.
(我々が経験し得る最も美しいものは神秘です)

神秘と言うのは、神の秘密、秘蹟的な事柄なのでしょうか。確かに、神秘がなければこの世はつまらないかもしれません。

ちなみに、これには「それはすべての真の芸術と真の科学の源なのです」という言葉が続きます。

好奇心や想像力をくすぐるミステリアスな事がなければ、芸術も生まれないし、科学も進歩しないでしょう。空を見ていると、芸術と科学の根本は間違いなく一緒だと思えます。

魔使いの弟子

2018-10-25 23:35:51 | BOOK


映画公開に合わせて読んでいた『MEG』をようやく読み終えたので、次はハロウィンシーズンに合わせてファンタジーの作品を読もうかと。これも紀伊國屋の洋書バーゲンで買って、しばらく積ん読だったもの。

Joseph Delaneyの『The Spook's Apprentice』という本ですが、裏表紙に

Warning:
Not to be Read After Dark

と書いてあります。ファンタジーだけれどもホラーっぽい話らしく、暗くなってからしか読書しない私は、ちょっとドキドキ。

ちなみに邦訳も出ているのですが、そのタイトルを私はずっと『魔法使いの弟子』だと思っていたのですが、よくよく見ると『魔使いの弟子』。

魔法使いと魔使いってどう違うんだろう?という好奇心を原動力として、禁を破って夜中にドキドキしながら読みたいと思います。

ロバート・マキャモン『少年時代』

2018-10-12 23:16:36 | BOOK


《Summer Reading》として読んでいた、ロバート・マキャモンの『少年時代』上下巻。

3度目の再読ですが、8月末から読み始め、9月下旬までかかってしまいました。とはいえ、文庫の上下で1000ページを超える大部の書です。最近の読書ペースからすれば、こんなものでしょうか。

アメリカ南部、アラバマ州のゼファーという小さな町を舞台に、12歳のコーリーという少年の約1年間くらいの物語ですが、たぶんにマキャモン自身の思い出も入っているのでしょう。いつしか主人公と作者が重なって見えるようになります。

これを《Summer Reading》に選んだ理由は、物語の最初の頃に描かれた輝くばかりの夏の描写が大好きだから。それも大人では感じられないキラキラした少年の感覚に、自分の子供時代の夏を郷愁と共に鮮やかに思い出すからです。

さらに舞台がアメリカ南部というのもキーポイント。アラバマには行ったことがないし、ルイジアナの空しか知りませんが、南部は気温も湿度も高いけれど、空は本当に青い!

最近の日本の(東京の?)夏の青くない空にうんざりして、あの青い空を思い浮かべながら、アメリカ南部の夏のイメージに浸りたいと切望してのこと。また青い空とは対照的に、夜の闇の圧倒的な濃さも魅力的です。

つまりマキャモンの作品は、こうした情景描写も優れていて、読み手はいとも簡単にアメリカ南部へと飛ぶことができるのです。

さて、内容は12歳のコーリーの成長物語ではありますが、そこはホラー作家として名を馳せたマキャモンのこと、単なる成長物語だけではありません。ホラーあり、ミステリーあり、ファンタジーありの盛り沢山な構成。

時にマキャモンが敬愛するレイ・ブラッドベリ的な部分もありますが、むしろブラッドベリ的に書いてくれてありがとうとさえ思います。

盛り沢山の内容ゆえ、人それぞれ好きな部分があると思いますが、私がこの本で最も感銘を受けるのは、父親に対する絶対的な信頼。子供、特に男の子は父親を見て、父親を倣って育つのだなと改めて思い、逆に父親の子供に対する無償の愛情にも胸を打たれます。

そのあたりは、やはりアメリカ南部の不朽の名作『アラバマ物語』を思い浮かべずにはいられませんが、南部生まれのマキャモンは、当然のことながら『アラバマ物語』の作者ハーパー・リーも敬愛していることを巻末で明らかにしています。

『アラバマ物語』の父親像については、また機会を改めて書いてみたいと思いますが、この物語の父親はごく普通の人間で、強さも弱さも持ち合わせています。しかし、息子は父親に常に強くあって欲しいと願うのです。

常に強くあること、それがどんなに大変なことか、私も大人になった今は分かります。そしてコーリーも大人になり、ようやくそれを理解したようです。

しかしながら、子供にとって父親に憧れる事は幸せな事だと思います。他人と比べてどうこうではないのです。自分にとってのヒーローであればいいのです。父親がヒーローだと思える子供は、本当に幸せです。それは男の子だけでなく、女の子も同じだろうと思います。

この本はミステリーやホラーの要素もあるので、コーリーは心底怖い思いもします。絶対絶命の危機に陥った時、身の危険も顧みず、助けに来てくれたのは父親でした。その父と子の絆に、自らの体験を重ね合わせながら、言葉に表せない感動を覚えるのです。

子供を助ける父親の話はいくらでもあるでしょうが、弱い部分も見せていたごく普通の人間であるコーリーの父親が、いざ息子の命の危機に面して、死にものぐるいで助ける姿に、自分の父親の不器用ながらも深い愛情を思い、涙せずにはいられません。

9月に読み終えた時に書き始めたこの文章。途中で寝かせたまま時間が経ってしまったので、当初書きたかった内容からちょっと離れてしまったかもしれません。最後はどう締めくくるか、おそらくちゃんと考えていたはずですが、今となっては忘却の彼方。

また再読したら、違う感想もあるでしょう。それくらい盛り沢山な内容なので。ただ、毎回胸に残るのは、父親の無償の愛情のこと。そして失われてしまったキラキラ輝く夏のこと。それだけは何度読んでも変わりません。

MEG

2018-09-24 18:26:27 | BOOK


現在公開中の映画『MEG ザ・モンスター』。実は全然知らなかったのだけれど、映画のチラシを見かけて、あ!と思いました。

この映画の原作、スティーヴ・オルテンの『MEG : A Novel of Deep Terror』を持っている。持っているだけで読んでいないのだけど、もう何年前になるかも覚えていないくらい昔、紀伊國屋の洋書バーゲンで300円くらいで購入。そのまま本棚に眠っていたのを、映画のチラシを見て思い出したというわけ。

1997年出版なので、本自体はすでに20年以上経っているんですね。出版当時から映画化の話はあったようですが、ようやく実現した感じ。

本のキャッチコピーに「ジュラシック・シャーク」とありますが、MEGとはサメの先祖的なメガロドンのこと。つまり恐竜の話なのです。海にいるものは恐竜とは言わないらしいけれど。

最近のサメ映画は、『ファイブヘッド・ジョーズ』とか『シン・ジョーズ』とか、もう笑うしかないようなB級スプラッター映画が多いですが、この映画はジェイソン・ステイサム主演だし、まさかB級ではないよね?そもそもサメじゃないし。

というわけで、映画自体はさほど観たいわけではないのだけれど、ずっと見向きもしなかった本を久しぶりに本棚から探し出したので、読むなら今でしょ!と思っているところ。

文学グルメ : 花巻蕎麦

2018-08-09 20:52:17 | BOOK


【文学グルメ : 花巻蕎麦】

朝餉は抜き、昼餉は蕎麦屋で花巻蕎麦を食べた。
花巻とは、あぶって揉んだ海苔を、かけ蕎麦にふりかけたものである。江戸前でとれた海苔の香りが蕎麦の風味を引き立てている。
俊作は、この花巻が好物だった。

ー芦川淳一
『おいらか俊作江戸綴り・若竹ざむらい』

《包丁浪人》シリーズに続き、芦川淳一さんの時代小説、《旗本風来坊》シリーズ、《宵待ち同心三九郎》シリーズ、そして上に引用した《おいらか俊作江戸綴り》シリーズを読み終えました。

“おいらか”(おっとりとしたという意味の古語)と渾名される主人公の滝沢俊作は、《包丁浪人》同様、訳あって浪人になり、おいらかと言われながらも剣は滅法強い正義感溢れる若者。

その俊作の好物が花巻蕎麦。このシリーズは《包丁浪人》のように料理が沢山出てくるわけではありませんが、俊作がよく食べているので、読んでいる間ずっと気になっていました。特に変わった材料ではないものの、そういう蕎麦は食べたことがなかったからです。

というわけで、シリーズを読み終えたのをきっかけに自分で作って食べてみたところ、予想以上に美味しかった!シンプルなだけに、蕎麦、つゆ、海苔にこだわって作ったら、もっともっと美味しくなりそうです。

しかし、蕎麦屋さんで花巻蕎麦を見たことがないので調べてみたところ、あるところにはあるのですね。気にして見ていなかっただけかもしれませんが、それでもやはり現代ではあまり見かけない蕎麦なのではないでしょうか。

ちなみに、コラージュに使用した写真は「つきじ文化人」さんの花巻蕎麦、1030円です。シンプルで美味しいので、立ち食い蕎麦屋さんとかでも置いてくれればいいのにと思いながらも、いい海苔を使ったら、それなりの値段になってしまうのだろうなとも思います。

浪人になった俊作が、高価な蕎麦を食べていた(時には3杯もお代わりしている)とは思えないので、江戸時代は海苔が安かったのでしょうか。

ともあれ、蕎麦ひとつに好奇心を掻き立てられてこれだけ楽しめたのは、なんだかとっても得した感じ。もちろん内容の方も面白く、リズムもいいので、あっという間に読めました。

大学受験は世界史選択で、日本史の知識があまりなく、江戸時代に関しても殆ど無知な私。小説を面白く読んで、さらに江戸の文化まで学べるというのは、まさに一度で二度美味しいおまけつきのグリコみたいなものです。

知らなかった事を知る新鮮な喜びと、普段は目にしない、あるいは耳にしない昔の日本語のリズムの小気味良さにはまっています。次はどのシリーズにしようかと思案中。

アンソニー・ボーデイン

2018-06-14 20:52:46 | BOOK


アメリカの作家アンソニー・ボーデインがパリで自殺。

アンソニー・ボーデインを知ったのは、『キッチン・コンフィデンシャル』という彼の著書。お酒と麻薬に溺れるシェフを描いた自伝的小説ですが、私はその本が大嫌いでした。

最近では、ケーブルテレビの「アンソニー世界を駆ける」という番組に出ていたので、それはそれでよく観ていました。本のイメージが強く、この人はどうも信用ならないという感じではいましたが。

早稲田の青山南先生が、 「作家や本は可もなく不可もなくと思われるよりは、むしろ嫌だ、嫌いだと思われた方が記憶に残るからいいのだ」とおっしゃっていましたが、全くその通りですね。

作家や作品の好き嫌いは人それぞれですから、何がいいか、何が悪いかということはありませんが、ボーデインの本を大嫌いだと思ったおかげで、ずっと覚えていたばかりか、その死にも少なからずショックを受けた次第。

アンソニー、安らかに。

アメリカ人が好きな本

2018-05-20 21:31:40 | BOOK


USA TODAYの記事に「アメリカ人に人気のある本100冊」という記事がありました。第3位に大好きなジョン・アーヴィングの『A Prayer for Owen Meany』が入っています。さらに、これまた大好きなロバート・マキャモンもリスト入り!

ちなみに、アメリカ人が好きな本、人気がある本ということなので、アメリカ文学限定ということではありません。

というわけで、アメリカで人気のある本と言えば、当然ながら写真のハーパー・リーの『To Kill A Mockingbird』(アラバマ物語)も入っています。これは私も、本も映画も大のお気に入りですが、現在、新たに出版されたリーの『Go Set A Watchman』と『To Kill A Mockingbird』の文章比較研究中です。

翻訳では分かりませんが、英文では明らかにこの2冊の文章の書き方が違う感じがして、以前から囁かれている「トルーマン・カポーティが手伝った説」または「実はカポーティが書いた説」について、私なりに検証してみたくなったので、上記2冊に加えてトルーマン・カポーティの文章についても研究中。

両者が幼馴染で親しかったことはよく知られていますが、現在のところ、『Go Set A Watchman』の文章はカポーティの文章には似ても似つかない感じを受けていますが、『To Kill A Mockingbird』の方は、カポーティの文章と言ってもおかしくはないような気がしています。

しかし、これはあくまでも推測です。両者とも亡くなった今となっては真相を知りようがありませんが、答えはどうであれ、自分の中で自分なりに納得したいという気持ち。

それが納得出来たら、次はジョン・スタインベックの文章を研究したい。ノーベル賞作家の巧みな文章を、丁寧にひもといてみたいと思っています。スタインベックももちろん、100冊の中に名前を連ねています。

ところで最後にスタインベックを出したのは、アメリカ文学ではスタインベックを一番尊敬しているのもありますが、個人的に密かに、ジョン・アーヴィングもノーベル賞を取ればいいのにと思っているからです。そろそろいいんじゃないかな、アーヴィング。

少年時代

2018-05-16 13:50:17 | BOOK


この写真を見て真っ先に思い浮かんだのが、ロバート・マキャモンの『少年時代』(原題 : Boy's Life)。ちなみに、これが書かれた時はロバート・R・マキャモンでしたけど。

アメリカ南部を舞台に、キラキラした少年時代の夏休みを描いた傑作ですが、そこはアメリカの三大ホラー作家の一人と言われたマキャモンですから、単なる青春物では終わらない。この写真のように美しくも不穏な雰囲気に包まれながらも、マキャモンの真面目な人柄を感じ、しみじみ温かい気持ちになれる作品です。人間、真面目が大事ですよね。

というわけでこの写真がきっかけとなり、この夏は『少年時代』を再読して、しばらくご無沙汰だったマキャモンの【いい人】ぶりをたっぷり感じてみたいと思った次第。

包丁浪人

2018-05-03 23:21:35 | BOOK


これまで私の本棚には1冊もなかった時代小説。大雑把に「チョンマゲもの」と分類していましたが、先日、時代小説作家の芦川淳一さんご自身お薦めの作品『包丁浪人』シリーズ全4作を読了しました。

終わりに近づくにつれ、読み終えるのがもったいない、終わって欲しくない、永遠に続いて欲しいと思うようになっており、ご本人に確認するも、やはり4作で終了とのことで、惜しみながら読み終えた次第。

いつの間にか、料理好きの主人公、刀根新三郎の大ファンになっていたのでした。勧善懲悪時代劇エンターテインメント万歳です!

さらに、現代小説にはない日本語が非常に新鮮だったのと、リズムも小気味良かった為、その4冊では物足りなくて、自分で選んだ『旗本風来坊』シリーズ3冊も読み終えました。

次は何を読もうかな?

というか、『包丁浪人』シリーズの5作目は出ないのでしょうか?もし5作目が出たら、是非教えて頂きたいものです。

デビー・マッコーマー

2018-03-22 15:56:00 | BOOK


デビー・マッコーマー作家デビュー35周年!

もうそんなになるんですね。ロマンス好きの方はよくご存知のマッコーマーの本は、かなり前に2冊買ったけど、未だに読んでいない。

持っているペーパーバックは、装丁がかわいいのでいつも本棚の一番手前に置いてあるため、すごく馴染みの深い作家のように感じているけれど、実は全然読んでいない。

35周年おめでとうございます!
この機会に読んでみようと思います。


一言の力

2018-03-10 00:56:48 | BOOK


1週間ばかり前に、Facebookでシェアしたランダムハウスの記事に掲載されていた『Before We Were Yours』の作者で、ベストセラー作家のLisa Wingateさんから「シェアしてくれてありがとう!」とコメントがありました。全く予期していなかった事なので、驚いたと同時に、とても嬉しかったです。

予期していなかった驚きという中には、もうひとつ理由があります。シェアした時に一番気になっていたのは、同じ記事に掲載されていた、Elizabeth Stroutの『Anything Is Possible』の方でした。つまりWingateさんの方は、その時ノーマークだったわけです。

この2冊はまだ読んでいないので、どちらがどうと言えませんが、ランダムハウスのブッククラブで取り上げられれば、間違いなく売れるでしょう。ただ日本では、Stroutの方が知られていると思うし、私も作品を読んでいるので、彼女の方が馴染みもあり、興味もあったというわけです。

しかしながらWingateさんのメッセージには、たった一言で「この人の本を読んでみようかな」と思わせる大きな力が秘められていました。読者獲得の為の営業と言ってしまえばそれまでですが、「ありがとう」と言われて嫌な人はいないでしょう。

コメントを頂いて、素直に嬉しいと思いましたが、同時にハッとしたのも事実。作家さんの地道な努力を垣間見た気がして、なにか感動すら覚えました。そのこと自体は簡単な事だけれど、これができる人は、そんなに多くないのではないでしょうか。

Book Club

2018-03-03 14:58:55 | BOOK


作家自らの朗読会やBook Clubなど、アメリカには作家に会える機会が度々ある。しかも新刊15%OFF。日本ではそういう機会もあまりないし、値引きもあり得ない。

日本の出版社は、本が売れないのを図書館のせいにしたりしてないで、宣伝の仕方や、出版の制度を考え直さないといけないんじゃないかなあ?と思います。

崖の国物語(10)滅びざる者たち

2016-05-17 03:32:55 | BOOK
崖の国物語〈10〉滅びざる者たち (ポプラ・ウイング・ブックス)
ポプラ社
ポール スチュワート

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 崖の国物語〈10〉滅びざる者たち (ポプラ・ウイング・ブックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

§…読書中…§

内容(「BOOK」データベースより)
神聖都市サンクタフラクスと旧地上町の崩壊から約三百年。嵐晶石鉱夫の孤児ネイトは、悪徳鉱山監督官の手をのがれて大開地へたどりついた。腕の立つ職人として働きはじめたやさき、嵐晶石鉱山をめぐる陰謀にまきこまれ、鉱山主の娘ユードキシアとともに営巣地へと旅立つ。嵐晶石。その「第三飛空世代」の画期的エネルギーは、すべての種族を文明化したはずだった。しかしその供給をめぐって、新たなる争いが平和を揺さぶり、人びとの心に生まれた闇が、あの「魔物」を呼びもどしてしまう。そのはざまで翻弄されつつ、ネイトが見出した崖の国の「秘密」とは―!?崖の国のすべてが明かされる、感動のシリーズ完結編。