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第94回泉北近郊ウォーキング<摩湯山古墳~久米田寺>

2021-01-04 | 泉北近郊ウォーキング
令和2年12月3日、泉北高速鉄道の最終駅和泉中央駅に集合して、摩湯山古墳経由久米田池、久米田寺へ向かった。




エントランスからエスカレータで陸橋に登り、通路を右に出ると、中央公園に出る。公園内の小山は、前方後円墳だとの事。
 

 
                           前方後円墳
 
    龍を模ったものか?

道路は車が多いので、少し遠回りになるが、槇尾川の橋を渡って川沿いの道を歩く。
 

         
    路地に咲くネリネ(ダイヤモンドリリー)   メタセコイア
 
                           奇妙なミカン
川沿いの道から、民家の間を向けると、摩湯山古墳に出る。
 

摩湯山古墳(まゆやまこふん)
 4世紀後半ごろ(前期古墳)の前方後円墳で墳丘全長約200m、口縁部径127mにおよび、前期古墳としては大和地方以外では最大級の規模で、国の指定史跡に指定されている。
 本格的な調査が行われていず、泉州地域で大きな勢力を持った在地首長の墳墓と推定されている。和泉地方の前方後円墳としては、最古級に位置付けられている。

摩湯交差点を左折し、南へ向かう。池の畔にアオサギがいた。ここから振り向くと、古墳のほぼ前景を見ることが出来る。大きい!
 

しばらく行くと、久米田池に突き当たる。この時期はすっかり水が抜かれていて、浅い池だとよくわかる。府内最大の面積を持つ。貯水量では、光明池が最大との事。
 

       
        改修前の排水口(この時期だから見ることが出来た)と現在の排水口
 
久米田池(くめだいけ)
 大阪府から史跡・名勝の指定を受けていて、広さ45.6ha、貯水量157万t、周長約2,650mの大阪府内最大の面積を持ったため池で、僧行基によって奈良時代(725年~738年)14年かけて作られたものとされている。この際に池を管理する施設として、隆池院という寺院が建てられたのが、現在の久米田寺です。
 久米田池は「鳥の国際空港」とも呼ばれ、1年を通して様々な鳥類がエサや休息場所を求めて飛来します。カモ、シラサギ、アオサギ、カワウなどが確認された。
 また、堤を造る工法は、狭山池でも用いられている敷葉工法で、中国や朝鮮半島からもたらされたものです。

 



久米田寺(くめだてら)
 行基によって久米田池を維持管理するため、738年創建されたと伝えられる。永禄年間(1553~1570)の三好氏と畠山氏の戦火で焼失し、現在の建物は、江戸時代に再建されたものです。

 
            大門              金堂

 
           開山堂              観音堂

 
           太子堂              多宝塔

 
           靖霊殿             華厳院(塔頭)

 
                   華厳院

 
         明王院(塔頭)            鐘楼

華厳院の左の白壁の間を抜けると、右側に光明皇后塚がある。
 
                           光明皇后塚

道路に出て、左にある墓の中に行基墓がある。大門の左手にある信徒会館の裏手に、三基五輪塔がある。
 
           行基墓             三基五輪塔
三基五輪塔 聖武天皇(しょうむてんのう)、光明皇后、亀山天皇の供養塔と言われている。

道路を渡り、西側の林の中に入っていくと、久米田古墳群がある。築造されたのは発掘調査の結果、その多くは5世紀後半ごろと推定されている。無名塚古墳と風吹山古墳は、発掘調査後に復元され、古墳公園として整備されている。

                    無名塚古墳

 
     風吹山古墳
 風吹山古墳の上で、歌う。
里の秋、もみじ、旅愁、遠くへ行きたい