狭山遊糸会

埼玉県狭山市で広瀬斜子織の再現に取り組んでいます。

細芳織物工場様、見学

2019-06-16 10:00:00 | 日記
(有)細芳織物工場様見学(研修)しました

6月8日の土曜日に、埼玉県入間市春日町の「有限会社細芳織物工場」様の見学に、
会長以下7名が伺いました。

細芳織物様は明治後半に創業され、所沢織物に関りのある織物工場として
今日まで操業してこられました。歴史がある、近隣では唯一の織物工場です。

車通りから1軒奥まった場所に、いわゆる「のこぎり屋根」の工場棟があります。
建物に近づいてみると『カシャン カシャン』と機械の音が聞こえてきます。

初めに、社長の細田様より説明をいただきました。主な使用素材と製造国、
加工の流れ、一部加工の外注先、等々です。売り先や調達などについてどのような
状況なのかがわかりました。
細芳織物様で製造を行っているのは、マフラーやショール、他インテリア関連の
製品です。マフラーなどの中には有名ブランドの依頼品もあるとのことです。

説明の後、操業中の工場内の見学をしました。さまざまな機械がありました。
糸のかせ上げや巻き返しの機械、ドラム整経機、他ほとんどが動力織機です。

場内を端から歩きながら、機械の動作など細かい説明を伺いました。
現役で動いている一昔前の動力織機に見学者一同興味津々で、織機の動きに
見入りながら質問も多数行いました。
織機を見て回る従業員の方はせわしなく機械の間を動いてらっしゃいました。
整経機で作業されている方は、慣れた手つきでガイドに糸を通していました。

時間のたつのを忘れ 1時間があっという間に過ぎ、長居せぬようにと断腸の
思いで「そろそろおいとまを…」と見学者に声がけをせねばなりませんでした。

最後に製品の販売もしていただけました。
すぐ隣にある織機で見事に織り上げられた製品の現物を入手できる、ということで
ほぼ皆さん購入をいたしました。
やわらかい伸縮性がある、凹凸が大きく織り上げられたマフラーを私も購入
しました。
最後、工場稼働中にもかかわらず時間を割いていただいたことに感謝を申し上げて
工場を後にしました。
僭越ではありますが、本当に気さくな社長様でらして、今回の訪問を快く受け入れて
いただけましたこと この場でも重ねて御礼を申し上げます。

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このような調査・研修の活動も、埋もれ 失われた織物の記憶や記録を
掘り起こすために行われています。地道にでもなるべくたくさんの方々に
当地の織り物の歴史のお話をしますと、意外なところから反応をいただけ
たりもします。そうして関係のネットワークが拡がって、明らかになることも
多くなってきます。







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