狭山遊糸会

埼玉県狭山市で広瀬斜子織の再現に取り組んでいます。

狭山茶で染色実験をしました。

2021-05-26 09:23:30 | お知らせ
広報担当の、あや子からの活動報告です。

5月14日に狭山茶で布を染める実験をしました。

遊糸会では、織りあがった斜子織で、何かを作るときには、狭山茶で染めたいと考えています。
これまでも、絹の布を緑茶で染めると、どんな色になるのか少しずつ実験をしてきました。

これからは、広瀬公民館の工芸室をお借りして定期的にやっていこうと考えています。
今回はその第1回目でした。
目標は「布を紫がかった、グレイに染める」です。

賞味期限切れの煎茶の茶葉を、網目の袋(キッチンの流しで使う生ごみの袋を使いました)に入れて、煮出しています。


それをもう一度繰り返します。この2つの煎じ液を合わせて、染液とします。


この染液に水を足して量を多くしてから、布を入れて15分間染液の中で動かします。

15分経ったら、取り出して、今度は、媒染です。
今回は木酢酸鉄液を使いました。
鉄を多くしすぎると、黒くなってしまうと思って、少なめにして様子を見ることにしました。


おお、紫色になったぞ。
これでもう一度染液に戻して、加熱しながら染めるともう少し濃くなって、きれいな紫グレイになりそう。

ところが、

あらら、
布は、さっきの紫色が濃くなるはずなのに、だんだん薄くなってしまいました。
鉄はどこへ行った?

布は、うっすらと茶色というかなんというか・・。

というわけで、実験は失敗に終わりました。

でも、この布は、少し時間を置いてから、また染めますので、心配なし。
(と、日記には書いておこう)

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活動の様子

2021-05-16 11:30:35 | 活動日
広報担当のあや子からの活動報告です。

広瀬斜子織りの復元作業が進んでいます。

現在、機(はた)にかかっているものがもう少しで織り終わりますので、次に織る糸を、準備しています。
タテ糸を今までより、細いものにして、試し織りをすることにしました。

糸屋さんから届いた糸は、作業をしやすいように、いろいろな準備をします。

4月9日と10日に、タテ糸にする糸の糊付けをしました。

このタテ糸は、細くて繊細な糸です。
この糸は、途中で切れたり絡まったりしないように、やさしく扱わなければなりません。

ヨコ糸は、少しずつ、小管に巻いておきます。



ヨコ糸は、タテ糸より、太目で柔らかい糸です。
「くだをまく」という言葉がありますが、この作業からきているのでしょうか。

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