『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』
アクアネックレスの魅力が半減している。
アンジェロのスタンド、アクアネックレスの魅力が半減されているのが悲しい。
このスタンドは表情やセリフを持つ作中では数の少ない珍しいタイプのスタンドなのである。その名の通り水っぽくジメジメとして気持ちの悪いところがかえってこのキャラの魅力なのですが、映画でのアクアネックレスは、水っぽい感じというよりメタリックな感じがし、キラキラし過ぎて表情が分かりづらかった。というよりスタンドに表情をほどんど与えていなかった。瓶につかまった際の悔しさも山田孝之が地面にのた打ち回って表現していた。瓶の中での悔しい表情も期待していたのですが…。
アクアネックレスの動きが激しすぎでそれも嫌でした。ハリウッド意識しているのでしょうか?アクアネックレスはゴキブリのようなこそこそした動きに魅力があると思う。あんな派手な動きはしてほしくなかった。
ちなみに、自分がたまらなく好きなシーンはこれである。ゴキブリのように後ろ向きにコソコソ逃げて、捨て台詞を吐いていくシーンである。映画ではこのシーンはなかった。セリフは殆ど山田孝之だったような気がする。
その他気になった点…
スピード感があり過ぎで特にスタープラチナとクレイジーダイヤモンドとの対決シーンでは一体何が行われているのかよく分からなかった。
ロケ地がスペインであり、杜王町というよりやはり街並みはスペインそのものだった。
荒木先生の町並みのデザインはたしかに絵画的ではあり、それでスペインの絵画的な街並みがロケ地として選ばれたのだと思いますが、作中の杜王町は線とポスターカラーで構成されたような絵画で、強い太陽光が明暗を強調するような油絵的なスペインの町並みとは、まったく違うと思います。映画では背景の町並みに違和感しかなかった。