澤田商店 青畳のブログ

きれい・たたみ
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船場のひなまつり

2024年03月05日 | 日記
久しぶりの投稿です。久しぶり過ぎて写真のアップロードの仕方もしばらく思い出せませんでした。


三月三日まで「船場のひなまつり」が開催されていました。

行きたいと思いながら毎年行けなくて、今年最終日にやっと行ってきました。

船場の良家のいとはんが持っていたお雛様たちが伏見ビル、芝川ビル、神宗、田辺三菱製薬などに飾られていました。

空襲をくぐり抜けた後も、きっと大事に保管されてきた古いお雛様です。

芝川ビル以外はウインドウの中に飾られてビルの外から眺められるようになっていました。

それぞれ云われが書いてあって、お雛様の姿もバラエティーに富んでいて見ごたえがありました。

芝川ビルは屋上の広い部屋に3つ飾られていましたが撮影禁止だったのでビルと内部の写真を撮りました。














一番最初の写真は御殿付きのお雛様でたぶん昭和初期に流行った形らしいです。私の母も御殿付きのお雛様を持っていたのですが

大阪の空襲で焼けないように疎開したら、その先が被災して残らなかった・・といつも残念がっていました。

もちろんこんな立派なものではなかったと思いますが、母が見たらきっと喜んだろうと思いながら見せて頂きました。





これは田辺三菱製薬に飾ってあったお雛様で、料亭のお庭にお雛様を飾ってひなまつりをお祝いされていたようです。

さすが財力がある方はやることが違います。

その写真に「甲陽園の播半にて」と書かれています。播半は母方の、私から見た曽祖父が料理の修業をさせてもらった料亭と

聞いておりましたので、感慨深く見入ってしまいました。

立派な庭があった大きな料亭だったそうですが、もう今では無くなってしまっています。

おじいちゃんが亡くなったときは播半さんが旗を持って参列してくれはった・・と母が言ってたことを思い出しました。

何かと母がらみな思い出がつきまとうお雛祭りの催しで、しんみりして帰ってきました。

どうやらこの催しは10年目でファイナルとされていて、この形で開催されるのは今年が最後だったようです。

こんな由緒のある地元の宝物をこれからも是非残して、そして地域の方々にお披露目していって頂きたいと切望致します。




由緒あるお寺の畳

2022年08月01日 | 日記
兵庫県太子町にある聖徳太子ゆかりの斑鳩寺の畳の仕事を株式会社藤木工務店様から頂き、この度畳施工を完了しました。
足掛け5年以上、建物をスケルトンにしての大改修で、大変な工事だった事と思います。

畳床は西播の丹波裏という指定でしたが、5年間のうちに製造がストップされてしまい、真っ青になった
事もありました。
宮城県でその製法を引き継いでくれるところがあり、なんとか指定内容に近い物が製作できて本当に良かったです。
弊社創業240周年の記念事業と考えて、絶対成功させる!との思いが実り感無量です。
このような節目に貴重なお仕事とのご縁を頂き、ほんとうにありがとうございました。

工務店の皆様、材料屋さん、職人さん、弊社社員、関わって頂いたすべての人に感謝いたします。

   


2022春

2022年04月04日 | 日記
もう4月になってしまいました。
あっという間に1年の3分の1が過ぎてしまったのですね。

厳しい寒さが続いて、暖かくなったとたんに一斉にいろんな花が咲き始めました。
モクレンと桜の共演も見られました。
  

靭公園はというと、大きく育ちすぎたヒマラヤ杉がすべて伐採されてしまい、広場が
がら~んとなってしまっています。

  

  

  

  

東西の道の植え込みも新しく入れ替わっていました。

  

うちの子も遊んだブランコは撤去されるみたいですね。

  


たくさん子どもたちが遊びに来るようになって、遊び場はとても賑やかになっています。
もう昔のひっそりした靭公園ではありません。

押し詰まってまいりました

2021年11月24日 | 日記
新型コロナウイルスの感染者がずいぶん減りました。

こんなに減ると、ちょっと油断していまいますね。次の波が来ないことを祈るばかりです。

神農祭へ行ってきました。

今年も出店は無く、大好きな焼きギンナン買えなくてがっかり。

近づくにつれ賑やかなお囃子が聞こえてきたのは、地車講じゃありませんか。

お祭り好きの血が騒ぎます。

龍踊りも絶え間なく続いて、出店のない寂しいお祭りを盛り上げていました。

夏のお祭りと冬のお祭りのコラボレーション、不思議な光景でした。

御堂筋のライトアップと寅の提灯との共演も始めてかも?


    

    

    

    

    

    


桜!

2021年03月30日 | 日記
日曜日に大阪城公園へ所用で行ってきました。

あいにくの雨でしたが、そんなに降っていなかったので桜も見てきました。

大阪城ホールで催しがあったようで駅の周りは人が多かったですが、その他は

空いていたし、桜も見ごろで美しかったです。

    

    

    

変わりゆく町の風景

2021年03月09日 | 日記
右側は本町通、手前は大阪市立靭幼稚園




本町通に面した、わが社の目の前にあって私が生まれたころ既に建っていたこの建物が無くなります。
築後60年以上経っていることになりますね。
こちらは天理教飾大分教会とURの信濃橋団地が同じ敷地内に建っています。
建て替えに伴って天理教さんも3年間移転されるとのこと。



小さなときにこの公団に住んでいるお友達の家に遊びに行ったとき、その頃見たこともなかった
洋式トイレの使い方がわからず、立ち尽くしたこともありました。
入り口の坂や階段で誰にも叱られることもなく跳んだり跳ねたり走ったりして散々遊んだものです。
毎日考えることは、どこで何して遊ぶか・・気楽な楽しい宝物のような日々でした。
そのときいつも傍に建っていたこの団地・・。

見慣れたこの建物が無くなり、景色が変わってしまうのは寂しいですが、諸行無常です。
新しいきれいな建物ができるのですから楽しみに待つことに致しましょう。

そして建物の取り壊しに伴って、敷地に設けられていた「大塩平八郎終焉の地」の石碑も靭公園内に
移設されています。

もともとここにありましたが


東公園の中央南側、遊具の広場の近くに移りました



新春

2021年01月06日 | 日記
明けましておめでとうございます

    

令和三年になりました。
コロナに振り回された令和二年に引き続き、今年もまだまだコロナの話題ばかりです。
大阪も良いニュースは無く、毎日テレビや新聞を見てはイライラしてしまいます。

しかし明けない夜は無い。
きっとワクチンが騒動を収めてくれると信じて前向きに進んで行きましょう。

と言うことで、本年も頑張りますので宜しくお願い申し上げます。

令和三年一月




創業240周年

2020年12月17日 | 日記
12月に入り、バタバタしています。
年明け納期のお仕事を結構多く受注していまして、お正月ものんびりしてる場合じゃない感じになっております。
ありがたいことです。

澤田商店は天明元年(1781)に創業と伝わっておりますので今年が丁度240年目に当たります。
240年と言うことは創業年が丑年、そして今年は子年。
干支は20週目、4回目の還暦です。
本来ならば何か記念の行事を催してお世話になった皆様や社員に感謝の気持ちをお伝えしたいところですが、
いろいろ考えましたがコロナ禍と言うこともあり、これと言った事を思いつかず・・・
とうとう240年目は過ぎて行こうとしています。
令和3年、澤田商店にとって21回目の丑年は新たな一歩を踏み出す年として何か思いを残すことをしたいものです。
ちょうど姫路の文化財の仕事を仕上げる年に当たっておりますので、シンボル的なプロジェクトとしてまずはこれを
必ず成功させたいです。

畳屋という職業、これから先どうなって行くのか想像してみますがあまり良い未来像は見えません。
仕事量のこと、職人さんの減少のこと、今まで通りには行かなくなってくると思いますが、その中でどのように
進んで行くべきかしっかり考えて行きたいと考えています。

とにかく今は新型コロナウイルスに負けず、しっかり仕事ができる環境を整えて参ります。

    11月23日、コロナ禍で出店が無かった神農さん
    

    御鎮座240年!1780年の創建だそうで、うちと1つ違いじゃないですか。
    

    無病息災
    




秋の香り

2020年10月16日 | 日記
住宅の空家工事の現場の植え込みで金木犀が陽の光を浴びて咲き誇り、

あたり一面に香りが漂っていました。

    

    

昔、家の近所では見かけなかったので、この花の事を知ったのは大学生の時でした。

昼下がりに郊外の住宅地を歩いているとどこからか石鹸のような良い香りが・・。

こんな時間にだれかお風呂に入ってるのかな?と不思議に思ったことを思い出します。

匂いの元を辿って、目立たない小さな花からこんな強い匂いが!と分かって驚きました。


その数年後に祖父が亡くなったのですが、ちょうど10月半ば、喪服を着て歩いていると

ふと感じた金木犀の香り。

悲しみが柔らかな香りで癒されるようでした。


2枚の写真は色が全く違うように見えますが、同じ木なんです。

光の当たり具合いが違うとこんなに色が違って見えるんですね。

たわわに花が付いた立派な金木犀。うちのマンションに植えられているのと同じ木とは

とても思えませんでした😓


急に寒くなって参りましたので、皆様お気をつけてお過ごしくださいね。







静かな秋

2020年09月23日 | 日記
暑かった夏は案外さっと過ぎ去り、朝夕めっきり涼しくなってきました。

まだまだ先と思っていたシルバーウィークの4連休も終わってしまいました。

お墓参り、義母と久しぶりに会えて元気そうな姿に安心。92才ですが足腰が誰よりも丈夫、御仕舞も続けていて

旅行だって一人でどこでも行ってしまいます。

リーガロイヤルホテル内の吉兆でお昼を食べて解散。

敬老の日なのでこちらが出すのが当たり前なのですが、そうするとまた気を遣わせてしまうのでいつも

ご馳走になってしまいます。

   嬉しい驚き
   
   
   お酒には菊の花びら
   
  
   間違いのない美味しさ
   



あと3日ある休みを家でごろごろしているのももったいないので、日曜日は友人を誘って京都に行ってきました。

あまり人がいなくて、行ったことがないところ・・そういえば、横は通るけど中に入ったことないかも!

と言うことで東寺に行くことに決めました。

京都の人出はだいぶ戻ってきたらしいのですが、東寺は予想通り人は程よく少なくて、落ち着いた雰囲気の中、

金堂、講堂、宝物館、御影堂をゆっくり拝観できて、とても良かったです。

「かつて司馬遼太郎は京都の寺院を歩くには平安最古の遺構である東寺の境内を出発点とするのがふさわしく、

古い形式の住宅建築である御影堂を見たのちに他の場所に移っていくのが京都への礼儀であると書いている」

との立札を読み、この年まで生きてきて、そういう事まったく知らなかったな・・と己の無知を思い知りました。

弘法市は新型コロナのせいで今月も中止だそうです。再開したら一度は行ってみたいけれど、人も多いのでしょうね。


   南大門
   
  
   五重塔を見上げて
    

   

   金堂
   

   御影堂
   

   不二桜