¶タイタン号の宇宙探検¶

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「野ブタ。をプロデュース」・・わかっちゃいるけど青春ってまぶしい!☆

2006年11月23日 08時24分34秒 | ドラマ・映画 全般の話
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例によってまたバカにしてました…。
所詮アイドルのドラマでしょ?しかも日テレ、土9でしょ?
(すみません、偏見まみれでm(__)m)

で、「♪青春アミーゴ」(by修二と彰)
これは大ヒットしましたので、しっかりCDを購入!私だって普通にジャニーズは好きなのだ。しかもあれだけ騒がれてましたからね~(^_^;)

ということで、このドラマにとうとう”今頃”手をつけてしまったというわけ。
予備知識は毎度のことながら全くなし!二人の王子様(?)がダメダメな女の子をクラスの人気者にしてしまう話・・・なのかな?で、突入してみたら、
これが意外に深かった──

【解説&あらすじ】
ベストセラー小説をドラマ化した捻りの利いた異色の青春群像劇。
私立隅田川高校2年B組の桐谷修二(亀梨和也)はノリのいい自らを演じることによって、クラスでの人気者のポジションを確立している。そんな修二にとって、ウザイ存在としてクラスでも浮きまくっている草野彰(山下智久)には調子を狂わされっぱなしだが、彰は修二のことを親友だと思い込んでいる。
そんなある日、小谷信子(堀北真希)という転校生がやって来た。暗くて不気味な信子は早々に不良グループからイジメられることに。見かねた修二は彰とともに、イジメられっ子から人気者へと生まれ変わらせるべく、信子をプロデュースすることを引き受けるのだが…。


毎回主人公の修二と彰が作戦を考えて信子に実行させるのですが、不思議なことが起こったり、謎の黒幕の存在があったりと先が全然読めないストーリ-です。
脇を固めるキャスト陣も見どころ。本屋のおやじに忌野清志郎、教頭役に夏木マリ、体育教師役に木村祐一などなどアクの強いベテラン陣がいい味を注入しています。
彰の言葉遣い、修二のバラエティーに富んだおはようのあいさつも、ドラマの魅力の一つかな?

で──まず、やっぱりこのドラマの注目すべき点は“いじめ”を現実的、かつニヒリスティックに描いていること。

いじめられる本人(信子)は、まさに内面も外見も、いじめられっ子の標本みたい。で、その人間不信の根は家庭にまで根ざしていて、想像外に深い。
クラスメートはいじめている、とはいいがたいギリギリのところで、微妙な“ノっかる”というカタチで彼女を孤立させいく。理由なんてない。殆どなり行き、雰囲気でそうなっていく過程が、すごくリアルです。

担任(岡田義徳)はというと、一応形式的義務は果たしていて、そこで正義を振りかざしたところで空回りするのは明らか。本人もそれは自覚していて、見えない、聞こえない、気づかないのスタンス。決して冷たい人間ではないところが、完全に憎めないだけに辛い…。

そして主人公の修二。これまた、物語上王子様的役割りを果たすとはいえ、日和見主義。いい人と思われたい、その一心で、誰にでもいい顔をするクールな人気者。当然大っぴらに信子をかばうことは、彼自身を危険にさらすわけで、“野ブタ。(信子)をプロデュース”することは絶対秘密。今の“嘘”の自分を失いたくないのが彼の本音──。

わからないのは彰なんだけれど、これまたいい味出しまくり。シュールで挙動不審で、変なしゃべり方(「だっちゃ」「なぬ~」「なのよ~ん」など)で、別に熱いわけじゃないが、裏表がない。ただひたすら学校生活が退屈で、迷える青年の現代版といったところ。バカなのか、利口なのか、とにかくつかみ所がない。鈍感なようで、とても繊細なピュアキャラ。

その三人の変化が、ディテールにまで手厚い脚本の妙で、うまく描かれています。ほろりとさせるような友情や人生訓もてんこ盛りで、先が読めない展開の連続。小道具もうまいし、照明がかなり凝っています。(修二の陰と陽の心情表現が絶妙)

●脚本:木皿泉
●原作:『野ブタ。をプロデュース』白岩玄(河出書房新社) 2004年度文藝賞受賞
●演出:岩本仁志
●キャスト
桐谷修二:亀梨和也(KAT-TUN)
草野彰:山下智久(NEWS)(特別出演)
小谷信子:堀北真希
上原まり子:戸田恵梨香
桐谷悟:宇梶剛士
桐谷伸子:深浦加奈子
桐谷浩二:中島裕翔
横山(担任):岡田義徳
 ←クランクアップで「いじめを黙認していてスミマセン」と謝ってた(^_^;)
セバスチャン(体育教師):木村祐一
校長:不破万作
キャサリン(教頭):夏木マリ
ゴーヨク堂店主:忌野清志郎
平山一平(豆腐屋店主):高橋克実


【名言集】
●桐谷修二編●
<俺はショックだった。野ブタ。やバカだと思っていた彰があんなにちゃんとした物を作ってたってことが、ものすごいショックだった。──俺は不安だった。何もない自分がものすごく不安だった>
<俺は野ブタの上に花を降らせるつもりだった。人気者の修二を投げ捨ててでも、降らせるつもりだった。それはたぶん、あの二人が好きだったから。あの二人といる自分が好きだったからだ。そんな事、自分でも信じられないけど、そうなんだからしょうがないじゃんか!>
★彰にプロデュースをやめたいと打ち明けられて
<人の心の中っていうか、あいつの心の中は俺の想像をはるかに超えていた>
★父親に「駄々をこねない子供」と言われ、一人部屋のベッドの上で
嘘をつくのは苦しいよ!なんかしんねーけど苦しいよ!ほんっとに苦しいよ!
★最後の語り
<野ブタ。に抱きしめられて初めてわかった。俺は・・・寂しい人間だ>
★クラスから誤解を受ける修二が、彰と野ブタに俺に近寄るなと告げたとき
「・・・もう言葉が通じねーんだよ。俺の言葉はもう誰にも届かない
★最後の語り
<これ以上仲良くなるのはいやだ。どんなに仲良くなったって、どうせ別れていくだけなのに・・・>
★転校先の新しい高校で
<この世の全てはゲームだ。負けたと思い込んで途中で降りてしまうやつはバカだ。最後まで生き残って、ゲームを心行くまで楽しんだやつが勝ち。この世は多分そういうルールだ。今度の桐谷修二は何があっても挫折しない
★転校先に彰がいたのを見て
<・・・挫折してしまった

●草野彰編●
★家出して修二の家に転がり込んできたとき
「おぉ!パジャマは上をズボンに入れるのよー。 イン!だよ、イン!パパしゃんもイン!ポンポンが冷えるからよー。 こんなの人生の基本ですから。ポン! 修二もイン!」
★ラスト自転車置き場で修二に、プロデュースをやめると宣言して
野ブタ。を俺だけのものにしたい。本当は誰かに見られるのも嫌なんだ
★修二に野ブタとどうなりたいの?と聞かれ
「一番したいのは・・・言っちゃっていいのかな。結婚!ハズカシー!!
★野ブタにグーで殴られたあと修二に
「痛い・・・心が痛いよ・・・」
★休みの日の誰も居ない学校の校内放送で彰は野ブタへの想いをぶちまける
「野ブター。好きだーーー!!野ブタ。の読んでいる本が好きだ。野ブタ。の歩いている道が好きだ。野ブタ。がいる屋上が好きだ。野ブタ。のいるところは全部好きだ。・・・大好きだ
★修二が皆から誤解を受けているときに
なんかよくわかんねーけど、わかった!俺たちずっと親友ばい
★自転車置き場でカスミに「苦しくないの?」と聞かれ
「俺の中では修二と野ブタ。は一番なの。俺自身は二番なの」
人は試すもんじゃないよ。育てるもんだよ。愛を持って!

●小谷信子編●
私はいつも二人にボールを投げてもらってばかりなんだよね。でも受けるのが精一杯。 だからいつかそのポールを投げ返したいと思ってる。二人のグローブにポンっと届くように投げ返せたら気持ちいだろうな>
★パワーアップ版キーホルダーの箱に黄色のペンキをかけられたとき
「かけてもらって良かったのかも。だって次に行けるから。私たち次に行かなきゃ・・・ね」
★修二が取った映像を見て
「これ人しか映ってないんだよ。知ってた?好きなものって人なんだよ。面白いよね。冷たそうに見えるのに人が好きなんて。きっと周りの人をものすごく大事にする人なんだね。そのために嘘ついたりすごいガマンしたりしているのが、これ見ているとよくわかる」
★昼の校内放送「となりの突撃飯」のレポーター中
…まずい…
★修二が教室を出て行こうとした時に呼びとめ、クラスの皆の前で手品をしながら
「信じればどんなことも解決できる。一緒に信じて下さい」
★カスミが屋上から飛び降りたのが夢で現実はちゃんとカスミが生きていたことに
「良かった・・・。生きてて本当に良かった
★学校に来ないカスミの家に行ったとき
「いいよまたいじめられても。蒼井さんのいじわる全部あたしが受け止める。受け止めてみせるから」
★笑えるようになったことを屋上で空を見上げ二人に伝えるとき
私、笑えるようになったよ。ちゃんと笑えるようになったよ!


──このドラマ、メイキングがついてるんですが、堀北真希ちゃんファンは絶対オススメ!
すっごいかわいいので、未見の方はぜひ一度視聴してみてくださいp(*^-^*)q♪

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