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「巷説百物語」 狐者異(こわい)&飛縁魔(ひのえんま)・・ストーリーよりキャラ重視!

2006年12月10日 08時20分30秒 | ドラマ・映画 全般の話
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京極さんの小説は前に数冊読んだことがありまして…。
『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』なんかはかなり好きです。京極堂シリーズの、あの決まった面々が全シリーズで色んな顔を見せるっていう、途中から入りにくい(でもはまったら最後^_^;)物語形式がやけに好きです。

で、先日のWOWOW。
『巷説百物語 狐者異(こわい)&飛縁魔(ひのえんま)』を一挙に観てしまって…なんかまたはまったぞ~!(原作は読んでいません)
※原作とは別に、このドラマは「狐者異(こわい)」を先に観るのがオススメ。

<データ>
●原作:京極夏彦『続巷説百物語』
●監督:堤幸彦
●脚本:石川雅也
●出演:渡部篤郎(小股潜りの又市)、小池栄子(山猫廻しのおぎん)、大杉漣(事触れの治平)、吹越満(山岡百介)、遠藤憲一(田所真兵衛)
●音楽:屋敷豪太
●制作:WOWOW(ドラマW)


京極夏彦と、人気演出家・堤幸彦がタッグを組んだ謎解き時代劇。
京極さん自体が堤さんファンということで、ちゃっかり屋敷豪太さんと一緒にチョイ役で出演してます。

物の怪の正体を解き明かすミステリーに『必殺!』シリーズの要素を加えた娯楽作となっており、『ケイゾク』『トリック』『金田一少年シリーズ』などを彷彿させるユーモアもふんだんで、各キャラの魅力も大いに引き立っているのは堤監督ならでは!

<キャラクター>
◆見るからに胡散臭い魔除けの札を意気揚々と売りつける、又市(渡部篤郎)。口先三寸で、ちゃっかり野郎。カッコイイ時もあるけれど、案外軟弱で、つかみ所がない男。

◆一方、ぼさぼさ髪で、丸眼鏡。一見頼りなさ気な風貌の男・
百介(吹越満)。諸国を渡り歩き不思議話を蒐集することが生き甲斐という、今でいうならオタク(?)で一応作家。

おぎん(小池栄子)は又市と同様、世間の枠組みから外れた無宿人。百介とはここに「超えられぬ身分」があり、心の奥深くに距離を置いている訳アリの謎の女。

◆そんな彼らが何故か集う長屋に住んでいるのは、
治平(大杉漣)。この面妖な男は、元盗賊という過去を持つ変装芝居の名人。腕に蚤を飼い、放尿(お食事中失礼…^_^;)を豪快に飛ばし、ちょっと男色っぽい(?)いかれたオヤジ。

田所真兵衛(遠藤憲一)は北町奉行所の町方同心。融通の利かない朴念仁だが正義感の塊で、小犯罪を犯す又市に目をつけ、江戸中追い掛け回している。(ルパンと銭形みたいな…)百介の兄・軍八郎とは大親友。

<ストーリー>

【狐者異(こわい)】

江戸時代、何度殺しても生き返る悪党・祇右衛門がまた斬首された。その後町では彼のおどろおどろしい噂があふれかえっていく。祇右衛門の謎を又市、百介、治平の3人が解いていく一方で、明らかになるおぎんと祇右衛門の関係とは…?
こちらは「WOWOW・Wドラマ」として、前編的構成。
つまりキャラクター、時代設定を描くことに重きを置いているので、2作品を観るなら、こちらを先に見るのがGOOD!!

【飛縁魔(ひのえんま)】
世にも美しき美貌で男を虜にし、やがては男をとり殺す。それが飛縁魔(ひのえんま)。江戸の街で夜な夜な発見される黒こげ死体。誰がどうやって大の男を燃やし遺棄したのか?色街で評判の白菊なる女の仕業との目撃情報もあるが、白菊の行く所行く所火事が発生し姿を消す。おぎんにまで疑いをかけられ、いよいよ又市たちが真相の解明に動き出す…。

「御行奉為(おんぎょうしたてまつる)」

又市(渡部篤郎)の決まり文句です。
渡部篤郎は堤監督とは
「ケイゾク」「愛なんていらねえよ、夏」で組み、これが3度目のタッグ。私は堤ファンでもあり、渡部ファンでもあります。「ケイゾク」も「いら夏」も大好きな作品でしたので、正直、評価は甘い!(ぶっちゃけ)出来としては、つまらなくはなかったけど、まァ、このドラマはストーリーよりキャラクターを楽しむドラマと言えるでしょう。

とはいえ、謎解きに関しては、ある程度は話もひねられていて、適度に納得できる内容。しかし、京極夏彦原作の小説ならではの、怪談のおどろおどろしい不気味な雰囲気はあまりないです。

でも!個性派の役者たちの共演はなかなか面白かったですよ。渡部篤郎の渋いカッコよさは相変わらず健在。台詞回しのテンポを作品ごとに微妙に変えてくるあたりはさすがです。

そして、
大杉漣さんのぶっとびキャラ!この人はなぜか頻尿で、一度出し始めると滝のように猛烈な勢いで○○を出すという変な体質の持ち主。
漣さんは出番があるたび、放尿シーンがあり、これがものスゴく豪快なものだから笑うほかありません(^_^;)。
吹越満も相変わらずの曲者振りをいかんなく発揮(髪型が妙に可愛かったな)。

時代劇・原作ファンには不評かもしれないけれど、原作者が大ファンということなら、また堤監督で!と、京極氏も歓迎するのではないでしょうか。続編大いに希望です。(同じ俳優でね♪)

映画版『姑獲鳥の夏』の端折り具合に原作ファンは文句たらたらのようですが…この2作がこんなに面白いのなら、大丈夫かもしれない!

──と今頃思っている私。何度もWOWOWで放映されていたのになぁ… _| ̄|○
(原作知ってるとガッカリってパターンがあまりに多いものでスルーしてしまったんです)
後悔先に立たず!かもしれない、と思いはじめていますが、もう遅い?…(´;ω;`)。

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