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ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

代理出産の悲劇!!発覚

2008年08月08日 | 代理出産は問題である
代理出産で危惧されていたことが起きてしまった。

安易な代理出産は道義的に赦されない。
今回の問題は、代理出産を計画し、インドで現地の女性と代理母契約を行い、
先月、女児を出産した。

愛媛県の○(敢えてイニシャルを使いません)さんという日本人男性と、日本人妻の×さんとともに、
昨年インドにおいて治療を行った。
受精卵は代理母の胎内で順調に発育し、7月下旬に女の子を出産した。

インドまで行き、お金を支払って子を作った。
どのような理由から、我が子を欲しがったのか、知るよしもない。

日本学術会議は「日本人夫婦による海外での代理出産には子どもの福祉からも
代理母の福祉からも問題がある」とし、
本年4月に国内の実施も含め代理出産の原則禁止をうたった報告書をまとめている。
○さんは医師だという。医の倫理を考えて欲しい。

赤ちゃん誕生の報告をうけた、○夫妻は、出産以下月前の6月に離婚していた。
元妻は、赤ちゃんの引き取りを拒否している。

夫妻は代理出産までして「子ども」を作ったにも関わらず離婚してしまった。

新聞報道によると、父親の○さんは母親とともにインドに渡り、
赤ちゃんを日本に連れて帰国しようとしたが、インドの法律では、
独身男性が女子を養子にむかえられないことがわかった。

インド人の母から生まれた子どもで、『インド国籍』を有する、
○さんの赤ちゃんへの親権は認められることはない。
○さんと赤ちゃんの間に養子縁組を取り交わさなくてはならない。
また、インド人の代理母を母とする出生届を日本でだし、
父親が日本の裁判所で認知の手続きをとらなければならない。

一番の被害者は、赤ちゃんである。
自ら願ってこの世に生を受けたのではなく、作られた命として現世し、
生まれてすぐに問題に直面している「この子」の将来を考えると、悲しく、恐ろしい。

子どもは、神様からの預かりもの、自ら産んだ子だけではなく、
血がつながらなくても、親子関係はできる。
里親などのいい制度がある。
代理母孤児は、赦されない。
代理出産を求めるべきではない。

この子の健やかな成長を心から祈りたい。



コメント (3)
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