ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

ベビーサインは「資格ビジネス」!!!

2007年11月15日 | ベビーサインは必要ない
ベビーサインは資格ビジネスの側面が否めないのではないだろうか。
高いお金を出して資格をとって本当に意味があるの?

資格マニアからお金をとる資格ビジネスではないかと思います。
子育て中のお母さんは、我が子と向き合っていることで多くの人が疲弊しています。
それが育児不安に繋がっていきます。
そんな中でベビーサインが広がってきたのではないでしょうか。

何故、広がったか私見してみました。
マニュアルで育った世代には○○法などとうたったものに頼り、みんながやっているとやらなければならないように、思う人が多くなっていることが要因ではないでしょうか。
また、親の子育ての知識やあり方も影響しているのではないでしょうか。
親から自信を持って育てられた子どもは、人を頼らず我が子を見つめ育むことが身についています。
自信を育むことが出来なかった親は、何かに頼らざるを得ません。
そんなときに、資格ビジネスなどが入り込む余地があります。

育児中の社会から隔絶されている母親のこころを揺さぶり、育児関連の資格ビジネスにはまる人がいるのでしょうね。

必要ないものに、投資するのは無駄です。
主催者が金を儲けるだけです。

「ベビーサイン」をブランドにしようと無知な自治体や子育て支援をうたった団体、金儲けが目的の保育園などへの売り込み躍起になっている様に思います。

団体のホームページから引用します
**************
「今、世の中には子育てが苦手な両親がたくさんいます。痛ましい事件も起きています。でも、赤ちゃんの気持ちが少しでも分かれば、子育ては楽しいものに変わります。ベビーサインはそんな瞬間をたくさん与えてくれる育児法です。私たちはこのすばらしいベビーサインを日本中に広めていきたい、そう強く思っています。ベビーサインの講師育成プログラムにご興味をもっていただいた皆様も同じような思いをもっているのではないでしょうか?私たちはベビーサイン講師として、どのような教え方をし、どのように受講者と接していくのか、教室にくるママたちがベビーサインを通して学びたいこと、疑問に持つこと、体験したいこと、など様々なノウハウを得てきました。ベビーサイン講師育成プログラムという形で、私たちが築いてきたノウハウと経験を学んで頂き、ベビーサイン講師になってこの素晴らしい育児法を日本全国に広めていきませんか?」
*************
とあります。もっとも赦せないのは「赤ちゃんの気持ちが少しでも分かれば、子育ては楽しいものに変わります」とありますが、子育ては「新生児の時から我が子の気持ちが解らなければできないのである。

お母さんが言葉の話せない、わが子に優しい調子で語りかけている光景を見た方、あるいは、今しているお母さんも多いのではないでしょうか。
それは「マザリーズ(母親語)」と言われています。
「○○はいい子だね」「かわいいね」「マンマにする」「おくちあ~んしてね」などと語りかける母親の声は、抑揚が大きく、ゆっくりと長く、優しく語りかけます。
大人同士の会話の倍近くの長さになります。

お母さんの語りかけを受けると、赤ちゃんの手の動きがそれに呼応します。母子の心が一体化し、母子の絆ができあがります。
体中を使って反応してくれます。

赤ちゃんは言葉が理解できなくても、心を通わすことができます。
それが赤ちゃんが出すサイン(赤ちゃんサイン)です。
それが楽しい子育てにマザリーズは大切です。
それが母子の愛着を深めていく最大の方法です。

ある団体がいう「ベビーサイン」ではありません。


次にまた、団体のホームページから引用します。
*****************
「■日本語プログラム受講料 合計157,500円
上記に含まれるもの 受講料128,000円 考査料10,000円(再考査の場合別途料金がかかります)
テキスト代 19,500円(マニュアル1冊 書籍6冊 教材キット DVD1枚)」

*****************

マニュアル世代は、これだけの高額な金額を払っても価値があると思っているのだろうか?
この金額を見て、賢明な方は止めるのではないだろうか。
育児中の社会から隔絶されている母親のこころを揺さぶる、育児関連の資格ビジネスにはまる人がいるのでしょうね。

団体のホームページから引用します。
*****************
~The Merits of Baby Signs~
ベビーサインを使うとどのようなメリットがあるのでしょう?
1 親子の絆がとても深まる

      「6ヶ月~1歳半の赤ちゃんとママ」が対象とあるが、この月齢になる前に
母子の愛着や絆ができあがっていないことは不幸である。生後すぐから母子は絆が結ばれる必要がある。
2 話し言葉の習得に好影響がでる
話し言葉は、この手法をとらなくてもしっかり出来上がる。影響があるかも知れないがデメリットもある。赤ちゃんは無理矢理おぼえこまされることに苦痛を感じるはずである。
また、これに頼ることは危険である。
3 育児が少し楽になる
これをしなくても楽しいこともあれば辛いこともある。それらが親を成長させるのである。
4 赤ちゃんの健康と安全に役立つ
これについては記載している意味が全くわからない。
*****************
これをすることでどこが健康になるのであろうか?また、どのような安全役立つのだろうか?
これらを考えてもこれをやる意味は、私は全くないと思う。
大切なお金の無駄遣いである。

最近は、自治体でもベビーサインが行われているようであるがこれは問題ではないかと思う。
もっと自治体がやるべきことはあるのではないだろうか。

ベビーサインは「育児法」といっているがどこが育児法なのだろうか?
私は育児法と言えるものではないと思います。
たんなる「親子遊び」です。お遊戯です。


講習を受けるお金があるならば、もっと意義のある使い方をしてください。
また、大切な時間は愛するわが子につかってください。

意味のない資格ビジネスに惑わされずに、我が子を見つめ育んでください。
自信を持ってください。

みんなと同じでなくていいのです。親も子どもも人それぞれ個性があります。
それを大事にしてください。
本当に大切なものは何か、真剣に考えてください。

赤ちゃんは皆、親にサインを出しています。
それを受け止めることが愛着を深めることになります。
新生児も母親の言葉を理解しています。
「マザリーズ(母親語)」で赤ちゃんの目を見ながらたくさん話しかけてあげてください。

「ベビーサイン」という営利目的の資格ビジネスに頼らなくても「心のサイン」を目や笑顔、そして体を使って出してくれます。
それを親が受け止めていなければ子育ては出来ません。赤ちゃんは、皆死んでしまいます。
これまで、十分に育っているのですから今更「無駄金」を使わないでください。
あなた自身の内なる力と赤ちゃんの育つ力を信じてください。
ベビーサインがなくても楽しい子育てができます。

コメント (1)
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