Lunatics in the air

with maniac love of SHINJI TAKEDA
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21日マチネ感想

2006-05-23 | 舞台「エリザベート」
21日の昼公演に行ってきました!
日曜昼間の観劇は、先週の14日に続いて2回目です。

レポには書いてませんが、なんとなく14日はお客さんが
拍手の出がどのシーンも少なめだったりして
(いつも拍手が出るシシィの「魂の自由」の後にも拍手皆無)
他の日と微妙に違うような妙なザワザワ感がありました。
日曜日で、きっと他の日に来れないから来てるっていう
「待ってました!」っていうお客さんが多いだろうから、
カーテンコールも盛り上がるだろう、という、
私の勝手な予想を裏切って、あっさり終わってたし・・・。

「ミュージカル初めてだけど真治見たさに来た」人が多くて
ミュージカルは曲が終わった時に良かった!と思ったら
拍手するんだよ、というのがあんまりわかってないとか。
そういう人が多かったり??
なーんて、こともちらっと考えたりしました。
何せ、初日の私がそうだったので(笑)
舞台全体の終わりじゃなくて、曲が終わった時に
いちいち拍手が入るのが新鮮というかビックリでした!
そうか~、ミュージカルって本当に「歌」でもあるんだな~。
「芝居」じゃなくて。って、妙に感じたのを覚えてます。
「歌」という芸に対して拍手するわけだから。
面白いなあ、と思いました。


そんな先週の日曜日だったので、
日曜日って毎週あんな感じの雰囲気だったらヤだな~、
と思って行ったんですが、全然そんなことはなかった(笑)

今回はお客さんの反応も素直で、あたたかかったです。
19日の金曜日に明らかになった一路さんの結婚話の
余韻もまだ残っていたのかもしれません。

21日の真治トートの出来は、ほど良くバランス良く、
歌も、テンションも落ち着いていて良かったですよ!
ちょっとおとなしめかな~と感じちゃったんですけど、
もしかしたら、18日の“爆裂”「最後のダンス」の
インパクトが強すぎて、私の感覚が狂ってるのかも。
もともと信用なりませんが、
ますます信用出来ない私の感覚値・・・(--;

21日の「最後のダンス」は、“部品”としては
18日のバージョンと多分そんなに変わってないはず。

音楽用語も音階もよくわかんないながらに解説。
18日と21日の「最後のダンス」のラストの辺り。
 ↓ ↓ ↓

「うぉうぉうぉうぉううぉう~」と歌いながら階段を登り
「勝つのは 勝つのは」というコーラスが入って
最後の「俺さ」を、いくつかの部品で『作成』。
以下が1セット。

「お~ぉれぇええ」(普通に)
「いいぇいいぇいいぇい!!」(爆音で激しくシャウト)
「さー」(普通に)
「あー」(ファルセットで上がる)
「あー」(ファルセットで少し下がる)
「ハァッ!ハハハ!!」(高笑い?哄笑?)
「ア~オゥ!!」(?雄叫び 笑)


説明したら、余計わけわかんなくなったような(爆)


3日と4日はお「おーおれえええ、さーあー」で終わってて、
11日にはその後に2つめの「あー」が付いてた上に
最後に雄叫びが追加されていてビックリした。

14日に見たら、さらに笑い声がついてた。
でも、確か最後の叫び声はなかったような。
踊りも腰の動き激し過ぎで、相当場内がどよめいた。

18日にはさらに「おーおれえええ」と「さー」の間に
「いいぇいいぇいぇい」のシャウトが入ってた。
(「おれ」の「れ」を激しくシャウトするとこうなる??)
そして、叫び声も付いてた。上のフルセット1式。
もんのすごい迫力で、なんか劇場全体が騒然。
無言なんだけど、変な緊張感が走ってるような空気で。

21日は、部品的には「笑い声」「シャウト」「叫び声」と
18日に入ってたものは全部入っていたんだけど、
シャウトの仕方とか笑い方とかの違いなのかな?
なんかちゃんとまとまってて、かっこよかったです。
18日のような場内騒然っていう空気は無かったし。

私がこの前の見て慣れちゃっただけ??とも思ったけども
見知らぬ方々の21日のレポートをブログ検索してみても
この日はビックリしなかった、かっこよかった、
という意見が多いようなのできっとそうなんでしょう。

19日も、もしかしてそうだったのかな?
暴走をやめて落ち着いた、怒られたから止めた、
とかじゃなくて、同じ内容のものをやってるんだけど、
キレイにかっこよくまとめられるようになった?!
もしそうなら、この「全部入りバージョン」が
試行錯誤の末にとうとうデフォルトになったのか??
なったのかも!

試用、改良、バグ修正、微調整、完成???

どうなのかな。最後までこれで行くのかな。
あるいは・・・???(笑)


真治君以外の方も結構あります。
初日と比べて明らかに、歌い方変えてるところ、

1回変わってからそのままになってるところは、
やっぱり演出か歌唱指導か、どなたかの指示があって
公演中に歌い方を変えたのでしょうね。

真治君の「最後のダンス」はどうなんでしょうね。
さすがに完全に真治オリジナルっていうことは無いか?
真治君が、どなたかと一緒に作ったんですかね。
だとしたら、逆にすごいと思うけど(笑)


21日の真治トート閣下は全体的に大きな破綻がなく、
歌の出来もなかなかでした♪
ゆっくり、はっきり、抑揚を付けて歌おう、
としているのは今回も感じられ、結果も出てましたが
時々ゆっくりすぎじゃ?ってとこも。

私が個人的にものすごく残念だったのは、
いつも聞くのを楽しみしている、「私が踊る時」の
最後の「えーらーぶー」の「ぶー」が聞えなかったこと。
なぜ?!
あそこはいつもちゃんと綺麗に声出てるのに!
その前までは、きっちりかっこよく歌えてただけに、
なんであの声だけが聞こえなかったのかが謎。


あと、真治君には全然関係ないんですが、
すごくすごく残念だったこと。
この日、ラストの「愛のテーマ」の、
まさに出だしの最初の音を、オケの人がはずした(泣)
なんですかあれ?ホルン??オーボエ??
(楽器の聞き分けすら出来ないような私が言うのも
 全然説得力ないような気もしますが)
そこではずすか?!と、思わずカックンとなりました。
間違えるのは真治君だけじゃないよね、そりゃあ・・・。


そうだ。ルドルフとの「闇が広がる」。
良かったですよ~すっごく!!
パクさんとの声の相性も、4日よりだいぶ良くなってる。
けっこう良い感じにハモれてました!
トートの歌う下パートの声が、ちゃんと聞こえてるし!

14日と18日は、「王座に座るんだー」の「だー」の
伸ばしが短くて、代わりにそこに「アッハッハッ!」と
例の狂った哄笑が入ってたんですが、なくなってました。
笑い声がなくなって、普通に伸ばすほうに戻ってた。
私は「だー」をフォルテシモで伸ばす声が好きなんで、
笑い声になっちゃって「ずっとこのまま?!」と
ちょっと悲しく思ってたんで、戻ってうれしい♪♪
ここは、千秋楽までそのまま行ってくださーい!!

あ、ルドルフ死後には唾吐いてなかったです。
非難ごーごーで止めたんですかね?怒られたとか(笑)
私はあってもいいんですけどねえ。
もうやらないんですかね。


そんなこんな、いろいろありますが、
どうやら真治トートの「エリザベート」が
全体的に固まってきたようですね。
要素が出揃って総仕上げの時期に入って来た感じ。

歌以外についても動きが整理されて綺麗になってる。
久々に見た方は、その差がよくわかるようです。

で、逆に細かく動きが増えてる?!
という感じがするシーンも。

今回は、カフェのシーンで最後の決めポーズを
やる直前にやった仕草がなんかやけに魅力的でした。
手をいきなり帽子に持っていくのではなく
その前にひらっと、ひと動きしてから定位置へ。
前からやってたのかもしれないけど、
この日はアレに相当幻惑されましたよ。

あと、ルドルフを革命にそそのかすシーンで
革命家達と一緒に「ハンガリーの王冠が待つ」と
歌うシーン、いつも口パクなのかな、と思ってたけど
初めてトート閣下の声がちょこっと聞こえた気が。
これは単に今まで聞こえてなかっただけか(笑)


ところで、21日はセンターのF列だったのですが
真ん中って見やすいですね~。
カーテンコールでもちょうど真治トートの立ち位置が
目の前に近い場所でうれしかったっす。
いいねえ、センター♪♪ 


今日のちびルドルフ君は、最年少の苫篠君でした。
歌がしっかりしてるんですよ。安定してる。
ちゃんと音程を取って丁寧に歌ってて、すごいです。
「プロだな~」と、ちょっと感動しましたよ。
歌は苫篠君が3人の中で1番上手いかもしれませんね。
声も聞きやすい声です。
少ししっかりした感じの皇太子に見えます。
パクさんルドルフの子供時代として見るならば、
前回の繊細なか弱い川綱君よりも合ってるかも(笑)
パクさん、がっしりしっかりって感じなんだもの。
声も、体も、精神も。

そんなパクさんルドルフ。
口元がキラキラしてるのでオペラグラスで確認すると、
顔に汗が滝のように流れてて、それが光ってた(爆)
遠目に見て、顔にラメ塗ってるのかと思いました。
汗っかきなんですかね。
他の方はここまではかいてないですよ(^^;

この日のフランツは鈴木さん。
パクさんルドルフとの口論は、容赦ない争い!
全くかみ合わない、頭の固そうな2人を見ていたら
「親子だな~」と思ってしまいました。
お固い親子です。


なぜか今まで一路さんにほとんど触れてないので
ここで少し。

初日と4日に見た時は声にビブラートがかかりすぎで
しかも、今思うと不安定だったように思えました。
もちろん、「私だけに」「魂の自由」とか、
とんでもなく音程の幅も広くて難しそうな歌を
上から下まできっちり声を出して歌えていて、
なおかつ、声量も盛り上げ方も素晴らしくて、
めちゃくちゃ聞き惚れて、感動しましたよ。
でも、特に少女時代のシーンでの歌とか、
可愛らしい歌にちょっと違和感を感じたんです。
でも、11日に見た時に「あ、素敵!」と思いました。
シシィが可愛いの。歌も動きも伸び伸びとしていて、
前に聞いた時に感じた不安定な感じがなくなってた。
やっぱり一路さんほどの経験豊富な方でも、
初日辺りは固い出来になるもんなんだな~なんて
少しほっとしたりもしました。

実際に舞台で見てみると、写真で見るよりも美しい!
本当に、どのシーンでも美しい人です。
顔だけでなく、立ち姿、表情、手の振り方まで。
そして、感情を歌に乗せるのがとても上手い。
一路さんの歌は、歌としてのレベルも当然高いうえに
ちゃんと情念、感情が痛々しいまでに表現されてて
魂の悲鳴がそのまま形になったようにさえ思えるほど。
「エリザベート」を見に来なければ、
一生、聞くことは多分なかったんだろうと思うと
この巡り合わせに感謝したいです。
真治君のインタビューで、男気のある発言を見た時に
素敵な人だなあと思いましたが。
舞台で見て、本当に素敵な人だと思いました。
真治トートとのデュエットでも、
真治君の声やテンポに合わせてくれてる気がする。
一路さん無しでは、今回の真治トートは
ここまでは来れなかったんじゃないでしょうか。

そして最後にトートにからめる白い腕の美しいこと!
このシーンだけは、気が付くとトートじゃなくて
一路さんを見てしまって困ります(笑)


おめでとうございます、一路さん♪



やっぱり結婚祝賀ムードもあってなんでしょうかね。
カーテンコールの場内の拍手に熱がこもってましたよ。
でも多分、それだけじゃなくて、
この日の出来にお客さんが満足したってことでしょう。

なかなかなりやまない拍手がうれしくて、
力いっぱい手が痛くなっても手を叩き続けました。

真治君は、最初のカーテンコールで下がる時に
踏まないようにか、かなり一路さんから離れてました。
そして、下がり終わってから、横にひょこっと動いて
一路さんの近くに寄っていた(爆)
くすくすくす。

なぜだか、1階席ではなくて上のほうの階に向かって
キャストの手が多く振られていたように思えました。
何か上にあるのかな~と、ちょっと思いましたが謎。
たまたまだったんですかね??


劇場の外に出ると、5月とは思えぬ激しい日差し。
トートがドクターの扮装直後にやってるみたいに
バッ!とスプリングコートを自分の上に広げて
そそくさと日陰に急ぎました。
あんなに激しくは広げてないですけどね(笑)


真治トートは、あと3つ(少ない!)
私が見られるのは、あと2つ(えー?!もう?!!)
いよいよ最終週に突入です。

さて、真治トートは最終的にどこに辿り付くのか?
千秋楽が、楽しみです。
とりあえず、私は次は25日(木)です。


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