Lunatics in the air

with maniac love of SHINJI TAKEDA
since 6 Jan 2006

18日ソワレ感想

2006-05-22 | 舞台「エリザベート」
今思うと18日じゃなくて翌19日に行っていたかった・・・。
一路さんと前トート内野さんの結婚がすっぱ抜かれた日。
出来も良かったというし、特別カテコ見たかった(涙)

まあ、チケット取る時点でそんなのわかるわけないので
運の問題ですから、仕方ないんですけどね。

この「ちょっと悔しい」感は、去年の「電車男」で
真治@電車君が舞台上でエルメスカップの皿割った回を
見逃した時の感じに近いものがあるなあ。
どっちも「行こうかな」と思ったけど諦めた回で、
もうちょっと本気で頑張れば行けたかもしれない回で。

そして、どっちもちょうど見ている私の友達(笑)
運の強い人というのは、やっぱりいるものですな。

私の周りではそういう運を「真治運」と言います。
ライブがある日になんか運良く早く帰れちゃったり、
数回しか見ないのにちょうど特別な日に観劇してたり。
やっぱ「愛」なんでしょうか(笑)

私も「夜叉ヶ池」の時は「真治運」があったらしくて
ちょうど地震があった(=劇場が大揺れになった)日に
並んだけど当日券を手に入れられなくてしょげていたら
劇場入り口前で、1枚余ってる方が声をかけてくださり
奇跡的に入れちゃった、っていうのがありました。
あの頃に比べて「愛」が薄れた気はしないので(笑)、
もしかしたら、あの日に使い果たしちゃったのかも。
「真治運」。


あ!

でも、もしかしてあるのかも、「真治運」。
このまま千秋楽になると、私が見た14日と18日が
「最後のダンス」における激しさツートップ?!
14日は「踊りのエロ激しさ」、18日は「最後の爆裂度」
で、それぞれがトップになりそうな気がする・・・。
確かに、どっちも忘れられない激しさだった。
14日は場所の関係上、そんなにダイレクトに
衝撃的ではなかったのが今思うと残念なような気も・・・
・・・って、私の「真治運」、なんか間違ってないか?!


前置きが長くなりました。18日のレポ行きます。

前回見たのが14日(日)。
で、今回が3日置いて、18日(木)。
真治君も同じく3日間、トートはお休みでした。

14日に見た時にあまり真治トートの調子が良くなくて、
その原因がなんなのか結局よくわかんなかったので、
この18日の出来栄えから何か判断出来ないかな~、と
そんな風な意味合いでも見ていた回でした。

で。
結果から言うと、14日とほぼ同じライン上の出来。
まあ、要するにあんま調子良くなかったと思います。
音程・声・タイミング、細かいズレが全体に。
(全部完璧っていう回は今んとこ無いんですが)
私としては特に、ラストの「愛のテーマ」(だっけ?)で
完全に入るタイミングがズレたとこがあったのが(涙)
最後の「俺だけに~!」は決めてくれたけども。


不調(に思える)理由は、さていかに?


その1。
14日に疲れてたとかなら、3日空けて18日になれば
ちょっと変わっているだろう。
 ↓
そうでもない。ということは疲れではない可能性大。
また、疲れなら19日にいきなり調子が良くなったのが
わけわからん感じになってしまう。

(前回「三重まぶたが云々」とか書きましたが、
 冷静に考えるとあんな濃ゆいメークしてて
 まぶただのなんだのわかるわけないじゃん、自分!
 思いっきり心の中で自分ツッコミ入れまくり。
 あ~、ごめんなさい~~)


その2。
なんかやろうとしてるけどうまく行ってない?
 ↓
ちょっとそうかも。もしかしたら。

14日に見た時から、ひとつひとつの言葉を、
はっきりと区切るように言おうとしてるような
気配が感じられる箇所が何回かあったんですが、
18日に見た時も引き続きそれは感じました。

「闇が広がる」の中の「子供の頃のあの約束は」。
今までは勝手に「子供の頃の、ああ、約束は」だと(笑)
それが、「あの」がすごく大きくはっきりと聴こえて、
逆にそこだけやたらデカく聴こえて妙だったんですが、
そこで初めて「あの約束」だったんだーと気が付いた。
パンフレットに記載されてる歌詞を確認すると、
確かに「あの約束は」なんですよね。

他にもなんかそういう風に感じたとこありました。
抑揚を付けようとしている気配が感じられる箇所とか。
(・・・変なとこに強調が来ちゃったりしてたけど。
 音の大きさがデコボコっていうの?)

この翌日の19日の出来が良かったという結果から考えると
「14日と18日はなんか頑張ってる途中だった」説か?
正解は、それか?

以下、勝手な仮説。根拠なし。超独断と偏見。

12日~13日の辺りに、何らかの歌唱指導があった。
言葉の発音と、歌い方について。
流さずにちゃんとひとつひとつを歌え、的なもの。
14日から18日までは他の仕事であまり練習出来ず不調。
18日の夜か19日の昼間に練習の時間が取れた、
または、みっちり指導してもらう時間が取れたので、
19日にやっとなんとか消化出来て、結果が出た。
ついでに19日は祝賀ムードで真治君自身の気持ちも
アゲアゲな感じになって良い感じに声が出た。

そんなとこですかね・・・。
って、勝手に結論付けたまま次に行きます(笑)

そんな18日。
さっきちょっと触れましたが「最後のダンス」が・・・!!
踊りっぷりは14日とは違ってエロひかえめでしたが
最後の「俺さ」が、もんのすごいことになってました。
14日も相当すごかったんですが、さらに上を行く感じ。

歌い終わった瞬間、会場の雰囲気がなんか異常で(笑)
怪獣が荒らしまわった後のような、変な熱気と静けさ。
「なんじゃこりゃ?!」「はあ?!」「すげー!!」
「ええっえええ???」っていう感じだった。無言で。
少しあって拍手は意外にも結構出たんですが、
歌を讃えるというより圧倒されてなんか叩いちゃった系。

私?私ですか?
「なんじゃこりゃ?!」とは思った。
でも、「すげーよ!かっこいいよ!!!」とも思った。

それは「ここまでやっちゃうなんて、すげー!」でもあり、
純粋に「圧倒されちゃったよ、すげーよ!」でもある。
本当に魔物が現れて、今、この劇場をまさに
荒らして行ったような感じがしたんだもん。すごいよ!
もっと言うと「エリザベート」という舞台そのものに、
嵐のようにグワーッと来ちゃった真治トートの縮図?
そんなふうにまで思えちゃったよ。
あの迫力、ただごとじゃないですよ!!!
良いと思った人も、ダメだった人も、
家に帰ってからも絶対思い出さずにいられなかったはず。
下手すると夢に見そうなくらいのインパクトでした。

私は、このシーンはどっちにしろ
「怪獣暴れる」で全然構わないと思っているのです。
ここでエリザベートは、どっちにしろ、
結婚式に現れた死神(っていうか魔物?)に脅かされて
惹かれるどころかおびえてるって感じにしかならないし。
少なくとも、真治トートに対しては(笑)
だからどんだけ暴れても基本的にはOKだと思う。
方向としては全然ありでしょう。

ただ、真治トートが爆裂しちゃうと、
その後のシーンになって、なんか変な違和感が出ちゃう。
「最後のダンス」のシーンが全体からめちゃくちゃ浮く。
・・・じゃあダメじゃん(笑)

うーん、でも、周りを変えればいいんじゃないの?
って、激しく自分勝手な意見がまた出てしまった・・・。
どんだけ作り変えさせれば気が済むんだよ、私?!
いや、すんません。
気の迷いです。気の迷い。

真治君が何を思って日によって変えてくるのか。
なんで変わっちゃうのか。
その辺の意図は全然わかりません。
冷静に考えると、今まで真治君のことで、
そういうことについてわかったことなんてないし。
なんで見るたびに違う人になってるのか、とか(爆)
ああ。そう考えるとわかんないのが当然か。
今さらですね、今さら。


「最後のダンス」以外に行きましょう。

この日の少年ルドルフは、川綱君でした。
やっと見分けが付くようになってきました、苫篠君と。
塩野君は丸顔なので見分けられてたんですけど、
川綱君と苫篠君はなかなか見分けられませんでした。

でも、顔もだけど、声でわかるようになりましたよ。
川綱君は苫篠君より1つ年上だけど、1番か細いの!
ものすごく繊細な感じで、声もだけど体もすごく細い。
初日、天井切り裂くような高音出してたのもこの子。
(あそこまで高い声だったのは初日だけでしたが)
で、18日はそのか細い声が本当に本当に細くって。
痛々しいくらいに細くて頼りないので、
逆にものすごく気に入ってしまいました(笑)
かわいいっ!!
守ってあげたいけど、いじめたい♪♪(おいおい)

そんな川綱ちびルドルフ君との「ママ何処なの?」。
いやー、もう、美味しうございました(笑)
一生懸命、ほっそい声と体で頑張ってるルドルフ君を
優しく見守ってる素振りで狙っている魔物が一匹。
ルドルフがかわいそうで、トートが残酷そうで、
もうむちゃくちゃハマってました!!!
トートがヒラヒラと美しく手をひらめかせながら
後ろに消えていく瞬間まで目が離せませんでしたよ。
少年ルドルフ君の出演予定は全然わかりませんが、
あともう1回くらい川綱君当たらないかな(笑)

このシーンは、真治トートがどんなに調子悪くても
ほぼはずすことがなく、安心して見てられます。
歌いやすい音域なのかもしれませんね、真治君に。


そしてもう1つ、毎回すっごく楽しみな、
大人になった皇太子ルドルフとの「闇が広がる」。
18日は、4日に見て以来のパク・トンハさんでした。

4日に見た時は、真治君とデュエットするんだと
声が初日の浦井君のほうが合うな~っと思いました。
見た目も、浦井君のほうが幼げで少年ぽいので、
真治トートには合ってるな~とかも思いました。
パクさん、歌上手すぎで、でも、この歌い方は
そんなに私は好きでもないな、とも思いました。

なのでこの日も、本当に好みの問題だけで勝手に
「浦井君のほうで見たかったな~」と思ってました。
見るまでは。
本当に申し訳ない、パクさん。

でも、久々に見たら良かったんですよ!
パクさんとの「闇が広がる」から自殺までのシーンが!

トートが地面に降りてきて「闇がひろーがーるー」と
2人で向かい合って、お互いに向かって手を伸ばして
歌いだした瞬間にゾワッと鳥肌が!!!

声は確かに違いすぎでハーモニーにはならないし、
パクさんは、もんのすごく声量があるので、
下手するとトートの声が消されかけたりもする。
でも、この2人だと「死」がリアルなんですよ。
なんか壮絶。
メルヘン皆無。本当に「死」。

浦井君だと、雰囲気も甘くて少年の匂いがあるんで
キスされてから死ぬ辺りが少し「おとぎ話」っぽい。
絵になりすぎる、っていうのかな。
トートと並ぶと綺麗なツーショットになっちゃうし。
思い描いた夢も敗れて、ママにも見捨てられて、
悲しくて死んじゃうウサギさんのようなイメージ。
純粋で心が真っ白だから、死へまっすぐ進んじゃう。
そんなふうに思えるんですよね。
それはそれで好きなんですが(笑)

パクさんの場合は、歌い方自体も壮絶なんですが
どう見ても少年って感じの匂いすらしないので、
その、大人の皇太子が本当に絶望して死んでる感じ。
「絶望」。死に至る病。
死ぬ以外に選択肢が本当になくて死んでる。
そういうギリギリな息苦しい感じがいいです。

でもって、その絶望の淵に叩き込んだのはトート。
ルドルフの「死」が壮絶であればあるほど、
トートの容赦ない残酷さが際立つようにも見える。
死へ誘うというより、殺しにかかってるんですよ。
パクさんのルドルフ相手だと、気持ち的に。
なんかそういうのもすごくいい・・・!
パクさんルドルフも、なかなかいいですね!!

あ、そうだ。
14日にはあった唾吐き、この日はなかったです。


そうそう、これは毎回思うんですが、
ルドルフを酷い目に合わせて死なせた挙句、
まさに、その遺体が入ってるはずの棺桶の中から
あんな半裸みたいな格好で出てくるトートって(爆)
相当ひどいヤツですよね?!あり得ない・・・・・・!!
何考えてんでしょうね?
そんなことしてエリザベート振り向くわけないじゃん!
そんな、突っ込みどころ満載の真治トートが大好き♪


歌はイマイチっていう感じではありましたが、
動きはより素敵に、満遍なく、程よくなってた気が。
手の動きの綺麗さに見とれましたよ、何回か。
そして、細かい目の演技も、本当にすごい!
目で語る、ってのを地で行く場面の多いこと多いこと。
この日はC列だったけど相当左寄りの端に近い席で
位置によってトートが誰かとかぶっちゃったりもして
あんまり見やすくはなかったんですけど、
でも、トートが横のほうに向かって目をちろっと
動かす目線とかの威力がよくわかりましたよ。
その目線の先に近い方角になることがあるので。

本当に、歌いながらでも、歌ってない時でも、
表情がねぇ・・・・・・・・はぁ~っ!!
猫の目のようにクルクルクルクル変わって、
顔だけ見てても全然飽きないくらい!!
やっぱ真治君の芝居は、表情が見える位置のほうが
数段グワッと来ますよ、確実に!!!
もったいなさすぎだ、見えないのは!

今日は、いろんなところで見せてくれてる顔の中で
「さあ、どうかな?」っていう表情がツボでした。
なんかやったあとで、相手の顔を覗き込む時の顔。
余裕の満足げな表情で、反応を楽しんでるの。
その自信たっぷりぶりが、たまらん・・・!!

カフェの赤コート姿も、マエストロも、
ほんっとに、何度見ても超ツボ。
後ろ姿も超ツボ!!!

真治トート閣下、
もう皇后様は諦めて、私んとこ来てください(笑)
どうせ相手にされてないんだから(爆)


この日は、カーテンコールは笑顔いっぱいだったな♪
最初のカーテンコールで、一度後ろに下がった時に
一路さんのドレスの裾を踏んだのか踏みかけたのか、
「おっとお!」っていう感じに(声は聞こえないけど)
思いっきり片足を上げて体をひねってたのが
めちゃくちゃかわいかったな~♪♪

舞台の間は完全に「トート」の顔しか見せないけど、
終わってカーテンコールになった途端に
素の真治君になってるのが毎回凄くなんか感動する。

1人ずつ出て来て挨拶する時に、たったひとり、
トートの衣装を着た真治君が体を直角に折り曲げて、
深々とお辞儀をしているのも、すごく好き。

そんな真治君にいつも惜しみない拍手をしてくれる、
観客席のお客さん達が、とてもうれしい。
ありがとう、と思いながらいつも一緒に拍手してます。

いつも、ありがとうございます。
千秋楽まで、どうぞよろしくお願いします!

・・・何様のつもりだよって感じですが、
そういう心境で観劇しております、毎回。


※お知らせ(?)※
「衣装チェック(+11日マチネ感想)」の中の衣装メモ、
 ちょこちょこ追記とか訂正とかしてます。
 最終日まで確定版には出来ないかもしれないです(汗)


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