Lunatics in the air

with maniac love of SHINJI TAKEDA
since 6 Jan 2006

NAGOYA 23 Dec 2005

2006-01-12 | BLACK JAXX
その前日。
全国至る所で記録的な大雪のニュースが流れた。

ネットで名古屋高速の道路状況を調べると、
名古屋市街地を取り囲むような環状の道路の路線が
ことごとく真っ黒に塗りつぶされている。
黒。凡例によれば、それは”通行止め”・・・。

2005年12月は、それはそれは忙しい月だった。

2日の札幌での初BJに始まり、
10日は舞台のカーテンコールでのSAX演奏と
ルードギャラリーのイベントでのDJ、
16日は竹芝でBJ、
17日は(18日!)宇都宮でのBJバースデイライブ、
20日には六本木ヒルズのヴィヴィアンイベントでのBJ、
そしてこの23日は名古屋でBJ、
その次の日の24日は、
まず渋谷で藤井尚之さんのライブでゲスト、
そのあと六本木でBJ、、
そのまた次の25日には函館でBJ。

※ BJ → BLACK JAXX。今さらですが一応。

全て行けた人が何人いたのやら。
(いたのか??私は函館はダメだった・・・)

そんなこんなの中で行くことにした名古屋だったので、
当然資金は枯渇。迷わず、足は高速バスに決定。
格安のバスなら往復8000円くらいのもあるのだが、
私が手配した時点で全て売り切れていたのでJRで。
それでも往復1万数千円。新幹線の片道レベル!

・・・だがしかし・・・
無常な雪は、救世主「バス」を運休にしてしまった。
選択肢はもう他にはない。
泣く泣く払い戻したバスチケットの”往復”代金を
そのまま券売機に突っ込んで新幹線の”片道”券を買った。

とにかく、新幹線は問題なく動いている。
それだけでも私達はラッキーだった。
もしも、新幹線までもが止まってしまっていたら?
その場合はライブをやる本人達も来れなかった・・・。

2005年12月23日(金)
名古屋に着くと、もう雪は降っていなかった。
薄明かりの射す、意外にも穏やかな天候。
前日に積もった雪は、もうだいぶ解けかかっている。
雪に洗われた澄んだ空気に、心が自然と躍る。
その日のライブへの予感。高揚と軽い緊張・・・。

前日夜中に帰宅して風呂より睡眠を優先したため、
ホテルに着いたら風呂に入らなければならなかった私は
支度に時間がかかり、開演の10分前に会場に着いた。

重い防音の扉の中に入った時、
不意に襲ってきたのは「懐かしさ」だった。

高い天井。2階席。
小さな体育館のような、箱型の広い空間。
高いステージ。その両脇のスピーカー。鉄の手すり。

・・・ああ・・・ライブハウスだ・・・。

BLACK JAXXをクラブではない場所で見るのって
そう言えば多分初めてだ。


招待制とはいえ、ワンマンでのライブも初めてだ。
抽選して呼んでるんだから大丈夫だとは思っていたけれど
ガラガラだったらどうしよう・・とか、ちょっと不安が。
でも、入りはかなり良かった。ホッとした。

ステージの前には、もう女の子(?)達が何列にも
ビッシリと張り付いていて、今から正面に割り込んでも
踊る場所もないまま、前の人の頭越しに覗くしかない。

真ん中突入を諦め、入ってすぐのステージ左端に目をやると、
先に行っていた友人達がいた。合流(笑)
てことは、真ん中はかなり前から待っているのね・・・。

とりあえず、最前列の端っこに立って手すりに寄りかかり
早速ドリンクチケットと換えてきたジントニックを飲むと、
ライブが始まる前からすごく幸せな気分になってきた。
そして、なぜか緊張。こんな場所で見るの初めてだあ。
どうしよう~~っ!!・・・って、今考えると、
何がどうしようなんだか全然よくわかんないんだけど(笑)
「ドキドキしてきた!」とか言って何やら1人で興奮。

その場所はステージよりも左で、目の前にはスピーカー。
流れている音楽が相当デカく、身体全体に響いて聴こえる。
でも端っこだからゆったりとしたスペースがあって
すごく居心地がよくて・・・。

開演時間を少し過ぎて、DRAGONさんが出てきた。
少し遅れて、壱成くん。そして真治!!

あまりBJのライブでは見たことのないような
思わず「それ普段着?」と聞きたくなるような(ごめん)
遠目にはラフな感じに見えるカットソー。
カットソーは長袖で。色はベージュだかグレイだかの淡色。
もっとキメキメで来るかと思っていたので少しびっくり。
でも、自然な雰囲気で、とても元気。パワー全開!!
髪はフワフワ♪ 帽子じゃなくて個人的にうれしい(*^^*)

申し訳ありません・・・!最初に謝っておきます。
ライブの時の細かい表情や動きなんかを、
もっと覚えているうちにメモでも書いとくべきでした。
そして、記憶だけで書いているので事実と違うかも。
そんな状態でよろしければ先へお進みください・・・
ううっ。情けねえ・・・(泣)

広いステージの上で力いっぱい飛んだり跳ねたり、
ステージの前まで行って右端へ行きながら吹き、
左端へ行きながら吹いて、大騒ぎされまくりの大盛り上がり!
ステージの奥から前にザザーッと膝付いて滑り出てくるヤツ、
またやってました。気に入ってるみたいだね、あの動き。
そして、前のほうに出てきて右へ左へと動きながら、
片手でSAX持って吹いて、開いた片手で差し出された
お客さんの手をパン!っと叩いたりしてたなー。
その時の表情がニコリともしてなかったのが面白かったな。

初めてBJ見て聴いた人も多かったと思うんだけど
会場のお客さんのノリは相当良かったと思います。
真治が手を挙げたり飛んだりする度にお客さんも盛り上がる。
でも、前にギューッと人が集まってきたりはしなかったので
(少なくとも端のほうは)、踊りやすくて快適でした。

私もテンション上がっちゃって上がっちゃって
横のほうでスペースがいっぱいあったもんだから
めちゃくちゃ飛びまくって踊って1曲目くらいから汗だく!!
上着をロッカーに突っ込んで、ノースリーブで行って正解でした。

何曲かやったところでMCに。
DRAGONさん、なんか変なこと言ってましたね。
名古屋駅についたら雪積もってたから3人で雪合戦しちゃって
雪の玉に石とか入ってて・・・とかなんとか早口でまくしたてて、
なんか途中から明らかに嘘っぽいっていうか・・・有り得ない!
真治と壱成くん、「どう絡んでいいかわかんない」って(笑)

3人でマイク回して何やらしゃべってくれたけど
どうも何を話してよいやら、という感じで要領を得ない。
「名古屋駅に着いたら雪が・・・」「また戻るのかよ!」とか、
お互いに突っ込みいれつつ、なんか変な間のMC。
いや、変なのはいつもそうか(^^;

もう1回MCを挟んで、「もう少しやろう」とか話をしつつ、
予定よりも長くライブをした後、トークショーに。

いやー、ステージに椅子が運ばれてきて
本当に”トークショー”っていうセッティングになったので
「おおっ!本当にトークショーありなんだ!」と興奮しました。
チラシにトークとか書いてあったんだけど、
MCのことかなーと、ちょっと半信半疑だったもので(笑)

椅子に座ったのは進行役のイベント主催側の方を含めて4人。
左から、その男性、DRAGONさん、真治、壱成くんの順。
私はステージよりも左の端っこの最前列だったので、
男性の影に隠れてDRAGONさんがほとんど見えませんでした(笑)

この椅子が置かれた辺りから、なにやら会場のお客さんが
前にジリジリと押し寄せて来て周りの人との間隔が狭くなってきた。
ライブは後ろでも聞えるけど、トークショーは前で見たい??

トークショー、面白かったです。この3人の独特の間!
脱線してしゃべりまくるDRAGONさん、
なんとか生真面目にお題を戻そうとする真治、
口をなかなか挟めない壱成くん(笑)

真治を見ちゃってて実は私は気が付いてなかったんだけど
壱成くんがDRAGONさんと真治が話すたびに
言葉を言おうとしてタイミングを逃し、また言えなくて・・
「そっ・・・・はっ・・・・んっ・・・・」
(しゃべろうとして口を開けるんだけど、言葉が差し挟めない)
・・というのを繰り返していたようです。
真治が気が付いて壱成くんに話を振ったんだけど、
言いたかったのは「そうだよねー」とかの相槌だったらしい。
しかも、なんか言いながらカンでしまって、真治に、
「しゃべったと思ったらカミカミかよ?!」と突っ込まれてました。

3人はマネージャーとかいなくて自分達だけで来てるそう。
この日も東京駅で待ち合わせて来たらしい。
壱成くんは、駐車場から駅まで結構歩かなきゃならなくて、
荷物が重くて大変だったみたい。
荷物を背負って歩く実演付きで言ってました、確か。
待ち合わせは真治が携帯メールで「○○駅に何時」と連絡する。

この日の待ち合わせで、DRAGONさんがおかしかったらしい。
「ちょっとやっていい?」と笑いながら真治がそう言って、
その場で立ち上がって実演してくれました。

柱を背にして後ろ手で立っているDRAGONさん(を演じる真治)。
その右側を通り過ぎていくものを目で追って、
首だけを動かして「真治!」。
真治、なぜかちょっとかっこつけた感じで。
でも、おかしくてたまらないようで演じながら笑っている。
「何やってんの?」「今、動けねーんだよ」
何だろうと思ったら、柱のコンセントで携帯充電してたらしい(笑)

DRAGONさん曰く、
「電源切れてると真治に怒られる」
「いいじゃん、会えたんだから」。
・・・BJってDRAGONさんが年上で一応仕切ってるのかと思ってたけど
実は一番仕切ってるのは真治なのか???(^^;

真治が「CD出さないんですか、とよく言われるんですけど
3人とも事務所がバラバラだから出せない」と。
初めてそういうこと聴きました。しかも本人の口から。
今まで音源出したい、って言ってきてこう言ったってことは
何かやろうとして問題が明らかになったんですかね?
インディーズでもダメなのかな???
BLACK JAXXは、誰かメインの人がいて真治がバンドメンバー的な
立ち位置で入ってるわけじゃないから難しいのかも・・・。


一応、ファッションショップが集まってる店の主催イベントなので、
ファッションをからめたトークが多かったかな。
ちょっと話題がズレすぎだ、という時には真治君がわざわざ
一生懸命ファッションに話題を戻そうとしてたりした時も。

真治が、壱成が服忘れたからその黒いタンクトップを貸した、
と言ってたんだけど、自分が着ようと思ってた服を貸しちゃったなら
真治が今着てるのはいったいナニ?普段着??とか思ってしまった。
また、その日の服装が今までのBJライブの中では
ダントツくらいに地味というか普通な感じだったもんで。
実際どうだったんでしょうねえ。
どっちかが普段着になるんなら、別に壱成くんが服借りなくて
そのまま着てきた服で出ちゃっても同じじゃん・・謎・・・。

昔お金がなかった2人に、
当時ショップ店員だったDRAGONさんが服をあげた。
そのスパーラバーズの服を着たことでフェミ男ブームになった、
というような話もしてましたね。
DRAGONさんが「壱成は細すぎて女物しか着れなかったんだよ。
で、女物のTシャツを着ていたらカンチガイされて
こんなガタイのまでちっちゃいTシャツとか着ちゃって」と。

進行役の方が2人はファッションリーダーだから
ファッション関係のイベントに出ることが多い、みたいなことを言って
DRAGONさんがちょっとすねてたりしました。

「ファッション系のイベントに出ることが多くて、
 ディオールのオープニングとか、東京コレクションとか、
この前は六本木ヒルズの52階でやってる、
ヴィヴィアン・ウエストウッドの展覧会でライブして」
というようなことをDRAGONさんが言うと、
「えっ?ヴィヴィアン、展覧会やってるの?」と真治が。
よくわかってなくて、とりあえず呼ばれたから行ったらしい(笑)

来年のBJについて。
韓国、ハワイ、サンフランシスコ、ロサンジェルス、シアトル辺りから
本当に出て欲しいとオファーが来てるとのこと。3月くらい?
「航空会社と提携して安くなってみんなも行けるようにしたいね。
 ブラックパック(笑)」とか、DRAGONさん言ってました(^^;
”ブラックパック”って・・・どこまで本気なんだか・・(汗)
また名古屋にも来たい、とも言ってました。

トーク後のライブで、即興パートの途中でちょこっとワンフレーズ、
「ラストクリスマス」っぽいフレーズが。
でもなんかそのまんま途中から別の曲になっちゃって・・???

あとで、確かアンコールの時に、もう1回ちゃんと吹いてくれました。
「壱成、『ラストクリスマス』やろうって言ったじゃん」とか、
何かちょっと上手く行かなかった文句みたいなことつぶやいてた(笑)

この「ラストクリスマス」、すごく素敵だった・・・!!

アンコールに出てきた後、真治以外の2人は機材のセッティングで
しばらく俯いて作業忙しくしてた。
真治曰く「打ち込みのバンドは予定にないことやるの大変なんだ」。
そう言う真治はSAX片手に余裕の表情。
「俺は大丈夫だけどね!」という心の声が聞えたような。

クラブでしかライブしたことないから当然だけど、
この日、BJにとって初めてのアンコール!
「アンコール初めてだよ!」と3人もなんか興奮してた♪

アンコールが終わって帰る間際、
前のほうのお客さんに真治が何かをもらっていたんだけど・・・
・・・なんか、カップスープとかカップ春雨とかに見えた・・・。
でも、普通、そんなものあげるか?なんだったんだ?????
受け取った真治は真治で、それをSAXの音が出る口のほうに
入れちゃって、入れたまま持ってってしまった・・・(^^;
そんなことしてSAXって大丈夫なの??(笑)

終わったら汗だくですごく気持ちが充実してました。お腹いっぱい!
長いトークの含め、いろいろな意味で本当に貴重だった。
雪のせいでイベントが中止になんなくて本当に本当に良かった(泣)

ワンマンで会場押さえて料金取っちゃうようなライブも、
きっといろいろなしがらみで難しいんだろうな。
でも、機会があればまたこういう場所でじっくり聴かせてほしい。
そう思わせてくれた、この日のライブでした。


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