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百姓日誌

島根県のとある場所で、農業研修を受けてます。教わったことや、思いついたことを、復讐がてらに書き連ねていきます。

島根県の温泉めぐり 頓原ラムネ温泉

2013-04-21 17:28:11 | 旅行
昨日、今日と雨降りの予報だったので、枝豆苗の温度管理だけやって、あとはフラフラと。
踏み込み温床の温度が出てきたので、苗の調子は悪くない。ただ、温床の面積が狭くてうまく回転できるか。
まあ、なんとかなるやろ

頓原ラムネ温泉(飯石郡飯南町頓原)

名前の付け方というのは大変なものだと思う。
名づけた人がどういう思いを込めたか、というだけではなく、それを見た人がどう感じるか、ということも考えなきゃいけないのだから。
今まで何度かこの温泉の前を通ったことがあったが、なんとなく名前のために素通りしていた。
なんというか、恥ずかしい名前だったので。
しかしまあ、実際のところそれほどぶっ飛んだ名前というわけでもない。
この温泉は日本では珍しい(と、能書きには書いてあった)二酸化炭素泉で、この源泉が明治二十二年だかに日本初のミネラルウォーターとして発売された(と、能書きには書いてあった)由緒正しき温泉だそうだ。そのへんの経緯を尊重したために、こんな間の抜けた名前がつけられてしまったのだろう。
歴史的経緯のためか、かなり飲泉が押されてる感じで、温泉施設の外には無料の温泉水汲み取り所があったり、脱衣所に温泉水が置いてあったり、休憩所に温泉水が置いてあったり、土産物置き場にラムネが置いてあったりで、全面的にラムネを押している。(ちなみに、温泉水の味は、鉄分の多くてコクのあるゲロルシュタイナーといった感じ。個人的にはかなり好み。温泉津温泉の飲泉の強烈な味を薄めて、炭酸を強くした感じ)

温泉成分は炭酸ガス含む炭酸水素泉ということで、国内では珍しいほど二酸化炭素を含んだ泉質らしい。千原温泉の様に泡がブクブク湧き上がってくるわけではないので、イマイチ実感はわかなかったが。
印象では、ちょっと加田の湯に似ていると思った。
ただ、加田の湯と違って、浴室のこだわりを感じなかったことが残念。四畳くらいの浴室がひとつあるだけの、銭湯のような作り。なんの工夫もない。

悪いとは思わなかったが、特別面白いとも思わなかった。飲泉は美味しかったが。

入浴料、大人五百円。

島根県近郊の温泉めぐり 神楽門前湯治村 岩戸屋

2012-11-24 15:05:40 | 旅行
淡路島から帰還する最中に、なんとなく寄ってみた。
この温泉の存在は知っていたのだが、なんとなくわざとらしい感じがして、わざわざ行く気にならなかったのだ。
が、行ってみてびっくり。想像以上にわざとらしい。それもわざとらしすぎて、逆に自然に思えてくるほどに。
http://www.kaguramonzentoujimura.com/onsen.html

この湯治村は、切り開かれた山の上に新しく作られた、ちょっとした温泉街だ。
詳しいことは知らないが、たぶんまちおこしの一環か何かで作られたのだろう。そんな感じがする。
しかし面白いのは、ただ温泉を掘っただけでなく、そこに温泉街を作り上げてしまったところ。
昔ながらの湯治場や温泉街のいかがわしさやある種の排他的な雰囲気を除いて、子供連れでも楽しめるように、温泉街をテーマパーク化した、といえばよいのだろうか。
旅館や道端の地蔵、食べ物屋など(一見古そうな建物だが、実際は新しい)に、架空の昔話を付け足して、建物の名の由来としたり名物料理を作り上げたりしている。この辺は、古い温泉街のパロディなのだろうが、なかなか凝った物語をでっち上げたりしていて、おもしろい。決して子供だましにはならない、上手な嘘をついてくれるので、本当に古くからの温泉街に来たような気分になれる。いやむしろ、街全体が統一された戦略に従って作られているので、ある意味本物の温泉街よりも本物らしく見えるかもしれない。
ただ、雰囲気はあるのだが、アクが無い。まあ、この辺は好みの問題だろう。

温泉は、バラエティに富んでいる。
まず、六畳くらいの大浴場。打たせ湯の機能が付いた露天風呂。寝湯。露天ジャグジーバス(入浴剤入り)。ミストサウナ。水風呂(ただの水ではなく、温泉の源泉を使っている)
全体的にかなり工夫されている。露天風呂は高い目隠しで遮られているが、綺麗に手入れされた庭があるので、これはこれで面白い。また、源泉の温度の低さを利用してサウナ脇の水風呂として使ったアイディアは、気が利いていると思った。
泉質は単純弱放射能冷鉱泉。若干アルカリ性なので、ずっと入っているとすべすべしてくる。可もなく不可もなく。
入浴料大人700円。少々高いが、これは仕方ない値段だろう。

神楽門前という名前のとおり、この温泉街は神楽の劇場が併設されている。
広島、島根では神楽が非常に盛んなのだが、この劇場には各地域から神楽団が公演に来たり、神楽の大会なんかも開かれているので、それに引っ張られた客も来ているようだ。
全体的に金のかかった造りではあるので、元が取れているのかどうかはわからないけど、工夫しているのは素晴らしい。立派立派。

島根県の温泉めぐり 温泉津温泉

2012-11-17 16:04:39 | 旅行
久々の休養。
朝から部屋の大掃除をして、昼からは山芋掘りに行こかと思っていたのだが、朝から雨が降っていたため山芋掘りは中止。
掃除が終わったあと、温泉に行ってきた。

温泉津温泉元湯(太田市温泉津町)

個人的に、一番気に入っている温泉。何度も行っていたのだが、書く機会がなかった。
温泉津温泉は、島根県の中でも屈指の温泉だろう。なにせ、世界遺産である。
ここは石見銀山の遺跡群の一つとして、ついでに世界遺産登録されているのだ。
ついで、と言ったら失礼かもしれないが。
石見銀山で掘り出された銀は、銀山街道を伝って港まで出て、そこから東へ運ばれていったという。温泉津温泉はこの港のすぐそばに有り、銀山での仕事や長旅に疲れた労働者たちの疲れを癒す役割を果たしていたはずだ。
街はいかにも温泉街、といった感じ。こじんまりとした街だが、歴史を感じる。それはまず軒を連ねる建物からしてそうだ。また、ずいぶん昔に作られたものだろうが、岩をくりぬいて作られた岩棚があちらこちらに見られ、それが今でも使われているのは面白い。
大きなものから小さなものまで、寺社仏閣が多い。個人的な思い込みなんだろうが、宗教施設が多い街というのは、懐に余裕のある人々が住んでいた街、という先入観を持っている。これらの建物は大切に保存されていて、街の落ち着いた雰囲気を作り上げるのに一役買っていると思う。
街全体を見て。
世界遺産登録をされているためなのかどうかはわからないが、けばけばしさがない。ひなびた温泉街。というかお客が少なすぎて、こんなんでやっていけるのか、と思うほどひなびている。しかし、これが寂れた温泉街にならないのは、世界遺産だということもあるのだろう。こういう雰囲気が好きな自分にはありがたいことだ。

温泉津温泉には、いくつかの温泉宿もあるが、入浴だけの施設は「薬師湯」と「元湯」の二つ。
今日は行かなかったのだが、薬師湯は大正風のモダンな洋式建築、といった感の建物で、おしゃれな外観。どちらかと言えば、こちらのほうが入りやすい雰囲気ではある。浴室には四五畳くらいの湯船が一つと、洗面所がいくつかある。ただ、シャンプーや石鹸は備え付けていないので、使いたい場合には持ってくるか、フロントで買わなくてはいけない。浴室の床は、湯の花で波打っていて、なかなか迫力がある。入浴料300円。

元湯は薬師湯の正面にある。洋風の薬師湯に対して、こっちは「昭和ど真ん中のストイックな湯治場」という外観。
まず、温泉の入口には番台さんがいる。
番台のおばちゃんにお金を支払って、脱衣所に入るとこれがまたすごい。ぶら下がり健康器がある(実物を初めて見た)。恐ろしいくらい旧式のマッサージ椅子がある(動くのか?)。湯治客向けに、風呂桶と石鹸を置いておく棚がある。そのまま「三丁目の夕日」の銭湯のセットにできそうなくらいだ。
浴室も、ストイック。はっきり言って見た目は小汚い。もちろん毎日掃除はしているのだろうが、建物自体が古いし、湯の花が床一面を黄色く染めている。おいて温泉成分のせいかなんとなく床がヌルヌルする。僕は大丈夫だが、神経質な人には向かないだろう。
浴槽はひとつの浴槽を仕切って、湯の噴出口に近いほうから、熱い湯(48~50度)、普通の湯(45~46度)、半身浴(43~44度)の三つがあるだけ。ここは湯治場だ。もちろん、備え付けの石鹸などあるはずがない。
泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。超長い名前。薄く白に濁った色で、肌触りは海水のようにすこしべたつく。飲泉があったので飲んでみると、味は薄い塩味に、苦味とも旨みとも言えない妙な後味がある。とにかくなんかに効きそうな味だ。
温泉津温泉の特徴はとにかく湯が熱いこと。普通のお湯でも、数分入っていただけで熱さに我慢できなくなる。我慢できなくなると、湯から上がって体を冷ます。で、冷えたらまた入り、また数分で上がって・・・・・・の繰り返し。
通の人はいきなり熱い湯に入ったりしているが、僕は修行が足りないのでまだ熱いお湯には入れないでいる。というか、熱いお湯はどう考えても熱すぎる。江戸っ子でも無理だろう。五十度というのは、足を入れたとたん熱さで飛び跳ねるくらいの温度だ。平然と入れる人は修行僧か何かではないだろうか。
それはまあともかく、こんなふうに何度も繰り返して入ると、本当に体の芯まで温められる。で、入ったあとは熱にうかされて、ぼわぼわというか、体全体が宙に浮くような感じがして、ずいぶん体が楽になった気がした。温度のせいか、薬効のせいかはわからないが、即効性があるのが素晴らしい。
いいお湯だった。

入浴料。大人三百円。

元湯には、本当の湯治場、という感じが残っている。
大昔のまだ医者や薬が簡単に手に入らない頃、一般庶民が病気を治そうとおもうと、湯治に行くくらいのことしかできなかった。だから、今のように温泉に入ってリラックス、というよりは、なんとかして病を治すために温泉に入る、というように積極的な意味合いが強かったらしい。
元湯はほとんど二十四時間営業している。これは、何時間おきに入浴する、という温泉療法を行っている湯治客のためだ。今までに僕が訪れたことのある温泉移設と違って、ここは娯楽施設ではなく治療施設なのだ。
元湯のとなりには、神社がある。
タヌキが湯浴みをしていた事から温泉のありかが知れ、温泉の薬効が広まるに連れて自然発生的に神社が作られるようになったそうだ。
この神社の奥に、昔の湯治客が書いた文章が残されている。
ここで軽々しく書くようなもんじゃないが、これを初めて見たとき、強いショックを受けた。
と、同時に、昔の人にとって温泉がどれだけ大切に考えられていたかを知った。
温泉ってのはえらいもんや。

1110 島根県の温泉めぐり 加田の湯

2012-11-10 15:58:08 | 旅行
気温3~16度。天気晴れのち曇り。

本日の作業。
玉ねぎ苗。

玉ねぎ苗をさばききる見通しがついたので、今日は半休を貰う。三週間ぶりくらいの休み。
とはいっても、普段の作業が楽なので、本当はもっと働かなきゃならんくらいなんだが。

午前中に配達と、注文されていた分の玉ねぎ苗を抜き、午後からはずっと行きたいと思っていた温泉に行ってくることにした。
加田の湯(飯石郡飯南町)

「島根県に面白い温泉はありませんか? 」と、色々な人に聞いてみて、そのうちの数人が名前をあげたのがこの温泉。
「秘湯として有名! 」というのがこの温泉の宣伝文句。
ちょっと言葉が矛盾しているような気もするが、かつては曲がりくねった細い山道を登っていかなければ行くことができない、本当の秘湯だったそうだ。
不便な場所にあるにもかかわらず、よく効く湯治場として名が高く、歴史も古い。
現在は、広島県三次から松江までの国道が近くを通るようになったため、それほど不便だとは思わなかった。
話を聞いた限り、昔ながらの湯治場のような温泉なのかと想像していたが、そうだったのは数十年前までの話だろう。
今の外観は↓こんな感じ


正直言って、この建物を見たときにはちょっとがっかりした。
小奇麗で入りやすそうではあるが、面白みを感じない。
まあ、このぶんじゃ内もよくある感じなんだろうなー、と思い大して期待せずに入ってみたら、これが良い意味で期待を裏切られた。
浴室には、五畳ほどの浴槽に、小さなサウナ、水風呂、洗面所があるだけ。
しかし、内装が凝っている。
とにかく、おしみなく木を使っている。壁はほぼ全面木製だし、洗面所の台も白無垢の木で作られていた。
天井は梁がむき出しになっている古民家風。そしてこの梁が良い材を使い、昔ながらの組み方をしていて、素人目に見ても感心させられたのだ。
ちょっと薄暗いかな、と思うくらいの照明が浴室を照らしているが、これがまたいい雰囲気だった。なんというか、夜半に囲炉裏を囲んでいるような、昔話の中に入り込んでいるような感じ。
「一点豪華主義」という言葉がふさわしいのではないかと思う。
新しくできた、あるいは作り直された温泉にありがちな、下世話な安っぽさが全くない。素晴らしい。

泉質は、炭酸水素塩・塩化物泉とかいうものらしい。
黄土色(温泉側は黄金色と言っているが)の湯で、あまりなめらかな感じがしない。アルカリ度が低いからだろう。硫黄臭もない。
薬効がよく喧伝されてきただけあって、中身が濃い。湯の花は浴槽のふちだけではなく、浴室の床にまで広がって、波のような形で固まっている。
温度は40度くらい。最初はぬるいかな、と思うくらいだが、長風呂するにはちょうどいい。

温泉自体も、素晴らしい。もしこれがたいしたことない温泉だったら、いくら一点豪華主義で気合の入った浴室を作っても、物足りなさが出たと思う。
いい温泉だな、と心から思った。

大人一人400円

自宅から車で一時間くらいの距離にある。
しかし、豪雪地帯なので、冬になると来れないだろうな・・・・・・

島根県の温泉めぐり(3) 断魚渓温泉

2012-06-30 19:26:50 | 旅行
断魚渓温泉(邑智郡邑南町)

断魚渓というのは、邑南町にある渓谷で、切り立った崖が数キロに渡って続く景観地です。
途中に小さな滝がいくつもあり、魚が遡ることが出来ないことからこの名がつけられました。

断魚渓。写真が下手すぎる。

こういった景観地に付き物なのが、公共工事で自然味を失った自然公園。
陳腐なコンクリート製模擬木で作られた遊歩道や、奇抜な彩色も今は色あせてただ汚らしいだけになった休憩所、無粋なお仕着せ説明看板に、それから、官営のまったくやる気を感じられない宿です。

高校生の頃、こういう宿舎で合宿したことを思い出します。

温泉は、かつてこの国民宿舎風の建物に付属していたそうです。
かつて。


今はご覧のありさま。

実は、この断魚渓温泉に来る前、地元の方に聞いて、この宿舎が潰れている事は知っていました。
が、
「この宿舎の隣にデイサービスセンターが出来て、今はそこが温泉を利用しているのかもしれない」という話を聞き、頼み込めば温泉に入れてくれるかもしれない、という淡い期待をもって、今日は一応その確認に来たのです。

デイサービスセンターは、宿舎のすぐ隣にありました。
しかし、今日が土曜日だったためか、それとも訪れた時間が遅かったのか、中に人がいませんでした。
どうもあきらめきれないので、周辺に住む人に話でも聞こうかと思い、しばらくそのあたりをぶらついてみましたが、人っ子一人見当たりません。
夕闇が濃くなってきたので、今日のところはあきらめて帰ることにしました。
もしかしたら、そのうちまた訪れることになるかもしれません。正直なところ、あまり気はそそられませんが。



彼らの言葉はわかりかねます。