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南青山なでしこ日記

南青山なでしこ(撫子)の音楽業界漂流事情日記

キャンティで見た尾崎豊のあの頃

2005-02-11 10:49:29 | Weblog
静かだ。
休日の朝。
今日から世の中は3連休。

昨夜の西麻布のキャンティ。大嫌いだという業界人も多いけれど、偏見なく言えばやっぱりお金のある日本人の中年以上の口には見事にはまる旨さと言う意味じゃ間違いない。
混んでた。
大人でいっぱいだった。
二人でメインを頼まずにワインも頼まずに、前菜とパスタとデザートで23000円、決して安くはないが東京のイタ飯の歴史はすべてここから始まったのだから老舗値段としては普通かも。
ここを辞めた歳とった方々が中心になって始めたアピアの方が好きだと言う人も多い。
坂本龍一と小林武、ミスチルの桜井君という取り合わせはアピアだった。キャンティ西麻布はビートたけしや、アントニオ猪木、昔は尾崎豊が良く来ていた。

懐かしいなあ、尾崎にもうちょっとで絡まれそうになったあの夜。
私はもとフライングキッズの浜崎君、はまちゃんと二人だった。
後から尾崎が入って来た。
あぶない視線はこの時に感じた。
彼らは私の背中側のテーブルに付いた。
はまちゃんと視線があったらしかった。
そのときに殺気を感じた。
尾崎はメージャーと二人だった。
このメンバーでこんなレストランにいる事がそもそも変なのだがそれには理由があった。
はまちゃんはその頃話題のバンドのメンバーだったから、「これ以上売れると芸能人だし、芸能人になったらやはり一度はここに行かなくちゃなどと言って私達はこの夜、ここにいた。
尾崎はこの頃しょっちゅうここで騒いだり酔っぱらったりしていた。
ベルサーチのスーツにスーツケースという尾崎豊とは思えない洋服を着て、もうかなりヘンだったとも言える。
でも尾崎の良さは純粋でぼくとつで、不器用ないなかものの少年である所だったから、そこがねじれ始めた頃だった。
「あらあ、尾崎君、久しぶり、元気?」ととにかく私は空気を遮るように声をかけた。


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