南青山なでしこ日記

南青山なでしこ(撫子)の音楽業界漂流事情日記

クドカン&長瀬智也

2005-01-10 11:48:02 | Weblog
クドカンがやっぱり才能があるからなのか。
なんだろう。
昨日の夜のクドカンドラマ「タイガー&ドラゴン」は素晴らしかった。
シナリオはもちろん、長瀬智也はみごとにはまり役というか、彼の為にクドカンが書いたからなのか、彼がTOKYOからどうなっていくにせよ、一つの代表作にしてもいいんじゃないかなあと思ったくらいの出来栄だった気がする。というのも、私はそれほどドラマを見ているわけではないけれど、昨日は見ている内にシナリオのビート感の彼等の実現力に引き込まれた。もともとクドカンドラマはダンスビートに近く、間の取り方にすべての笑いがかかってはいるのだが、誰一人それを乱す役者がいなかったように見えたのはなぜだろう。もちろん、西田敏行は凄まじい演技力だったし、鶴瓶や阿部サダヲなども思いきり楽しんで演じているように思えたし、そして岡田准一もとても良かった。
シナリオはクドカン作品の中でもかなりわかりやすく、面白く、それでいて彼のセンスと趣味満載だったんじゃないかしら。
突っ込み方のラップを重ねるくらいの、台詞の洪水。
そのすべてを覚えてやってみたかったくらい。
これのTVスポットが何度も何度も流されていて、何の事だかわからなかったけれど、クドカンワールド、良くぞここまで来ましたね。
この手の面白さって書ける人はいるだろうけれど、長瀬君で特番でゴールデンでしょう。
去年どうしても見たくて彼の大人計画も見たけれど、私はこの「タイガー&ドラゴン」が最高。
長瀬君のカッコ良さも始めて良くわかった気がした。
ごめん、今さらかも。
ジャニーズの人たちはいつも若く可愛い男の子であるという以上にはどうやって大人になっていくのかはわからなくて、きちんとした役者になっている人たちはほんの数人しかいない。
もともとアイドルだから音楽で出て来るけれど才能とは別の問題だから、続けるならディナーショウでアイドルを続けるしかない場所へ追い込まれる。
でもこの頃は美しく生まれた事に留まらずにどこへ向かうかをはじめから考えてデビューして来る人も少なくないように思える所があっちこっちに伺える。
ブスの特権だった才能はより厳しいレースを強いられる事になる。

それにしても昨夜のドラマは一つのドアを開けたんじゃないかと思えるくらいの隙のない完成度だった。
私にとっては。
ただこれ程のシナリオと演出と新しさを満喫できる作品に出会える活躍をして来た長瀬君や岡田君、そのタフなアイドルぶりに感動ですよ。