
縮絨前 ↑
縮絨後 ↓

と、ここでうんちく!?(笑)
縮絨とは。
まず、さをりの森に並んでいるウール糸は
一般の毛糸屋さんに並んでいるウール糸とは見た目が違う・・・
ふわふわしてないし、どうも”毛糸♪”って感じが漂っていない・・・
それもそのはず。
羊の毛を、紡いで撚って染めただけで まだ加工がなされていないから~なのです
通常、織物の世界では
織り上げてから加工=縮絨するんですって。
その縮絨とは、
毛織物の仕上げの工程で、組織を緻密(ちみつ)にし、また毛端を絡ませてフェルト状にすること。石鹸(せっけん)溶液やアルカリ性溶液で湿らせ、圧力や摩擦を加えて収縮させる。
織り上がった布は、縮絨 をしてあげると、風合いがよくなります。
特にウールの場合は、劇的に柔らかくなりますので、ぜひ縮絨してください。
洋服を仕立てる場合も、仕立てる前に反物の段階で縮絨をしておくと安心です。
縮絨の前に必ず、布の端を結ぶかミシンをかけて、ほつれないようにしておきましょう。
縮絨は次のような手順で行います。
1 洗う
洗濯機を使います。
たっぷりのぬるま湯にウール用の中性洗剤を入れます。
布をほぐすように入れて、3~7分、普通の水流で洗います。
同じ素材でも、糸によって縮み方が異なるので時々洗濯機を止め、
布を取り出して様子を見るようにしましょう。
2 すすぐ
2~3分間すすぎ、軽く脱水します。
お好みで柔軟剤を入れてください。
3 アイロンをかける
脱水が終わったらすぐに 洗濯機から取り出し、乾く前にアイロン を あてます。
縮んでいるところは、アイロンで温めながら手で引っ張って形を整え ます。
一度乾いてしまうと、縮んだまま戻らなくなるので注意してください。
4 陰干しする
アイロンで形を整えたら陰干し をします。
マフラーなど身に付けるものは、縮絨をすると肌触りも良くなり、気持ちよくお使いいただけます。
ということなのです

なので、縮絨が終わるまで織りは終わらないのです。
そう『家に着くまでが遠足です』的な感じです(笑)
「なんだか洗うの怖いんだよねぇ~」とつぶやいてる そこのあなた!
さぁー縮絨しませう
一番の醍醐味をみすみす 捨ててはなりませんよ~
