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さをりの森 森の妖精ブログ

大阪和泉市にある「さをり織り」の教室、「さをりの森」のスタッフが綴る、森の仲間たちの様子やちょっとしたお話など。

じゅ~って音が聞こえるような聞こえないような

2011年09月08日 | 森の妖精便り

沈む夕日

その夕日を愛しむように見つめる

みさを先生。

今日は昼食後『機織らななぁ~』と

みさを先生用の60mの経糸ローラー巻のかかっている機に向かわれました。

以前のように一日中織られることは少なって参りましたが

それでも『機織らななぁ~』と笑顔でおっしゃられるのを聴くと

うれしくなりますと同時に

うつつを抜かしてる場合じゃないぞっ!と 気が引き締まる思いがする、ちょっと情けないわたし(笑)

城みさを98歳! まだまだ織ります!!!

さをりの森にて皆様のご来館をお待ちいたしております

 


気になるよねぇ

2011年09月08日 | 森の妖精便り

さをりの森のお手洗い口にかかってるこれ↑

気になるよねぇ~

お手洗いに行ったはずが、ついつい立ち止まって見入っちゃうんだよねぇ~

『どうやって作ってるんですか!?』と質問に戻られるお客様

『後で教えますので、ひとまず・・・(笑)』

なんてことがあるんだよ~

うそじゃないよ~

一瞬にして虜にさせられるさをりワールドとでも言いましょうかねぇ

 


ウールのあらあら織りストール2

2011年09月08日 | 森の妖精便り

縮絨前 ↑

縮絨後 ↓

  

と、ここでうんちく!?(笑)

縮絨とは。

まず、さをりの森に並んでいるウール糸は

一般の毛糸屋さんに並んでいるウール糸とは見た目が違う・・・

ふわふわしてないし、どうも”毛糸♪”って感じが漂っていない・・・

それもそのはず。

羊の毛を、紡いで撚って染めただけで まだ加工がなされていないから~なのです

通常、織物の世界では

織り上げてから加工=縮絨するんですって。

その縮絨とは、

毛織物の仕上げ工程で、組織緻密(ちみつ)にし、また毛端を絡ませてフェルト状にすること。石鹸(せっけん)溶液アルカリ性溶液で湿らせ、圧力摩擦を加えて収縮させる。

織り上がった布は、縮絨 をしてあげると、風合いがよくなります。
特にウールの場合は、劇的に柔らかくなりますので、ぜひ縮絨してください。
洋服を仕立てる場合も、仕立てる前に反物の段階で縮絨をしておくと安心です。

縮絨の前に必ず、布の端を結ぶかミシンをかけて、ほつれないようにしておきましょう。

縮絨は次のような手順で行います。

1 洗う
 洗濯機を使います。
 たっぷりのぬるま湯にウール用の中性洗剤を入れます。
 布をほぐすように入れて、3~7分、普通の水流で洗います。
 同じ素材でも、糸によって縮み方が異なるので時々洗濯機を止め、
 布を取り出して様子を見るようにしましょう。

2 すすぐ
 2~3分間すすぎ、軽く脱水します。
 お好みで柔軟剤を入れてください。

3 アイロンをかける
 脱水が終わったらすぐに 洗濯機から取り出し、乾く前にアイロン を あてます。
 縮んでいるところは、アイロンで温めながら手で引っ張って形を整え ます。
 一度乾いてしまうと、縮んだまま戻らなくなるので注意してください。

4 陰干しする
 アイロンで形を整えたら陰干し をします。

マフラーなど身に付けるものは、縮絨をすると肌触りも良くなり、気持ちよくお使いいただけます。

 

ということなのです

なので、縮絨が終わるまで織りは終わらないのです。

そう『家に着くまでが遠足です』的な感じです(笑)

「なんだか洗うの怖いんだよねぇ~」とつぶやいてる そこのあなた!

さぁー縮絨しませう

一番の醍醐味をみすみす 捨ててはなりませんよ~