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性同一性障害になやむ若いMTF当事者に向けてのメッセージです

沙織さん、私のこと覚えていますか?

2012-08-14 20:13:15 | 移行後の情景
 お盆休みに、友人の所に久しぶりに泊まりにいった時のことです。友人は、前の職場で本当にほんっとうにお世話になった方。(以前、某学習会で話をしてくださった方)お家に遊びに行くのは7ヶ月ぶりです。
 で、前の職場でお世話になって、彼女もすでにもう転勤しているのですが、以前の職場からはそんなに離れていません。距離にして40kmくらいです。なので、前の知り合いに会う可能性もあるので、例えばその街で買い物に行く時は、車を一人ずつ降りて別々の動きをする、とか、あまり前の職場に近いお店には寄らない、などの自分ルールをたてて接していました。
 その日は、お昼過ぎに彼女の家に着き、そこから少し離れた観光地にドライブし、そこで夕食を食べ、帰り際に温泉に寄ってから彼女の家に帰ってくるという流れでした。温泉も前の職場の知り合いがいかないような場所をいつもチョイスしていたのですが、なんと、
温泉を出た時、出会ってしまったのです。前の職場の同僚に。
 ちょうど、友人とその元同僚(私の一回り下の女性)が数日前に仕事の関係で会って元気だったよ~という話を車で聞いてたのですが。
 まずは、
「あらあ、最近よく会いますね~」
と彼女と元同僚とが話をしていました。私は、知らないふりをしてやりすごそうと思ったら、私の方を見ました。そして、さくっと、一言。
「沙織さん、私のこと覚えていますか?」
(???????)
「覚えてるって言うか?えぇぇ??」
とってもさりげなく言われてしまいました。
私は前の職場でカムし、移行する時には職場の人間はみんな知っていましたが、元同僚は、私がカムする前にいた子で、カムした頃にはもう転勤していました。
「元気でやってるんですか?」
(いや、だからなんでそんなにさりげないの???)
「元気元気、けど、あれ、誰かから聞いてたの?」
「私、○○さん夫婦(この方も移行でお世話になった方)と仲良くさせてもらってて、それで聞いたんですよ」
「ホントにぃ・・・」
「けれど、あのとき(男時代)と変わってなくて、大丈夫ですよ。」
(いや、だから変わってなかったらだめなんですけど・・・)
 ちょうど元同僚のいた時期に髪を伸ばしはじめ、その後も年に1、2度職場に来ることがあったので、私がひげがなくなったり、やせたりしていく変化を目の当たりにしていた子ではあったのですが。まあ、私はあの頃のほうがやせてたしぜったいかわいかったと思う。
「○○さん(私の友人)が、なんかうろたえてて、あれって後ろ見たらいたので。びっくりしました。」
「けど、私とセットだからばれたよね。一緒じゃなかったら分からないよね。」←私の友人の言葉
「けど、分かりますよ。大丈夫ですよ。」
(大丈夫ってのは、褒め言葉じゃないんですけど・・・)

あまりにもさりげなくリードされた?というか、ふつうにされたので、なんというか、戸惑いましたが、私の感覚は
1割のばれたことの悔しさと、9割の受け入れてくれていた安心感
という感じでした。

彼女はこれから彼女の友達と温泉に入るところだったので話したのはほんの数分だったのですが、なんというか幸せなひとときでした。

 次の日、別の友達にこのエピソードを話したら、
「いやあ、ぜったいみんなにばれてるよ。だってそんな話みんな内緒で言いたいに決まってるじゃん。信頼している人同士なら話しちゃうよ。」
と言われてしまいました。私もなぜ幸せ感なのか分からないのですが、半埋没移行ってこんな感じです。

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