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性同一性障害になやむ若いMTF当事者に向けてのメッセージです

第2次性徴は堪える(移行前の心得②)

2008-10-04 17:28:29 | 移行前の心得
 声変わり前後の小中学生のGIDは、体の変化が不可逆的であるため、どうしても今この変化を止めたくてホルモンに手を出したいと思います。つらい思いは本当によく分かります。けれども、今悶々と無常をなげくよりも、今できることをやっていくことの方がはるかに価値的です。
今ホルモンを摂らなければ、通常は以下のような変化が表れます。
・声変わり・・・声域が低く(およそ1オクターブ)、太くなります。私の経験でははじめ少し変化し、数ヶ月急激に変化し、また変化が少なくなっていき変化終了までおよそ1年半くらいかかりました。

・髭などの発毛・・・(通常は)徐々に太く、多く、伸びる量が長くなっていきます。私の経験ではその変化は直線的(徐々に増大)で20歳を超えるくらいで極大化(一番太く、多く、長くなり変化がほぼ止まる)しました。

・身長が伸びる・・・女子が15歳くらいで極大化するのに対し、男子は20歳前くらいまで伸び続けます。

・(通常の女性に比べ)肩幅が広く、胸板が厚くなる・・・正直この変化は、ある段階まで進まないと、それまでは服のサイズの変化くらいでしか私は自覚できませんでした。けれど、胸囲や体重などを思い起こすと、明らかな変化は18歳を超えてからでした。極大化は30歳に近い時だったと思います。

・顔面の変化・・・正確で詳しい文献を見つけられなかったのですが、おでこというか眉のあたりが盛り上がってきます。鼻が大きくなり、また、エラが張るようになります。これもたぶん遅め(18歳以降)に顕著に変化していくと思います。(なんとなくなので、間違っているかもしれません)

 一方、通常の女性は、以下のような顕著な変化があります。
・乳房の発達
・体全体に丸みを帯びてくる。(骨盤の拡大、ウエストにくびれが形成される)

 大事なことは、今のあなたではありません。未来のある時点でのあなたの体が女性としてどうなのかということです。例えば、もし、今12歳のあなたが髭がとても濃くどう見てもおっさんだったとしても、もし、20歳の時に、ひげがまったくない体質に変化できると分かっているなら、がまんできると思います。
 実は、これらの変化の内、3割くらいは後からのホルモン療法や、手術などによって改善できます。勿論個人差はありますが、「(体つきが)男っぽい女の子」程度、100人中99人からは純女とみなされる程度にはなれるのです。けれど、今あせってホルモンを投与してこれらの変化のいくつかを止めたら、今超えなくてもいいさまざまな障害にぶつかります。それに、世の中にいるたくさんの男性の中に、「子どもの頃は女になりたかったけど、男で幸せだった」と言う人はたくさんいます。ニューハーフで、勢いで性転換してしまったけれど今は男性として生活しているという方もたくさんいます。
 私は、未成年の方、第二次性徴前の子がホルモンをすることのメリットデメリットを考えると、遙かにデメリットの方が大きいと思わざるを得ません。(このことはまた後日書きます)

だから、未来の性転換を見据えて、「今できること」をしていけばいいのです。
・声変わり・・・私は、私自身のことしか実体験できてないのですが、声の変化は単純ではありません。もし、高い声で話していたとすれば、だんだんそれが出せなくなっていく、そして、話し方を変えないと声が出なくなるようになる。そんな変化です。
参考文献(ウィキペディア)・・ここから変声をリンクしてください
には、頭声から胸声に変わると書かれています。もし、がんばって(声帯をこわさない程度に)頭声のままで発生し続ければハスキーな高い声になります。私の声です。私は、自分ではかなり男声だと思いますが、過去高校や大学時代、社会人時代は、変な声ということで笑われました。けれど、(女性になった)今は笑われません。電話口でもストレスなく女性として認識されます(通話先が私が女性であるという先入観があれば違和感を与えない程度)。もし、その程度であきらめられるのであれば、子ども時代に高い声、女の子と同じような発声を心がけ、変声期ではできるだけ声の出し方を変えない、ということで対応できるかもしれません。

・ひげ・・・成人のMTFは100パーセントレーザー脱毛をしています。少しお金はかかりますが、(10万円くらい?)1年~2年くらい病院に通えば、ひげはまったくなくなります。今がまんすればいいだけです。また、15歳くらいでレーザー脱毛をしても、また生えてくるので、成長が止まるまで待ちましょう。

・身長や骨格・・・これはどうしようもありません。けれども、身長は仕方ないのですが、骨格の変化のクライマックスは通常20歳を超えてからです。もし、あなたが高校生くらいからジェンダークリニックに通院し始めたら、今のガイドラインでは18歳でホルモン投与が可能です。その時まで待っても、まだ間に合う可能性が高いです。

○では今、何ができるのでしょうか?
 これからの変化、手術に耐えられるように、しっかり体力をつけることかもしれません。無理なダイエットや、無常感から逃れるための喫煙などはこれからの変化に悪影響を及ぼします。少し少なめでかつバランスのよい食事を摂り、腕などに筋肉がつかないように気をつけながらの適度な運動(歩くことがいいような気がします)。そんな無意味に思えることが、実は後々大きく響いてきます。

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