
長かったようで短かった学校生活。もう既に最終週に入りました。過去形の勉強もし、未来形も少しだけ習ったので、現在形だけに過度に依存しなくてもすむようになりつつあります。前にも書いたように過去形の活用が複雑なので、現在形だけで堂々と過去を語っていた時の方が言葉数は多かったような気がします。なまじ知ってしまったばかりに、過去形の規則に縛られて自由奔放さが影を潜めてしまったと自分でも感じます。ゴルフの「100の壁」みたいなものでしょう。
まあ今回は規則・ルールの理解ができたから上々で、応用は帰ってからの勉強に委ねざるをえまい、と、地に足の付いたきわめてクールな状況判断をすることによってこの壁を乗り越えることにしました。
アルゼンチンでの滞在が残り2週間を切る頃ともなると、「真面目な留学生」より「貪欲な旅行者」としての自分が顔をもたげ、「あそこは行っておきたい」「ここも外せない」と、尻がムズムズして来ます。
学校が終わってから丸々一週間は、ファミリーと一緒にすごすもよし、適当に旅行するもよしと自由時間が組み込まれています。日本から一緒に参加した前途洋洋の若いお嬢さん二人は、最後の一週間を利用して更にスペイン語の勉強を続けるとの健気な選択。留学生の鑑です。前途が限られていて将来の展望があまり期待できない私は、これから先の勉強は日本に帰ってからと割り切り、旅に出る選択をしたのです。
ファミリーと一緒といっても、私の場合は、弟は仕事だし、姪っ子は学校だし、もう一人の姪っ子は寝たきりだし、ブエノスアイレスっ子の妹と二人だけでスペイン語会話を一日中続けるなんて想像もできないし、その実力も自信もありません。旅に出るしかないでしょう。私のエスパニョールがどの程度通用するのかを実地に試す機会も必要なのです。
折角ここまで来たのだからアンデスの最高峰アコンカグアをこの目で見てみようと決め、2泊5日の旅を計画しました。コルドバの南西800キロほどのMendozaと言う街から出るアンデス見物日帰りツアーが良かろうと、姪っ子の大学生が3年前に滞在したホテルも予約してくれて、旅行の手配を手伝ってくれました。
メンドーサの往復は片道12時間の夜行バス、メンドーサでのアンデス見物ツアーが12時間の日帰りバス旅行。べッドに寝るのが2回、バスに寝る2回を含めて足かけ5日で36時間バスに乗っている計算です。
アルゼンチンの広大な国土への驚きよりも、ここまでの時間とエネルギーを使ってブエノス娘のエスパニョールの嵐から逃げ出そうとしている自分に・・・複雑な気持です。
初めての一人旅に息子を送り出す親のように、出先でのことを心配してくれて、万が一に備えて携帯電話を持って行けと言ってくれるのです。目の前で話していてさえ難しいのに、電話で話をするなんて10年早い・・・、そうは言えないので、「子供じゃあるまいし、何かあったら電話するから安心してくれ」と丁重にお断りしたものです。それにしても、弟・妹と思っていたホストが完全に父親・母親の配慮をしてくれている、有難いことです。
頻繁に行き来している大の男がバスで遊びに来る時でも停留所に迎えに出るとか、予定の時間に家族が帰って来ないと「電話ぐらいかけてくれば良いのに」と気を揉んだりと、気持ちの優しさのゆえか、保安、防犯意識の高さのゆえか、我々の想像以上に「心配性」な印象を受けます。私のファミリーにしてこれですから、高校生や若い女性を預かるホストファミリーでは、予定より遅くなるような時は15分刻み程度でポジションレポートをしないとハラハラドキドキしているようです。
いくつであっても、ホストファミリーにとって私は「若い学生」なんでしょうね?
まあ今回は規則・ルールの理解ができたから上々で、応用は帰ってからの勉強に委ねざるをえまい、と、地に足の付いたきわめてクールな状況判断をすることによってこの壁を乗り越えることにしました。
アルゼンチンでの滞在が残り2週間を切る頃ともなると、「真面目な留学生」より「貪欲な旅行者」としての自分が顔をもたげ、「あそこは行っておきたい」「ここも外せない」と、尻がムズムズして来ます。
学校が終わってから丸々一週間は、ファミリーと一緒にすごすもよし、適当に旅行するもよしと自由時間が組み込まれています。日本から一緒に参加した前途洋洋の若いお嬢さん二人は、最後の一週間を利用して更にスペイン語の勉強を続けるとの健気な選択。留学生の鑑です。前途が限られていて将来の展望があまり期待できない私は、これから先の勉強は日本に帰ってからと割り切り、旅に出る選択をしたのです。
ファミリーと一緒といっても、私の場合は、弟は仕事だし、姪っ子は学校だし、もう一人の姪っ子は寝たきりだし、ブエノスアイレスっ子の妹と二人だけでスペイン語会話を一日中続けるなんて想像もできないし、その実力も自信もありません。旅に出るしかないでしょう。私のエスパニョールがどの程度通用するのかを実地に試す機会も必要なのです。
折角ここまで来たのだからアンデスの最高峰アコンカグアをこの目で見てみようと決め、2泊5日の旅を計画しました。コルドバの南西800キロほどのMendozaと言う街から出るアンデス見物日帰りツアーが良かろうと、姪っ子の大学生が3年前に滞在したホテルも予約してくれて、旅行の手配を手伝ってくれました。
メンドーサの往復は片道12時間の夜行バス、メンドーサでのアンデス見物ツアーが12時間の日帰りバス旅行。べッドに寝るのが2回、バスに寝る2回を含めて足かけ5日で36時間バスに乗っている計算です。
アルゼンチンの広大な国土への驚きよりも、ここまでの時間とエネルギーを使ってブエノス娘のエスパニョールの嵐から逃げ出そうとしている自分に・・・複雑な気持です。
初めての一人旅に息子を送り出す親のように、出先でのことを心配してくれて、万が一に備えて携帯電話を持って行けと言ってくれるのです。目の前で話していてさえ難しいのに、電話で話をするなんて10年早い・・・、そうは言えないので、「子供じゃあるまいし、何かあったら電話するから安心してくれ」と丁重にお断りしたものです。それにしても、弟・妹と思っていたホストが完全に父親・母親の配慮をしてくれている、有難いことです。
頻繁に行き来している大の男がバスで遊びに来る時でも停留所に迎えに出るとか、予定の時間に家族が帰って来ないと「電話ぐらいかけてくれば良いのに」と気を揉んだりと、気持ちの優しさのゆえか、保安、防犯意識の高さのゆえか、我々の想像以上に「心配性」な印象を受けます。私のファミリーにしてこれですから、高校生や若い女性を預かるホストファミリーでは、予定より遅くなるような時は15分刻み程度でポジションレポートをしないとハラハラドキドキしているようです。
いくつであっても、ホストファミリーにとって私は「若い学生」なんでしょうね?
早く、じかにお話を聞きたいです。今年の予定を早めてください!