柿が丁度おいしい季節になった。さんあい周辺の農家の敷地でもたわわに実をつけた柿の木をよく見かける。でも悲しいかな採って食べる人はいない。さんあいの近くに農業研修に来ているインドネシアの若者たちは、そんな柿の木を見て不思議に思う。彼らの故郷にはいろんな果物の木が植わっているが、実が食べ時ともなれば子どもたちがこぞって採り合い、あっという間に実がなくなってしまうそうだ。でも日本の柿の実は誰も採られないで冬になり落ちてしまう。
日本でも昔は、どこの農家でも柿の木が植えられ秋ともなれば子どもたちが木登りしながら実を食べたものだった。柿は甘いものが少なかった時代の欠かせない果物であり、子どもたちのおやつだった。時代は変わり、今はスパーに行けば世界の果物が季節に関係なくいつでも手に入る。そして柿のような素朴な果物は子どもたちの人気を失ったと同時に、木で熟れた柿ですら誰も採らなくなっていった。だれにも採られることのなく落ちて行く柿はかわいそうだ。
さて、さんあいの子どもたちは、何故か柿が好きな子が多い。 さんあいのポニーちゃんの家の前にある柿の木の実は、いま丁度食べごろだ。手の届くところの実は食べつくされ、職員に採ってとお願いする子どもたち。そんな光景を見ていると柿の木が嬉しがっているように見えてしまう。
小ぶりでも十分に甘いさんあいの柿は、子どもたちに人気です。
下の方の実は子どもたちに採られてもうなくなりました。
一年に一度、根元に鶏糞を埋めてやると沢山実をつけてくれます。柿の木も子どもたちに食べてもらって嬉しそう。
そんなに一人でたべるの? お腹を壊すからみんなにも分けてあげてね。
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