70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

光はやみの中に輝いている(再掲)

2015-12-09 14:42:32 | 愛すべき子どもたち

さんあいの中庭の中心には、一本のもみの木が植えれらている。その木は毎年12月になると職員によって電飾をつけられクリスマス・ツリーとして、暗くて寒い夜を明るくしてくれみんなの心も温かくしてくれる。

「光はやみの中に輝いている。」これはクリスマスの時期によく教会でのメッセージに引用される聖書の一節である。「光」とはイエス・キリストであり、「やみ」とは悪に染まった世の中、或いは悪の根源である罪を指すものと考えられている。社会的養護の必要な子ども達の生い立ちや家族の問題に触れると、世の悪や人の罪に翻弄される弱い子どもたちの姿と先ほどの聖書の一節が重なってしまう。児童虐待などは、まさにこの世の「やみ」を象徴しているように思えてならない。ただ虐待をしてしまう大人たちも、かれらの親たちの不適切な養育の犠牲者である場合が多く、その親たちの親は家庭を顧みる時間もとらずに家族のためにと身を粉にして豊かさを求めた世代なのかもしれない。

虐待の罪と罰を加害者だけに負わせることは、「やみ」の中に「光」を輝かすことにはならない。子どもたちの最善の利益のために親にたいする支援も欠かせないのだ。イエス・キリストは、「天のみ国は子どもたちの国のようだ。」といっている。どんな「やみ」の中でも子どもたちは一生懸命に輝き生きている。丁度それは、さんあいの中庭で暗くて寒い夜に光り輝くクリスマス・ツリーのようである。

今年もさんあいの中庭はもみの木のクリスマスツリーでライトアップされました。


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1 コメント

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本物のもみの木に光輝き愛しき光 (juju)
2016-01-07 19:08:47
この光の導きに背く事なく魅せられて未来を照らす愛しき光よ…m(__)m

飾り付けもそしていつかお片付け日もある事と思いますm(__)mほんといつ見ても綺麗だぁと心ホカホカ

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