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日本代表に伝えたいこと~生きざまを語る背中に期待 by 倉敷保雄さん(日経新聞0518.2010)

2010-05-20 10:02:48 | サッカー/ワールドカップイヤー
NIKON D300S/17-70.0mm 1/25秒(f/3.5)/ISO 640

さいきん、新聞の目通しも
かなりテキトーになって参りましたが、
たまたま記事見逃さなくてラッキーでした。

サッカー解説者倉敷保雄さんから
日本代表へのメッセージです。
5/18の日経新聞に掲載されていました。

まさにまさに、、
まったくそのとおり、という
全面納得のお考えであります。

惨敗の末のインタビュで(ドイツW杯)
「フィジカルが違う」と云われたとき
どれだけ多くのサッカーファンが
がっかりしたことか。。


さっすが倉敷さん。
だいぶ前、浦和戦のとき
スカパーが試合前1時間から
生中継したことがありましたが、
倉敷さんだったら一日中聞いていても飽きません(笑)

小野ちゃんがフェイエ(フェイエノールト)で
サッカーやってるときも、倉敷さんの実況だと
深夜にも関わらず、存分楽しめました。

いつもありがとうございますー



キッチンでサッカーの試合の
音だけを聞く機会が多いのですが、
そんな状況にいるヒトでも
内容がわかる解説をしてほしい。

なんでもかんでも絶叫しないでほしい(わらっ)
ゴールかと思っちゃうのですもの。
むやみやたらに脅かさないでくれ....

てなわけで、倉敷さんのプロフィール
写して投稿、とさせていただきます。

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くらしき・やすお
1961年3月11日生まれの49歳。東洋大を失業後、ラジオ福島入り。文化放送を経て、フリーのアナウンサーに。スカパー!を中心に海外サッカー中継の実況に幅広く携わる。独特の語り口で人気の自称「非絶叫系アナ」。ボール保持者をしっかり伝え、サッカーを文化としてとらえる。


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日本代表に伝えたいこと

生きざまを語る背中に期待


 ワールドカップ(W杯)の開幕を前にして、親は子に背中を見せなければいけないということを、あらためて感じているんです。
 言い換えると、日本サッカーを引っ張っている人たちは、次の世代に自分の背中を見せなくてはいけない、生きざまを見せなくてはいけないと思うんです。日本代表チームには、いまあなたたちがやっていることは、いまだけの問題ではないんですよと言いたい。

 残念ながら、ドイツで惨敗した2006年の日本代表にはそれができなかった。しかも、日本サッカー協会はその反省をきちんとしないまま次の体制に移行してしまった。そこにも大きな問題があると思うんです。
 あのチームはどこでどんな失敗をしたのか、何が足りなかったのか、こういう監督がこういうことをしたから負けたのだ、という分析をちゃんとしていないので、その問題点をファンが共有できていない。だから、何だかわからないままここまできてしまって、また怖い夢を見るんじゃないかとみんなが恐れている。

 世界における日本のポジションを伝えずにきたメディアにも責任があります。その点は僕も反省しているんですが。日本の力がどのくらいで、世界との距離はどれほどあるのかを示していないから、ファンはどのくらいで満足すべきなのかが分からない。
 チームがどこまでできたら拍手すべきなのかの目安というか尺度が示されていないんです。幸せの尺度と言ってもいいのかもしれない。代表チームがどこまでできたら、自分たちは幸せなんだというのがわからない。幸せがどのへんにあるのかわからないんです。

 結局、これはサッカーという競技に対する理解度の問題でしょう。理解度が高ければ、監督や選手やサッカー協会への要求が変わってくる。ただ負けたから怒るということはなくなるはずです。
 W杯を地元で開催した02年は国民のサッカーに対する理解度を高める絶好の機会だったのに、それができなかった。視聴率重視の盛り上げ中継ばかりしているから、結果が出ないとみんな怒って、それで終わってしまうんです。

 スカパーの僕が担当するW杯のハイライト番組では解説者の方々の力を借りて、世界基準って何なのかをしっかり伝えたい。なぜ失点したのかがきちんとわかるVTRをつくって問題点を指摘したい。例えばそれが筋力の問題なのであれば、Jリーグのトレーエングに問題があるのではないかというところに話を持っていきたい。だから、代表チームには現在のマックスを見せてほしい。そして、この選手はこんな男だったんだとわかるように背中を見せてはしい。

 他の国のサッカーはあちこちで自然に種から芽が出て花が咲いたものだけれど、Jリーグの成り立ちは寄せ鉢を持ってきて飾ったようなものだと思うんです。もし、今回も代表チームが自分たちの背中を見せることができないようだと、寄せ鉢を片付けられてしまう危険性もあるんですよ。




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