入院に向けて

2010-03-20 15:19:22 | 日記
入院予定の病院のソーシャルワーカーから電話があった。
設備や人員などの点で大学病院のようにも、
リハビリなど長期療養施設のようなわけにいかないが、
通常の病院として医療の見守りをしつつ、長期療養施設への橋渡しをするとのこと。
一昨日の時点では、一日5,000円かかる差額ベッドしか空いていなかったが、
昨日の連絡では、来週の木曜日か金曜日に、大部屋が空くので、
大学病院側からの書類が届けば、入院可能になった。

入院する病院は駅から2分、診療科目は内科・胃腸科・外科・整形外科・眼科・肛門科、
病床数は41である。
入院費用としては、医療費と、バジャマやタオルのレンタル料とオムツ代、
食事代で、母の場合、1割負担、非課税なので、月8万~9万くらいか。

具体的に入院の日が示されてくると、心境は複雑である。
母にとってはどこよりも居心地のいい、住み慣れた家を離れて、
帰ってくる可能性は低い。
今まで、入院をしたのは、歯茎の良性腫瘍を手術をするのに1週間だけの1回のみで、
病院もあまり通っていなかった。

母は昨日・今日と、眠ってばかりで、口数も少なく、
ご飯も進んで箸を動かすということがあまりない。
現在の母が、自分の病状をはじめ、この事態を理解するのは難しいかもしれないが、
わからないながらも気が進まないことだろう。
かわいそうになり、とても心苦しい・・・

春になれば、母は少し持ち直してくれると信じて疑わなかった。
廊下に設置した長い手すりを伝わって、少しずつ歩いてくれるかもしれないし、
最初は嫌がるかもしれないけれど、デイサービスにも出かけるようになり、
やがて、私は週一日でも仕事に行き、
我が家が引っ越してきて4人で暮らすことばかり考えてきた。

母の病状は予想を越えて進んでいき、
振り返れば、手すりやベッド、昨日からレンタルの車椅子にしても、
ヘルパーについても、後手後手だったような気もする。
でも、大学病院の主治医が「正解はない」と言っていたが、
そうかもしれない・・・。
今まで、できるだけのことは精一杯やってきたし、これからもそれに変わりはない。
娘としては、胸の痛みを引き受けて、
介護の第2ステージをしっかり母と踏み出していくだけだ。

開通!

2010-03-19 22:18:05 | 日記
一昨日の夜に下剤を飲ませて、翌朝、ころっと固い便が少し出た。
朝はヘルパーさんは入らず、私がオムツ換え。
だいぶ手際が良くなった。

2時から生活支援のヘルパーさんを頼んでいたら、
ちょうど便通があり、急遽、オムツ交換の身体援助30分と、
ベッド周りの掃除など30分の生活援助、計1時間のサービスとなった。
4時に3回目のお通じ。今度は大量。
でも、慌てずに、ヘルパーさんのやり方を見よう見まねで、
母にそんなに負担をかけずに一人で処理できるようになった。

オムツを換えるときは、まず洗浄の準備をする。
蓋に五ヶ所穴を開けた500ミリリットルのペットボトルに
42度くらいのお湯を入れる。手製の携帯ウォシュレットである。
給湯温度を50度にして、タオルを洗うためのお湯を洗面器に入れる。
それらを、ベッドそばの床に濡れないように敷いたビニールシートの上に置き、
ベッドを作業しやすい高さまで上げ、手袋をはめて、パジャマをおろし、
汚れているパッドを外して、オムツはそのままにし、
声をかけつつ、体の向きを変えながら、きれいにしていく。
下にオムツがあるので、洗浄の水分を吸い取ってくれ、
拭き取りのタオルは50度のお湯て絞れば冷めずに温かい。
新しいオムツとパッドに取り替えて終了。
無理やり腰を上げたりしないで、
左右半分ずつベッドのマットの弾力を利用して押し込むとうまくいく。

母はすっかりすっきりした様子で、表情も柔らかい。
うちの息子が来たので、一緒に桜餅を食べた。
美味しい!と喜ぶ。久しぶりの上機嫌である。

またしても病院へ

2010-03-17 18:14:09 | 日記
3/15の夜のオムツ交換時、パッドに血が少し付着していて、
様子を見ていたが、翌16日の朝と夜、17日の朝も出血が見られた。
そこで、大学病院に電話すると、午前中に来るようにということで、
昨夜から泊まっていた夫とともに、介護タクシーで向かった。
膀胱鏡検査をした。
導入カテーテルが触れている部分がただれていて、
そこから出血しているとのことで、心配はなく、
朝晩2回塗る軟膏を処方された。
しかし、いろんなことがあるなー。
本人は、疲れて落ち込んでいる。
できれば、そっとしておいてあげたいところだが、放っておくわけにもいかず・・・。
今は排便が悩みのたねで、出なければ、今晩は下剤を服用しなければならない。
今朝、母が訴えた腹痛を、私は出血と結びつけてしまったが、
便秘のせいかもしれない。

大学病院のソーシャルワーカーとたまたま廊下で出会ったので、
入院について、進捗状況を聞くと、
あたっている病院が、現在、満床だそうで、一度家族が直接電話の上、
その病院に出向いて話をするようにと言われる。
本日は休診日なので、明日電話をしてみよう。
なかなか、こちらが考える時間軸では進まない。

大学病院のソーシャルワーカーは、抱えている案件が多すぎるのか、
非常に忙しそうで、うちへの電話もしそびれているような感じだった。
今まで2回面談をしているが、途中で電話のため退席して長く待たされてり、
ケアマネージャーがなかなか摑まらなくて話せないと言っていた。
痩せて気弱そうな青年ソーシャルワーカーは、まじめそうではあるが、
ちょっと頼りない・・・。

14日の土曜の夜から、オムツ交換のためヘルパーさんに朝晩2回来てもらっているが、
母はお小水をしていない。便もごく少量を2度しただけ。
「カテーテルをしているし、ヘルパーさんはどうしますか?続けますか?」
とケアマネージャーに聞かれた。
なんだか頭が働かなくて、どうしたものか、適切な回答がすぐにできない・・・。
お小水でオムツが濡れることはないが、便通があるかもしれない。
便が出れば、カテーテル挿入部分を清潔にしなければならないから、
洗浄には気を使うので来てもらえれば助かるが、
ちょうどヘルパーさんの時間に合わせて出てくれるわけでもない。
ヘルパーさんは心強い反面、決まった時間に人が来るというのは、
食事の時間など、少し焦って時間に追われるとか気が重い面もある・・・。
一旦は「今日の夜まででいいです」と言ったものの、
夫から「一日一回は来てもらった方がいいんじゃないか」と助言され、
明日から夜のみ来てもらうことになった。
確かに寝る前にプロにきれいにしてもらえれば、気持ちいいだろうし、
私も少しでも負担が軽くなるのはいいことなのだから。

この家の庭は、剪定された植木と敷石に凝った、とても渋いというか地味なのだが、
今朝は黄色が目に飛び込んできた。
レンギョウの花のつぼみである。春ですね。

導尿カテーテル

2010-03-16 11:06:41 | 日記
結局、一昨日は、夜8時のオムツ交換のときも排尿はなく、
本人が苦しそうだったので、大学病院に電話をして、
またしても夜間救急診療を受けることになった。
普通のタクシーを呼んで、ヘルパーさんと夫でなんとか車に乗せた。

導尿をすると950CC出た。
前の晩の医師がもっとちゃんと対応してくれていれば、
二晩続けて来ることもなかっただろうに・・・
電子カルテを見ながら、当直医は「昨夜の導尿で採れた量は100~150CCですね」
などと言う。確かにそう書いてある。
正確にはには850CCで、家族は尿瓶に入れた尿を実際に見ている。
どういうこと? これじゃ申し送りになっていないでしょ?!
だいたい通常400CCくらいしか溜め込まないところ、
100と850じゃ、だいぶ違うじゃないと、頭に来る。
家族はどんな思いをして来ているのかわかっているのかしら・・・
だいたい、私が近くで話をしているのに、主人の方しか見ないってどうなのかしら。
医師も最低なら、男の看護師もだらだらしていてだめだった。
いまさら文句を言っても仕方ないけど・・・。
今回の場合はは医師はそれなりに誠実、
女性の看護師さんは救急車で行ったときと同じ人で、
てきぱきとしてとても親切だった。

翌日に、泌尿器科と、循環器の主治医の診察を受けるようにと言われ、
管を入れたまま、閉鎖式導尿バッグを付けて帰宅。
タクシーを降りる際、後部座席から夫がおんぶして、ベッドまで運んだが、
あわやぎっくり腰になるかと思った。
母はぐっすり眠ったようだ。

あくる朝(3/16)、介護タクシーを手配。
ベッドのすぐそばまで車椅子を持ってきて乗せ、そのまま車中へ。
家族は重い思いをしないので、とても助かる。
夫は丸二日間、昼間は家の片付け、夜は病院へと、かなり疲れている様子なので、
息子と病院にて落ち合い、タッチ交代。
まずは泌尿器科を受診。
「利尿剤を服用してもいるので、尿は作られて溜まっているが、
それを出すことができない状態。
加齢による筋肉の衰えもあるが、脳梗塞の既往を考えると、
病名は神経陰性膀胱。
膀胱から脳にかけての経路に問題が生じていて、
予測ではあるが、急に起こったことではなく、すでにこの症状はあって、
通常の排泄ではなく、物理的に量が限界を越えると漏れ出していた可能性が高い。」
そうか、昼間トイレに行かなくなったあたりから、そうだったのかもしれないと思い当たる。
「ウブレチドという薬を2週間服用後、検査をして、
導尿カテーテルをはずすか、さらに薬を飲むか、
カテーテルをずっと付けるかを判断する」とのこと。

つぎに循環器内科を受診。
「個々に様々な問題が生じていて、各診療科を受診しているが、
これらは、例えば、今回の尿閉が腎盂炎を起こす可能性があり、
そうなれば心不全になるというように、リンクもしている。
心配事が起こるたび、夜間救急に行くというようなことが果たして本人のためか、
家で介護するのは難しい状況かもしれない。」と。

帰りも介護タクシーを利用。
ケアマネージャーに電話すると、「先週の金曜日時点より、状況が悪くなっているので、
ソーシャルワーカーと相談して、急性期の病院になるべく早く入院できるように動くので、
ソーシャルワーカーからの連絡を待ってください」ということになった。

訪問入浴を午後3時に予約していた。
男性スタッフ1名、女性のスタッフ1名と看護師さんがいらした。
母は疲れているようで気が進まないようだったが、
看護師さんと相談して、さっと入浴した。
見事な手順で、関心する。
ちょっとしんどかったけど、いい気持ちだったんじゃないかな。
母の具合があまりよくなったのと、私が骨折してしまったから、
お風呂に入れてあげられず、2/16に入ったきり、実に一ヶ月ぶりである。

「今日は忙しかった」と母が一言。
ほんとだね~なんだかばたばたしたね~。

夜8時のオムツ交換時に、ヘルパーさんに教えてもらい、
導尿カテーテルの袋の尿を処理する。
手袋をはめて、排出用の管を引き出して、閉めているクリップを緩めて、
バケツに尿を取るだけの簡単な作業だが、初めてだと緊張する。
管の先にバケツの淵などが触れるとそこからバイキンが入ってしまうので、
それだけは注意する。
紙おむつにちょっと血が付着していたのが気になったが、様子をみることにする。

3日ぶりの二人だけの静かな夜である。

オシッコが出ない!

2010-03-14 16:15:27 | 日記
昨日、午前中に、ヘルパーサービス利用の件で、
ケアマネージャーと、在宅ケアセンター(介護事業者)の人が2名、来訪。
朝と夜の2回、毎日30分、おむつ交換の身体介護と、
週1回、寝室の掃除などの生活介護のため、ヘルパーさんが入ることになった。
また、訪問入浴については、看護師さんも同行して、健康チェックをしてから
入浴させてくれるとのことで安心なので、月曜日に行い、
出張理髪も利用して、入浴前に髪をカットしてもらうこととなった。

昨日の朝、オムツが濡れていない。午後3時にもお小水をした形跡なし。
前の晩から出ていない。おかしい・・・。
大学病院に電話をすると、本日の救急担当は整形外科医だが診てできることはするので、
来るときは再度電話の上、来院するようにと言われた。
ケマネージャーに相談すると、お小水が出ないと、尿道閉塞とか、腎盂炎とかも疑われるので、
病院へ行ったほうがよいからと、介護タクシーを手配してくれた。
午前中に来た在宅ケアセンターのスタッフは、先週金曜日に大学病院まで往復してくれた人で、
土曜午後もう帰宅していたところ、急遽来てくれた。
ところが、母が「行きたくない!」の一点張りで、どうにもならない。
本人は特に苦しいとか、痛いとかいうことはなく、熱もなく、顔色も悪くはないので、
ここまではっきり拒否しているのに無理強いはできないからと、
その場で、ケマネージャーや看護師と電話でやり取りをしてくれ、
夜のおむつ交換の際、介護タクシーで来るようにしたので、
その時まだ排尿がなければ、本人を説得して病院に行くことにしましょうと
帰っていった。申し訳なかった・・・。
夫がいて、帰る予定だったが、泊まって待機することにした。
その後、母は一旦は行く気になったものの、
またごねだしたが、8時のおむつ交換時にもやはり排尿がないので、
ヘルパーさんが説得してくれ、介護タクシーで病院の救急へ向かうことになった。
大学病院に電話すると、夜間になり電話に出る人も担当医も変わってしまったらしく、
また初めから説明しなければならなかったが、受け入れOKとなった。

母を診た医師は、別に大したことではないという感じ。
「ぼくらも出ないことあるじゃない。そのうち水分取ってれば出るよ。
レントゲンだけ撮りましょう。点滴してもいいけど、血管から入れるので水分が心臓にばかり
溜まるからなー」
えー私は24時間出ないことなんかない。しかも利尿剤を服用しているのにおかしくない?
いつまで放っておいていいのか? この状態をどう判断していいかがわからない。
明日は日曜だし、救急車を呼ぶことにもなりかねないと私が食い下がると、
「いいじゃない、いまどき猫に引っかかれただけで救急車で来る人がいるんだから、
呼べばいいよ。じゃ、ほんのちょっと点滴する? もし女の看護師さんがいたら
管で導尿してもらう?」ですって。
レントゲンを撮って、看護師さんに尿を出してもらうことになり、
心臓は特に変化はないとのことで、尿は850CC採れた。
老人だから、筋肉が弱くなって、出ないんじゃないかと言うけど、
逆の尿漏れはよく聞くけどなー。
原因も、今後の対応についても、なんだか納得できないまま帰宅。
帰りは普通のタクシーを利用、夫が背負って、乗車・下車、寝床まで運んだ。
母はさっぱりした様子で、就寝。
なんだか、今日も疲れたなー。

初めてのヘルパーさんのおむつ交換は、
やり方をみていると、とても勉強になった。
てきぱきと、あくまでやさしく接して、感心した。
母も身を任せて、とてもスムーズ。
こんな風に助けてもらうのは、家族にとっても大事だと思った。

現在夕方の4時。病院での導尿以降、お腹をさすると尿意はあるようだが
まだお小水をしていない。
さて・・・。