一昨日からのこと

2010-03-06 17:07:38 | 日記
一昨日、義母の病院へ行って、夕方帰宅すると、
炬燵で横になっている母のそばで妹が涙ぐんでいた。
夕食のため母を高座椅子に座らせようとするが全く動かないと。
声かけに反応するが、すぐに目をつぶってしまい、
力が入らないみたいで動かないし、動かせない。
ケアマネージャーに電話で相談して救急車を呼び、
いつもかかっている大学病院に搬送。
特に大きな変化はなく、入院には及ばないとのことで、
脱水症状があるため、点滴をして、
24時間対応の介護タクシーを手配してもらい、夜中12時半頃、帰宅。
叔母夫婦が待っていてくれたので、雨降る中、車から寝床まで運ぶことができた。
夜間の介護タクシー代11,030円。

翌日午前、利尿について、循環器内科の医師に電話で相談する。
「水分コントロールが難しくなってきている。
飲みすぎるのも、飲まないのも、だめ。家でみるのはそろそろ限界ではないか。
また救急車を呼ぶことになってしまう」と言われる。
午後は、貧血の原因について、血液内科の診察を受けることになっていたので、
再び大学病院へ。ケアマネを通して予約していた介護タクシーを利用。
こちらの料金は介護保険適用で、家の中から病院、帰りも中まで運んでくれて1474円。

「貧血が進行していて、正常値の半分、ぎりぎりなんとか足りている状態。
原因は、腎臓が悪くなっていること、B-12が欠乏していること、
炎症反応がひどくなっているのでおそらくは癌のような大きな病気が存在している可能性があること
など、いろいろと考えられるが、検査をして突き止めるような本人の状態ではないし、
突き止めたところ治療の手立てもないだろう。
貧血を放っておくと、酸素を運べないわけだから、心臓に負担がかかってくるし、
腎臓も炎症反応も悪い方向にいく。唯一の方法は1週間から2週間ごとの輸血のみ。
ただ、放っておいても苦しむということはなく、酸素消費の少ない寝る状態になるだろう。」
できればもうこれ以上過剰な医療は避けて、静かにしておいてあげたい。
そのことは医師も十分理解してくれているようだった。
でも、輸血をするか、しないかということの判断は難しい・・・。
その後、長期医療療養型の病院への入院を勧められて、ソーシャルワーカーと面談。

昨夜は夫と息子が泊まってくれて、私は母に添い寝。よく眠っていた。
今朝9時に起こして、食卓のあるキッチンまで行こうとするが、寝室から廊下を出たところで動けない。
体中が痛くて、特に腰はちょっとの動きでも「痛い!」。
三人がかりで、廊下で紙パンツを交換し、やっとふとんに戻して、
炬燵と高座椅子を寝室に移して、なんとか座らせて朝食。
でも、アップルパイ一つ、紅茶一杯、ミニトマト3個、イチゴ1個、チーズひとかけを食べてくれた。
そして、布団へ。そのとき「こんなになったので捨ててほしい」と一言。
一眠りのあと、便を紙パンツにもらしてしまった。
痛がって動かない人のオムツ交換はとても大変だった。
先週の母、月曜日の母、昨日の母とは違って、明らかに悪くなっている。
何かはわからないけれど、体の中でなにかが悪化しているような気がする。

ケアマネージャーと電話で相談。
「入院するか、自宅介護か、家族の気持ちを固めたら、
月曜にすぐに動き、緊急性があるからということで早く入院できるようにします。
家でみるならば、往診の先生や訪問看護、寝たきりの生活のためのベッド等の手配、
できるだけのことはします。
気持ちはわかるが、家族が無理なく、本人が安全でいられることを考えて、
判断してください。これからは褥瘡の心配もありますよ」とのこと。

母のために一番どうすればいいのか。
私も家族も、できれば入院はさせてたくないが、
医療の見守りがないのが一番不安だし、オムツ替え一つにしても不慣れで、
心地のいい介護がしてあげられるかも自信がない。

何があってもじたばたしないで腹をくくって自宅で看取ることはできないかしらとも考えてみたが、
一昨日の救急車騒ぎを思い起こしても、どうしていいかわからず、
おろおろして冷静なんかでいられない・・・。、

明日中、両方のメリット・デメリットをよく考えて結論を出すことにした。
みなの意見は、入院に傾きつつある。
でも母に告げることを考えると胸がつぶれるような思いだ。