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ファイザーとモデルナワクチン、心筋炎・心膜炎の注意喚起  厚労省、添文改訂を指示

2021-07-08 16:26:58 | 日記
下記の記事は日刊薬業オンラインからの借用(コピー)です

厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課は7日付の課長通知で、ファイザーの「コミナティ筋注」と、モデルナ/武田薬品工業の「COVID-19ワクチンモデルナ筋注」(共に一般名=コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン〈SARS-CoV-2〉)の2つの新型コロナウイルスワクチンについて、添付文書の改訂を指示した。心筋炎と心膜炎に関する注意喚起を追記する。
 重要な基本的注意に、「本剤との因果関係は不明である」と前置きし、接種後に心筋炎、心膜炎が報告されていることを記載する。被接種者やその保護者に対し、心筋炎や心膜炎が疑われる症状(胸痛、動悸、むくみ、呼吸困難、頻呼吸など)が認められた場合、「速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること」とした。
 また、その他の注意に、同じく因果関係は不明とした上で、海外では接種後に心筋炎、心膜炎が報告されており、多くは若年男性で特に2回目の接種後数日以内に発現していることを追記する。大多数の症例で、入院による安静臥床により症状が改善していることも書き加える。
 両剤とも、国内では因果関係が否定できない症例は報告されていない。国内症例(直近3年度)は、コミナティで心筋炎関連が12例で、うち転帰死亡症例が2例。心膜炎関連は3例で、死亡例はなかった。COVID-19ワクチンモデルナは、心筋炎が1例で、死亡例はない。心膜炎は報告されていない。
 
 
下記の記事はデイリー新潮オンラインからの借用(コピー)です

〈新型コロナ〉“飲んではいけない鎮痛薬”? 真偽を薬剤師が解説

SNSでの真偽不明の情報に注意
 あの市販薬は新型コロナの症状を悪化させる。絶対、飲んではいけない――そんなネット記事やSNS投稿を見たことがあるはずだ。
 しかし、『その病気、市販薬で治せます』(新潮新書)の著者で薬剤師の久里建人氏によると、誤解や曲解が多く、不必要な混乱が起きているという。
「市販薬に関するネット情報はきわめて断片的で、しばしば不正確です。本当かな? と思ったら、ぜひドラッグストアの薬剤師に聞いてみてほしい」と語っている。
 医学・医薬品に関するネット情報は玉石混交がはなはだしく、コロナ禍がはじまって以来、SNS上でさまざまなセンセーショナルな情報が飛び交った。以下、フランス発で日本にまで影響を及ぼした騒動について紹介しよう(同書から抜粋・編集)
フランス発のツイートから日本でも品切れに
〈2020年3月、フランスの厚労大臣が衝撃的なツイートをしました。【ロキソプロフェン】や【イブプロフェン】などの「エヌセイズ(NSAIDs)」と呼ばれる解熱鎮痛成分が「新型コロナウイルスの感染症状を悪化させるかもしれないので、飲まないように」と呼びかけたのです。このツイートは日本のメディアでも紹介され、エヌセイズとは別の解熱鎮痛成分【アセトアミノフェン】が注目されるようになりました。ドラッグストアにはアセトアミノフェンの代表的商品「タイレノールA」を買い求めるお客さんが続々と訪れ、たちまち品切れになりました。〉
 エヌセイズは非ステロイド性抗炎症薬の成分で、「ロキソニンS」や「イブ」などの市販薬にも使われている。一方、アセトアミノフェンは、処方薬ではカロナール、市販薬では「タイレノールA」など多くの商品に配合されているものだ。
〈ところがこの時、「タイレノールA」以外の同じ成分の商品は、在庫があるのにもかかわらず見向きもされませんでした。なぜでしょうか? 「タイレノールA」はアセトアミノフェンのナンバーワンブランドです。それに対して、他社の商品やドラッグストアのPB(プライベートブランド)商品は認知度が低いため、ネット上で紹介される機会が少なかったのです。
「タイレノール」が一瞬にして棚から消えるという異常事態が発生した当時、私は複数のドラッグストアを見て回りましたが、どこのお店も「タイレノールA」はないのに、同成分の他商品は余っているという状態でした。もし、お客さんが店員に一言「同じ成分の商品はありますか?」と聞いていれば、欲しい薬が買えたかもしれません。〉
 フランスの厚労大臣による発信とあって、鵜呑みにする人が多かったのは当然だろう。
 ここには市販薬特有の問題がある。市販薬は、患者自身が店頭で選ぶため、成分より商品の知名度が決め手になりやすい。結果、まったく同じ成分の商品があるのに特定の商品だけが売り切れ、お客さんがパニックに陥ってしまうのだ。
〈2020年5月頃のツイッターでは、日本の市販薬に多いエヌセイズのひとつ【イブプロフェン】が「コロナ」のキーワードとともに数多くつぶやかれていました。また、「生理痛が辛いのでロキソニンを飲みたいけど、コロナには危険だから避けている」というツイートもありました。
 実際私も、生理痛のためロキソニンを購入する女性から「コロナには飲まないほうがいいって聞いたんですけど、飲んでも大丈夫ですか?」と聞かれました。フランスの情報に接して、エヌセイズのひとつである【ロキソプロフェン】や【イブプロフェン】を避けようとする人もいたのでしょう。ただ、フランスの市販薬事情や各国の公的情報を総合すれば、エヌセイズの危険度はかなり限定的であると考えられます。少なくとも、健康な人が生理痛に使うのであれば、パニックになるような状態ではありませんでした。〉
 この騒動の後、WHOは「エヌセイズの使用によって新型コロナ感染症状が悪化するという根拠はない」と説明している。先月23日には、厚労省もウェブサイト「新型コロナワクチンQ&A」で、ワクチン接種後の発熱や痛みにエヌセイズが使用できると記した。
バファリンとイブ、どう違う? 花粉症薬、結局何がいい? じつは処方薬と同じ薬? ドラッグストアでもう迷わない。薬剤師が徹底解説『その病気、市販薬で治せます』久里建人/著

不安心理がデマを呼ぶ
 一度SNSで拡散されるや、不正確な情報は、大衆の不安心理をはらんでさらに増幅され、デマや陰謀論にすり替わってしまうことも珍しくない。
 では、こうした事態を防ぐには、どうしたらいいのか。久里氏は、店頭で薬剤師に相談することの重要性を繰り返し説いている。
〈フランスの大臣がツイートした当時、ツイッターでフォロワー数10万以上のある著名人は「なぜ日本の厚労省はこのような指示を出さないのか。製薬業界への配慮なのか」とツイートしていました。薬の専門知識を持つ者であれば、「政府がエヌセイズの危険性を隠しているのは企業への配慮だ」などとは決して考えません。こうした憶測によるツイートを全て否定するつもりはありませんが、世間の猜疑心(さいぎしん)を掻(か)き立てない配慮も必要だと思います。
 ネット上の情報はたいてい断片的で、時には不正確なこともあります。薬剤師に聞けばなんでもわかる、などと大それたことは言えませんが、一言でも質問をすれば解けた誤解も、静まる不安もあったのです。〉
 近年、日本でも、薬局やドラッグストアは身近な健康相談を提供する方向へとシフトしている。薬剤師は、薬効だけでなく、飲み合わせ、副作用など幅広い相談に応じることができる、いわば薬のプロなのだ。市販薬を購入する際には、ネット情報やCM好感度より、まずは薬剤師に聞いてみる、それが重要なポイントになりそうだ。


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