下記は文春オンラインからの借用(コピー)です
「政府は3月23日から6月7日までの間、安定的な皇位継承策を議論する有識者会議の会合を6回にわたって開催し、皇室制度や歴史、憲法、海外王室の専門家ら計21人から意見聴取(ヒアリング)を行いました。意見聴取はこれで終了です。政府はこれらの意見を踏まえて論点を整理した上で国会に報告し、各党の意向も踏まえながら秋までの意見集約を目指すことになります。その中で、天皇・皇后両陛下の長女・愛子さまがご結婚後も皇室に残られてご両親をお支えする道筋が、示されることを願わずにはいられません」眞子さま
ある宮内庁関係者はこう語る。
共同通信が4月30日にまとめた最新の世論調査では、女性天皇について「賛成」と「どちらかといえば賛成」が計87%に上り、2020年4月の前回調査の85%を上回った。母方だけが天皇家の血を引く女系天皇についても「賛成」と「どちらかといえば賛成」が計80%となり、前回の79%を上回ってついに8割に達した。一方、保守派と呼ばれる人々が主張する戦後に皇室を離れた旧宮家の男系男子の子孫を皇族にして男系男子の皇位継承を維持することについては「反対」と「どちらかといえば反対」が計67%に上り、賛成意見の計32%を大幅に上回っている。
「専門家らの意見は、男女平等に基づいて女性天皇・女系天皇を共に認めるべきというものや、10代8人の男系女子の天皇が過去に存在した史実に基づいて女性天皇は認めるものの、女系天皇は歴史や伝統に反するとして不可とするか慎重な議論を促すもの、男系男子の皇位継承を維持するために旧宮家の子孫を養子縁組させるべきといったものなど、これまでも論じられてきた意見が多かった印象です。報道陣に答える婚約内定報道直後の小室圭さん
また、女性皇族が結婚後も皇室に残る『女性宮家』の創設については保守派の論客として知られるジャーナリストの櫻井よしこ氏が、秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さまとの婚約が内定している小室圭さんを念頭に『女性宮家をつくって女性皇族と民間男性が結婚すれば、その男性は皇族になる。今そのような事例が適用されるかもしれない女性皇族の方がいらっしゃる』とした上で、『今まで皇室と全く関係なかった男性が皇族になるならば、60、70年前まで皇室の一員だった方が皇室に戻るのは何の問題もない』と述べ、旧宮家の子孫の皇籍取得の妥当性を主張しました。ジャーナリストの櫻井よしこ氏は、小室圭さんを念頭に「女性宮家をつくって女性皇族と民間男性が結婚すれば、その男性は皇族になる。今そのような事例が適用されるかもしれない女性皇族の方がいらっしゃる」とした上で、「今まで皇室と全く関係なかった男性が皇族になるならば、60、70年前まで皇室の一員だった方が皇室に戻るのは何の問題もない」と述べ、旧宮家の子孫の皇籍取得の妥当性を主張
皇室の一員だった方はいずれも他界したか高齢なので、対象は現実的にはその子孫になることを考えれば、『戻る』という表現は正確とは言えませんが、どうやら小室家の金銭トラブルは、皇統の問題にまで影響を及ぼし始めているようです」(同前)
眞子さまと小室さんは、共に30歳を迎える10月をめどにご結婚を実現したい考えだったとされる。
「スケジュール的にはかなり困難になってきていますが、まだ完全に諦めたわけではないのではないでしょうか。それほどまでに眞子さまの思いはご結婚に向けてまっしぐらといった印象です。
戦後に現行皇室典範に基づきご結婚により皇籍を離れた元女性皇族は7人おられますが、実はこのうち過半数の4人が10月に結婚されています。古くは昭和天皇の第四皇女子(四女)の池田厚子さんが1952年10月10日に結婚されています。直近では故高円宮さまの三女・守谷絢子さんが2018年10月29日に結婚されました。その姉の千家典子さんも14年10月5日です。特に高円宮家のお二方は年齢も近く、眞子さまが意識をされていないわけはない気がします。20歳頃の小室圭さんと眞子さま。お二人は学生時代に知り合った。今年30歳を迎える
また、愛子さまは12月1日に20歳の誕生日を迎えられます。新型コロナウイルスの感染状況次第でどうなるかはまだ分かりませんが、成年皇族となられる節目に恒例の記者会見に臨まれる可能性があるのです。宮内庁関係は、「愛子さまは12月1日に20歳の誕生日を迎えられます。成年皇族となられる節目に恒例の記者会見に臨まれる可能性があるのです。もし眞子さまのご結婚がこの時点で実現しておらず、成年会見の中で記者から眞子さまのご結婚について問われた愛子さまが、2月の天皇陛下の誕生日会見と同様に『多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております』などとおっしゃったとしたならば、眞子さまにとって相当なプレッシャーとなることは想像に難くありません」と証言
もし眞子さまのご結婚がこの時点で実現しておらず、成年会見の中で記者から眞子さまのご結婚について問われた愛子さまが、2月の天皇陛下の誕生日会見と同様に『多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております』などとおっしゃったとしたならば、眞子さまにとって相当なプレッシャーとなることは想像に難くありません。納采の儀を経ずとも秋をめどにご結婚を実現させたいお気持ちは、依然としてお強いのではないでしょうか」(同前)
「旧宮家」の言及を潜り込ませようと画策してきた保守派
女性天皇待望論や女系天皇容認論が国民世論の中で強まっている一方で、自民党保守派やその支持層に根強い男系男子の皇統死守論に配慮し、政府による意見集約は結論めいたものにはならないとみられており、皇位継承順位も当面は変更しない見込みだとされる。
ある自民党関係者は言う。悠仁さま 宮内庁提供
「党内外の保守派にとって重要な点は、政府の公文書に旧宮家の子孫が皇籍を取得する可能性を書き込むことにあります。保守派勢力はかねてより有識者会議が発足した場合のテーマの中に『旧宮家』について潜り込ませようと画策してきた経緯があります。女性皇族が結婚後も皇室に残る女性宮家創設との両論併記になったとしても、旧宮家に言及した公的な文書が作成されれば快挙といっても過言ではないのです」
女性宮家が創設される場合、その夫は櫻井氏が述べたように皇族の身分になるのかどうか議論がなされておらず不明だが、皇室の戸籍に当たる皇統譜に夫として名前を記載するとなれば、皇族の身分となることになるだろう。皇居全景
同居する宮邸も故桂宮さまが住んでいた宮内庁分庁舎や上皇・上皇后両陛下の転居後の高輪皇族邸などが使用されることになる。
また、宮内庁職員数人が宮家職員として配置される。皇族の配偶者「皇配」として皇族費から手当も支払われるため、民間企業などで働くわけにはいかず、公務に専念せねばならない。眞子さまと小室さんのご結婚までに女性宮家制度の確立は間に合うとは思えないが、もし間に合った場合、米国の司法試験に合格しても何の意味もなくなるというわけだ。前出の宮内庁関係者が語る。秋篠宮は2018年の会見で、「多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちはいわゆる婚約にあたる納采の儀というのを行うことはできません」と発言
結婚後も皇室に残って「潜在的な継承候補者」に?
「今回の意見聴取の中で、元朝日新聞宮内庁担当記者でジャーナリストの岩井克己氏は『女性宮家』とは別に『内親王』が結婚後も皇室に残って潜在的な継承候補者となる案を示しました。内親王とは天皇の娘や先帝の孫娘などを意味します。現在は愛子さまと眞子さま、その妹の佳子さまのお三方がいらっしゃいます。ほかに未婚の女性皇族は故寬仁さまの長女・三笠宮彬子さまと次女の瑶子さま、故高円宮さまの長女・承子さまのお三方がおられますが、ご身分は『女王』です。
また、京都産業大学の所功名誉教授は男系男子を優先としつつも、一代限りで男系女子まで認めることは必要とした上で『愛子さまが結婚されても皇室にとどまり、ご両親を支えられるようにする必要がある』との意見を述べています。いずれも愛子さまを念頭に、ご結婚後も男系女子の天皇候補として皇室に籍を残せるようにすべきと受け取れるものです。
皇統譜に名前を残したまま夫婦として別に戸籍を持つことになると、二重戸籍となってしまいますが、皇統譜は特殊なものだけに上皇陛下の退位を認めた特例法の前例に倣って『特例』として認めてもいいはずです。ゴルフの全米女子オープン選手権で優勝した笹生優花選手が日本とフィリピンの国籍を持っていることで話題となった二重国籍は、広い意味で国をまたいだ二重戸籍の状態ともいえるでしょう。決して不可能な制度設計ではないのです。
伊勢神宮の祭主を務める黒田清子さん
皇族の身分を有したまま、民間の夫婦と同様の生活を送るわけです。天皇陛下の妹・黒田清子さんが現在でも皇籍を持っているイメージです。清子さんは皇室とゆかりのある伊勢神宮の祭主を務めており、皇籍離脱後も皇族に準じる活動をされています。皇宮警察本部や警視庁警備部警衛課の警護対象ではなくなりましたが、現在も必要に応じて地元警察署が警備対象としています。2012年5月14日、伊勢神宮の臨時神宮祭主として「神御衣祭(かんみそさい)」で初めて祭典奉仕を行った黒田清子さん
愛子さまが降嫁しても同じような状況になるでしょう。その愛子さまに皇族の身分は維持して頂くというわけです。皇族のままとなれば警備は少し手厚くなるでしょうが、女性宮家創設と比較して財政負担も軽く、国民の理解も得やすいはずです。あくまでも秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまのご健康に問題が生じた場合などのセイフティーネットとして、年齢も近い愛子さまに期待を寄せる新たな制度と言えるのではないでしょうか」
意見聴取では、女性天皇に「賛成」か「条件付きで賛成」は13人に上り6割を上回ったが、女系天皇に賛成したのはそのうちの5人にとどまった。一方で女性天皇に「反対」か「慎重な意見」を表明したのも5人にとどまった。女性天皇を認める場合も男子優先か長子優先かについてはばらつきが出たが、これらの意見を踏まえれば、兎にも角にも愛子さまだけは潜在的な皇位継承候補者としてご結婚後も皇室に籍を残される道を開く方向に、意見集約はなされるべきなのではないだろうか。
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