11月19日付けの読売新聞沖縄版 転載
名護 悩む両陣営
‐揺れる選択‐
沖縄県知事選で保革両陣営が、米軍普天間飛行場の
移設問題を巡り、移設先とし
て、日米合意された名護市での選挙戦に苦心している。
現職の仲井真氏は、「容認から「県外移設」に
転じたため、陣営は容認する市民
の指示離れを懸念。
新人の前宜野湾市長・伊波氏も地元市議団の一部
が自主投票を決め、期待通りの
得票を見込めるか読みづらい情勢になっている。
18日夜、
名護市中心部で開かれた仲井真氏の総決起大会。
容認派の島袋前市長や建設業者ら1700人が見守るなか、
仲井真氏は冒頭から、
「普天間が一ミリも動かなかったのは痛恨の極み。
政府には県外移設に向けて取 り組んでもらう。
日米合意も見直してもらう」と訴えた。
選対幹部として壇上で座っていた島袋氏の顔は
みるみるこわばった。
終了後、島袋氏は「辺野古移設を訴える別の候補が、
かなりの支持を集めるだろ う」とあきらめたように語り、
幸福実現党の金城竜郎氏(46)に票の一部が流れ
る可能性を案じた。