
岐阜県笠松町の松波総合病院。ここでは10月27日から、国内では初めてとなる新型コロナウイルス感染症の「飲み薬」を使った治験が行われています。 薬を開発したのは国内大手の塩野義製薬。対象は陽性反応が出た無症状者や軽症者、それに酸素投与の必要がない中等症患者で、12歳から69歳までの男女に錠剤を1日に1回、5日間続けて服用させ、その効果を検証します。
「治験患者はまだ1人。10月末から始まったが、急速に患者が減って今なかなか候補者がいない」
(松波総合病院・村山正憲副院長) この病院では、30代の患者1人に治験を実施。投薬は終わって順調に回復しているということですが、この薬の効果だったかどうかは検証を待たないとわからないといいます。
「(この薬は)ウイルスが増殖していく過程で非常に重要な酵素を阻害するので、その阻害薬が現実的に有効であってほしい。軽症のところで重症化を止めていければ、病院に対する負荷も減るし、患者さん個人や社会全体の負荷を軽減できる」 (村山正憲副院長) 塩野義製薬では、この飲み薬を年内にも国に承認申請し、来年3月には100万人分を準備したいと話しています。
新型コロナウイルス感染症の「飲み薬」を使った病院での治験 「急速に患者が減って治験候補者がいない」 (21/11/12 16:09)
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