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シェールガスの現状及びその打開策について

2014年03月22日 15時20分27秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

シェールガスの現状及びその打開策について

  

[HRPニュースファイル948]より

http://hrp-newsfile.jp/2014/1349/

文/政務本部部長代理 内山 雅彰氏



◆シェールガスに関する最近の報道

米エネルギー省は、2月11日に北米産シェールガスの輸入のための

日本勢の3か所4事業を全て承認しました。(2/13日経)

現在計画中の輸入量は、カナダ産と合わせて合計年2500万トンになり、

このシェールガスを火力発電の燃料とすれば原発20基以上に相当する

発電容量を得られます。またシェールガスはLNGの輸入価格に比べて、

2~3割安い価格が期待できるとの見方が有力と報道されました。(2/13日経)

日本では3月14日 、中部電力が経済産業省に申請した家庭用電気料金の

引き上げで、料金審査をする専門委員会は、2018年に米国から

シェールガスの輸入を始めることにより燃料費を年50億円削減できる

と見込んでいます。(3/14日経)


 

◆シェールガスとは

「シェールガス」とは、シェール(頁岩層)に埋蔵される天然ガスのことです。

オバマ大統領が2012年の年頭教書演説で、地下の岩層に水や砂、

化学物質を高圧で吹き込み天然ガスを抽出する水圧破砕技術の推進

により、2010年代末までに60万人の雇用が創出できると説明し、

米国には100年近く持続可能な天然ガスの供給量があると言明しました。

(2012 1/25 ブルームバーグ)

そのため、シェールガスは、LNGよりも安いコストで輸入が

できるため、企業や家計が負担するエネルギー料金の上昇にも

歯止めがかかり、個人消費にも好影響を与え、国内での経済活動

の余地も広がると、バラ色のイメージが先行しています

 

――しかし思惑通り進むとは限りません。


◆今起こっていること

大阪ガスは米国で米テキサス州のシェールガス鉱区の開発に失敗した

として、3月決算で、約290億円の特別損失を計上すると発表しました。

現在の技術では想定した量を掘削できなかったためです。(2/13 日経速報)

大阪ガスは今年度、天然ガスを約11万トン(液化天 然ガス換算)、

原油は1050バレルをそれぞれ取得、販売する計画でしたが、掘削には

技術的な問題点が多いことが分かり、開発の中断を決めました。

 (2013 12/20産経)


◆シェールガスの問題点は何か

シェールガスについては、次の問題点が指摘されています。

(1/24東洋経済「なぜシェールガスはカベにぶつかっているのか」)

一つ目は、ガスの生産量の減少が従来型のガス田よりも早いということが

明らかになっています。多くのガス田は、ガスの産出が始まって3年経つと、

産出量が75%以上減少します。

ガス産出量を維持するためには、次々と新しい井戸を掘り続け

なければならず、典型的な自転車操業で、米国全体で2012年に

420億ドルものコストがかかったと言われています。

一方、米国全体で産出されるシェールガスの売上高は325億ドル

なので、年間100億ドルもの赤字経営を強いられていることになります。



二つ目には、米国の天然ガス価格はシェールガスの急増で値崩れし、

2013年を通じ3ドル~4ドルと低迷していますが、シェールガス田の

多くはガス価格が8ドルにまで回復しないと採算が合わないといわれ

ています。

2013年には、オクラホマ州でシェールガスなどを生産する

GMXリソーシズが破綻しました。この会社は天然ガス価格の値崩れ

のせいで8期連続の赤字を計上していましたが、過熱する開発ブーム

で鉱区の権益価格が急騰し、買い手がつかなかったのです。

過去5年間のような急激な生産増の予測が反転すれば、米国内の天然ガス

価格が急激に上昇する可能性もあります。

そうなれば、バラ色のイメージが崩れてしまうことになります。



◆現状をどう打開するか

このようにシェールガスの先行きが厳しい状況となっている現在、

他の方法を模索しなくてはなりません。現在の日本において、輸入

天然ガスは100%LNGであり、安定供給のために20年30年といった

長期契約で、原油価格連動という極めて不自由で割高な取引条件に縛

られています。

他の需要国はパイプラインによる天然ガスと比較し有利な価格を選択

することができますが、パイプライン網のない日本はそれができません。

そこで、サハリンからパイプラインを敷設して、ロシアの天然ガスを

日本に持ってくる方法が考えられます

(1/24東洋経済「なぜシェールガスはカベにぶつかっているのか」)

実際、2000年代初頭にサハリンから海底パイプラインを敷設して

首都圏まで供給する構想が検討されましたが、実現しなかったと

いう経緯があります。(2/18 ロイター)

日本がサハリンから天然ガスをパイプラインで輸入する場合、現在の

西欧向けのパイプライン価格で輸入できれば、年間6兆円のLNG

輸入額(2012年)を3兆6千億円に縮減できます

(1/31 JBpress「機は熟した、サハリンの天然ガスをパイプライン輸送せよ」)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39760?page=2


パイプライン敷設のコストは、5000~6000億円程度と想定されるため、

初期投資が早期に解消できることは確実です。

そして、ロシアからの天然ガス供給が実現すれば、ロシア以外の

国から新規LNGを購入する際の価格引き下げへの効果的な

交渉カードとすることができるのです。

また、現在、ウクライナ問題などはありますが、ロシアとの関係を

強化することは日本の安全保障上も重要であり、その意味でも

この方法の早期実現を期待します。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown ()
2014-03-22 18:31:48
まあ、選択しの一つとして考えるのはいいけど、

パイプラインを何百キロも敷くとなると、

警備隊も組織しなくりゃいかんぞね。
返信する
Unknown (泣き虫ウンモ)
2014-03-22 20:49:46
プーチン大統領の次は、どういう方なのかは保証できませんね。
そこで、シェールガスの安価な採掘方法を考えるしかないのかな。
もし、開発に成功すれば米国との相互利益関係も増しますし、ロシアリスクや中国リスクにも対応できますね。
そもそも、採掘になんでお金が掛かるのかを知る必要があるかな。
ロシアから、ガスを引くことは良いと思います。
返信する

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