
アマミサンのトコから拝借・・
『ザ・ネクスト・フロンティア』講義
大川隆法総裁先生:沼津支部御巡錫
沼津支部のみなさま、そして衛星中継の静岡本部のみなさん、
こんにちは。
今日は、なぜか、沼津支部で『ザ・ネクスト・フロンティア』の講義です。
(沼津に)どんな産業があるか訊いてみたのですが、あまり明確なものは
なかったようで。いずれ全国の皆さまに聴かれる内容なので、地元密着の
話題にならないかもしれないが、その辺はご容赦くだされば幸いであると
考えています。地場産業は何かと聞いたら「干物」らしくて、ネクスト・
フロンティアで干物とか、そういう話をしても、ちょっと役者が違うよう
ですので・・・。
政治経済的な話が中心になるので、女性は苦手かと思う。今年は矢継ぎ早
に本を出しているが、一定の考え方をテキストにして出しておけば、広が
っていって、幸福の科学のライバルの公共財になって、それから国の公共
財になって、色々な人が考えたりする基になると思う。今、非常に大事な
仕事をしているのではないかと自負している。色々な人たちが考える材料
が相当出ている。本を書いてから何ヶ月かするとピタッと合ってくるとい
う状態が続いている。去年から今週半ばぐらいまで、中国問題でだいぶ厳
しい批判をしていたが、政権もマスコミも経済界も中国寄りだった。
ついこの前、鳩山さんが辞められる前の日に中国の首相(註:温家宝)
が来て、鳩山さんを支援に来たような向きではあったが、政変が起きた。
(中国では)政変が起きるというのは殺されることなので、理解できない
ことだろうと思う。今年は大変激しい外交の綱引きがあったのに、外交に
フィロソフィ、哲学がなかったと思う。自民党もやや情けなかった。
自民党の過去を見ても、人によってバラバラに変わってきていて、福田
政権の時は民主党と似たようなものだっただろうし、麻生政権で本格派の
保守政権だと思われたにもかかわらず、相当中国に配慮したような外交
をして、過激な発言をした人をすぐクビにするようなことをしていた。
その結果どうなったかというと、アメリカは私の予想したとおり、没落
の渦にだんだん吸い込まれていきつつあるように思う。国はトップ一人
なので、一人で国が興れば潰すこともあるということ。オバマさんの
潜在意識まで入り込んで調査は終わっているので、だいたい対応の仕方
はわかっていた。アメリカが衰退するなというのは読んでいた。それに
続いて、日本に危機がやって来ると去年から言っていた。その通りにな
ってきて、世間もやっとわかってきたのではないか。あとになるほど効
いてくると思う。これが私の仕事といえば仕事。
私どもの仕事は、その時点では理解されないことが数多くあるが、人に
先駆けて言論を発したり、正しい方向を指し示すので、理解を得られな
くとも決して怯む必要はないと思う。むしろ、多くの人に理解されなく
とも、正しいことを言えたということは胸を張るべきではないかなと思う
。現時点での世論に迎合することなく、あるべき姿、方向を指し示した
のは名誉なことであって、決して恥じるようなことではないのではない
かと思う。
霊言集も数多く出したが、神様に近い高級神霊たちがこれほど国内外を
通じて出てきているということは相当なことだと思う。この世的には小
さな幸福実現党だけれども、指導しているのは日本の高級神霊から外国
のドラッカーとかアダム・スミスが出てきているというのは考えられな
いこと。アダム・スミスは200年以上前に今の資本主義の流れを作った
張本人だろうし、経済学の祖だけれども、ドラッカーは経営学の祖と
いわれている人。この人も100年・200年と残り続ける方であると思う。
この人たちが現時点で、週刊誌や新聞に近い事件についての発言をして
いる。同時期、同時代にはそれがすぐには分からないかもしれないが、
後になるほど言っていることの重さはわかってくると思う。大事なこと
を言っているので、それを見落とさないようにしなければいけない。
結構、国のリーダーに対する批判をしている。厳しいといえば厳しい。
ドラッカーは「誰が正しいかと考えると間違いを犯すので、何が正しい
かを考えなければならない」とよく言っている。「そういう人をトップ
に付けなさい」と言っている。今の政権は「脱小沢」とか、「鳩山や
官僚が悪かった」というような傾向が出ている。基本的に人のせいにする
ということ。そうではなくて、考え方の問題ではないのか。何が正しい
のかという政策、判断、国としての方針、そういう問題を人の問題に
摩り替えていく気がある。ドラッカーは、こういうタイプの人は、経営
トップや重役に上げてはいけないと言っている。
そういう人が国の中枢に座っていて、「官僚が悪かったから、政治主導
がいいんだ」と言ってみたり、「小沢が悪い」「鳩山が悪い」と言った
りする。尖閣列島で中国の漁船の船長を逮捕して、日本の国内法に基づ
いて処分すると言っていたのに、突如「那覇地検の判断によって釈放し
て、それをよしとする」と責任逃れをした。国家としての判断でなけれ
ばおかしいよね。那覇のせいにして、「中国と揉めるなら、沖縄だけで
やってくれ」という感じ。これが地方分権の正体だろうから、完全に昔
のこと。今「龍馬伝」をやっているが、長州が外国と戦ったり、薩摩が
外国と戦ったりすることと同じ。その時代に戻ろうとしている。とりあ
えず責任回避するということ。根本は、責任を取るだけの判断力、指導
力がないということ。
そういう人たちを持ち上げるという世論、もちろんマスコミが作ってい
るのは明らかだが、そういうマスコミしか持ち得ないということは、
国民の民度もまたそのマスコミレベルということ。我々は啓蒙するため
に霊言等を出している。まず、教育しなければ駄目だということで、考
え方を(霊人が)教えてくださっている。そういうことを知らなければ
いけないと思う。
非常に難しい時代に入っている。これからの10年は本当に難しいと思う。
アダム・スミスは「日本もこれから危機の10年を迎えるのだけれども、
中国もこれから危機の10年だ」と言っている。この10年の舵取りは非常
に大事だと思われる。当会も勢力が出るかどうかわからないが、オピニ
オンでは引っ張らないといけないとは思っている。中国は経済と政治と
の戦い。経済が勝つか、政治が勝つかの10年の戦いだと思う。「政治
体制はどうなってもいいから、経済的にもっと自分達が豊かになれた
らいい」という方向にザーッと雪崩を打っていくか、国家統制型の軍
事統制で押さえ込んでしまうかという戦いが、ここ10年で起きてくる。
外交問題で日本と中国が揉めているが、要人の会談がなくなったり、資
源の輸出を止めるとか、日本人を逮捕するとか、色々起きていても、
秋葉原では中国人が炊飯器を買いに来て歩いている状態。止めようが
ない。日本は寛容で、結構大国なんだなと思う。中国みたいに警察が
すぐ捕まえに来たりしないし、周りから異端視されるような国ではない
ということぐらいは(中国人観光客は)わかっていると思う。その辺、
日本は大国としての自負はあると思う。
アダム・スミスは「携帯電話等による情報革命」対「軍事的な一党独裁」
の戦いがこれから起きると。かつてのソ連は、民衆に情報公開した段階
で政府が瓦解した。中国はそれを知っているから、そうさせないように、
ネット警察が出て情報をチェックして取り締まっている。しかし、それも
いずれできなくなってくるだろう。観光客が中国から来るのはいいこと。
何かショックを受けるだろうと思う。昔、日本人が海外に行ってショック
を受けて帰ってきたように、何か感じるものがあるだろうと思う。
以前、中国窃盗団が銀座の宝飾店に50センチの穴を開けて盗みに入り、
香港で捕まったが、これは窃盗団だけをやっているのではなく、もし
かしたら国家公務員ではないかという感じがしてきた。日本の防衛体制、
警備体制をチェックなされているのかもしれないと思う。それは、盗み
に来られるほうが裕福であることは間違いないと思う。盗るよりも盗
られるほうが裕福であるのは間違いないが、考え方を変えなければいけ
ない時期が来ていると思う。
戦略としては二つあると思う。一つは経済大国として頑張ること。
中国が世界一になって、日本が3位に落ちて、もっと差が開いていって
(中国が)アメリカに追いついてしまうというような設計をしているが
、そうはならないよと経済のところで頑張る。5~6年でアメリカを追い
越すつもりでいるし、日本なんか抜き去ったような気持ちでいる。まだ
国民一人当たり10倍の生産性を持っているので、高付加価値の世界で
もっと戦い続ければ、まだ伸びる可能性はある。経済的なところで負け
をあっさり認めないで、もう一回盛り返してやるべきだということ。
海江田さんが大臣になって私と全く同じようなことを言っているので、
たぶんシンパだと思うが、「強い経済一本で行け。財政再建など黙っ
てろ」と言っていたが、私もそれでいいと思う。中国が10%ぐらいの
経済発展で伸びているのだから、日本がゼロとか、1~2%では駄目。
経済を戻すことをしようとすれば、できなくはない。デフレ経済を認
めてしまったので、デフレの悪循環を変えてしまわないと駄目なので
、(経済を)大きくしようと思わなければ大きくならない。これは、
財務省と日銀が大きくする気がないから、小さくなった。ここは叱ら
なければいけない。
残念ながら、総理大臣や財務大臣がそういう力がなさそうなので、
なぜか宗教家が叱っている状況。「儲けられる者から儲けよ」という
話があったが、「わかる者から批判せよ」と言ってもいい。中央政府
の資金の供給が遅れたためにデフレが長引いたというのがわかってい
るが、実体経済を知らないから理論倒れに終わっている。成長させる
ことはできる。経済成長は可能。インフレが恐いというが、20年間
もデフレを続けていて、何でインフレが恐いのかわからない。ハイパー
インフレーションが起きて円が紙くずになるから恐いとか、おかしい
んじゃない?(クルクルパーの仕草)
誰が財務大臣になっても、官僚にレクチャーされて、増税路線、
国債抑制になる。恐怖のワンパターンで、何十年でも同じことを言っ
ている。しかし、現実、戦後の経済規模自体はズーッと大きくなって
いて、それと同時に国債発行額も増えているが、それが十分な投資
として効いて、国の産業基盤を作って経済が大きくなってきて、世界
ナンバー2まで上り詰めてきた。民間で言えば、銀行から借入金を起こ
して、小さなところから大会社を創っていった歴史。経済的に間違っ
ているわけではないので、あとは目標と戦略がキッチリしていればい
いこと。
「ギリシャみたいになる」と怯えて帰ってきた首相もいるが、経済音
痴なので、日本とギリシャの違いがわからない。日本の国債は95%を
日本人が預金の代わりに買っているので、お金が逃げていきようがな
い。外国から買ってもらっているのだったら、外国がお金を引き上げ
ると言ったら途端に倒産だけれども、日本の場合は国民が持っている
ので、潰れるはずがない。国としての資産もあり、実際の負債部門は
300兆円ぐらいしかないと見ている。国に対して国民が債権者だし、
外国に対しても日本は債権国。だから、ギリシャにはならないという
ことは最初からわかっていること。
今必要なのは、もう一段、経済を成長軌道に乗せること。これが国の
防衛上も非常に大事だと思う。中国の安い人件費に依存しすぎて、安売
りでぼろもうけして、他の企業を潰したところもあると思うが、その
考え方を少し変えて、国の経済基盤を守る考え方にしないといけない
と思う。お互いよく話し合って、過当競争で潰し合わないようにして、
適正値段で経済繁栄しないと、デフレスパイラルに入る。抜け駆けで
安売りしたら、最後は全部潰れていくので、国内経済を守ることを話
し合わないといけない時期である。緩やかに(経済)成長していくほ
うが、全体の幸福感はある。「物価が安くなったから楽になったでし
ょう」という言い方もあるが、給料も安くなるからね。
1996年、菅総理が厚生大臣の頃に書いた本を読んだら、「東京都200万
人構想」というのが出ていた。東京都から1000万人近く放り出すという
戦略。そうしたら、土地の値段が下がって、みんなが庭付きの家に住
めるという・・・。東京が200万人になったら庭付きの家に住めるだろ
うが、追い出された人はどうなるのか。そうなったら、東京が中都市
ぐらいになるということ。それで国がどうなるかというと、弱くなる
だろう。むしろ、アメリカが停滞しているのだったら、アメリカに追
いつくほうを目指して頑張るべきだと思う。日本の強みで戦うとしたら、
それが一つ。
日銀総裁と財務大臣のところだけ釘を打つ。そうしたら、パッと変わる。
私が言ったように、メガバンクに紙幣を発行させていたら、今頃景気が
ちょっと回復していたはず。少なくとも、5~6%ぐらいの成長には乗って
いるはず。菅さんは外国為替も全然わからないのだろうなと思う。若い
頃は官僚は偉いから知っているのだろうなと思っていた。若い頃は純粋で、
人が立派に見えていい。この年になると、そう見えなくなるので悲しい。
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