消費税増税が解散総選挙の引き金となるか?
[HRPニュースファイル141] 転載
2012年1月4日
野田首相が進める消費税増税は、3月の通常国会に向けて
進められています。
与野党の協議を求め、自民党と公明党への協力を求める
方針ですが、自民党の谷垣総裁と公明党の山口那津男代表
は解散総選挙を前提とした与野党協議を求めており、難航
は必至です。
与野党協議が失敗に終わった場合を考えて、民主党の
輿石東幹事長は民主党単独で消費税増税法案の提出も辞さない
発言が出てきています。
野田首相も消費税増税法案が不成立の場合は衆院解散総選挙
で民意を問う考えも出しており、国会はますます混迷を極め、
ここにきて首相や野党のリーダーからも解散総選挙の可能性
が相次いで出てきています。
昨年11月5日に東京日比谷野外音楽堂で開催された
「増税が国を滅ぼす!国民集会」(幸福実現党は協賛団体として参加)
では、増税に反対する学者から草の根運動の活動家まで幅広く
集まり、増税反対の声をあげました。
実行委員長を務めた日本税制改革協議会(JTR)の内山優会長は
「11月5日の国民集会が、確実に永田町にも届き、現在の消費税
増税による政局の混迷につながっている。その意味で、大変
意義があった」と筆者に語ってくれました。
本来ならば増税路線の谷垣禎一自民党総裁ですら、増税の
トーンが弱くなってきており、私たちが求めてきて、
「増税をするなら解散をして民意を問え」と言っているほどです。
前述の内山会長以外にも、東京茶会や生涯現役構想を掲げる
草の根運動を展開している方々も、続々と「増税反対」の狼煙
をあげ、全国で活動を活発に展開しております。
永田町や霞が関では、反対の声を上げなければ「承認」と
みなす風潮があります。
昨年11月には、団体の垣根を越えて国民集会を開催したことは、
財務省をはじめとする霞が関にも影響を及ぼし始めているとみて
間違いありません。
さもなければ、12月に野田首相を使ってまで新聞の全面広告を
打つといった行動には出ません。
さらに、ジャーナリストの須田慎一郎氏によれば、元経産官僚
の古賀茂明をはじめとする増税反対論者のテレビ出演をさせない
圧力をかけているとのことです(『SAPIO』2012年1月18号参照)。
要するに、幸福実現党が立党以来主張し続けてきた
「消費税反対運動」が、着実に影響力を及ぼし始めてきたという
ことです。財務省主導の政治家とマスコミによる「増税翼賛会」
を打ち破るのは、やはり国民の声です。
ただ、一点だけ注意すべき点があります。国民運動として野田
政権の早期退陣と次の解散総選挙によって政権交代が実現したと
しても、増税派が幅を利かすようでは、財務省の思うつぼです。
消費税増税が解散総選挙の引き金になるのは大いに結構ですが、
それだけでは不十分です。やはり、自由貿易と減税、少ない規制
を実現できる政党と政治家が誕生しなくてはダメなのです。
幸福実現党は、その責務を果たす役割があると同時に、他党にも
眠っている自由主義者を巻き込む使命もあるのです。
そこまでいかなくては、国論としての自由主義対国家社会主義の
流れに勝利したとは言えません。その意味で、本年は
「自由からの繁栄」によって国家社会主義を打ち破る最大のチャンス
です。
どうか、今年も幸福実現党が発信する経済政策や諸提言にご期待
頂ければ幸いです。(文責・中野雄太)
執筆者:中野 雄太 (25)
幸福実現党静岡県本部幹事長
公式サイト: http://yutasteve.blog.fc2.com/
。
一般の人には中々伝わりにくいとは思う。
単純な主張は一時的には広がりやすいが
中身が無いのでいずれは必ず崩れると思う。
日本人は一時的には流されやすい国民だが
いつまでも流されているほど馬鹿な国民では無いと思う。