台湾問題で考えること

台湾問題で考えること

こうの一郎氏　ブログ転載

http://ameblo.jp/konoichiro/entry-11806762706.html

2014-03-28

『サービス貿易協定』反対

親日の台湾で今、勇気ある若者たちが国会を占拠して国を守ろうとしています。

事の発端は、中国との自由貿易にあたる「サービス貿易協定」です。
新たに中国側が８０項目、台湾側が６４項目を開放する協定です。

この協定を決める立法院で、政権与党が「審議が３ヶ月を超えた」
ということで委員会審議を打ち切ったことにより、
学生たちが納得がいかず、乱入しています。

台湾の中国化を防ぐ

　このサービス貿易協定のなかには、印刷会社もはいっているため、
巨大資本の中国企業が入ってきた時、
台湾の出版や言論の自由が間接的に侵されるという懸念があります。

　もし、日本に中国企業の新聞社やテレビがあったと考えると、
毎日反日放送をガンガン日本でやられることになります。

そこまで行かなくても、情報操作、情報統制は得意な国です。
現にほんのマスコミもかなりやられていますが・・・

ゆえにこの台湾の危惧はかなりに正当性があります。

中国は中台統一の戦略

　中国の目指すことが「中台統一」です。

要するに台湾は中国野中の一部で、台湾を中国の中に吸収することを
国家戦略としています。

　もし、中国国内にで学生が台湾のような行動に出たら、即武力弾圧です。
天安門事件がいい例です。

自由化を求めた普通のデモをしていた若者を
戦車でひき殺しています。中国の怖さを知るべきです。

台湾は国なのか

　ここで問題になるのが、台湾が国かどうかです。現実として台湾を国として
認めているのは２２カ国あります。

しかし、日本を始め、欧米など多くの国は台湾を国として認めていません。

　「中華民国」と台湾が呼ばれないのは、このためです。

しかし、歴史を振り返れば、中華民国と中華人民共和国（中国）とは
まったく別の国です。同じ漢民族であっても、全く違う思想の国です。
中華民国は自由主義で中国は共産主義の国です。

　中国の目指す「中台統一」なら国を併合することになります。

ロシアとウクライナ・クリミアの問題と同じです。

それを中国は国家戦略として持っています。その国が自由に台湾に入って
くればどうなるかは予想がつきます。

台湾の中国化であり、いずれ併合されます。

日本はどうするのか

台湾問題は日本にとっても重大な問題です。
それはシーレーンを含んでいるからです。

　台湾が中国に併合されば、シーレーンが中国の海になり、
中国が海上封鎖をすれば、日本にエネルギーや食料の９割近くが
入ってこないことになります。

理想国家日本の条件 自立国家日本 日本の誇りを取り戻そう！ 桜 咲久也