江夏正敏の「闘魂一喝!」「外交の基本(国家の条件)」
転載、させていただいた記事です
幸福実現党
江夏正敏の闘魂メルマガ vol.15
2014年05月06日発行
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江夏正敏 幸福実現党
政務調査会長のオフィシャルブログ
http://enatsu-masatoshi.com/
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1、江夏正敏の「闘魂一喝!」
「外交の基本(国家の条件)」
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現在、国際情勢は混沌としています。東アジアの中国や北朝鮮による独裁国家の脅威。
自由主義陣営でありながら極端な反日を掲げる韓国。
ロシアのウクライナ問題による影響。そして一番大きいのはアメリカの世界の警察官放棄の姿勢。
現状維持の思考では対処できない外交の時代が来ています。
このような中で、日本外交の舵取りは、老獪さ、慎重さ、大胆さが必要とされており、時代の変化
に対応できなければ、亡国への道をたどることにもなりかねません。
そこで、今回のメルマガは、外交を行うにあたって、国家として最低限必要な考え方を述べてみます。
当然のことなのですが、この基本さえ理解されていない言論が散見されますので、重要かと思います。
●愛国心と哲学(地球的正義)
外交の目的は「自国の国益を確保しながら、世界の平和と繁栄を実現すること」にあると言って
よいでしょう。仏教的には「利自即利他」とも言えます。
左翼の論調には、「国益」を悪と見なす風潮がありますが、幸福実現党は、
「国益とは国民の幸福を守ること」と考えます。
左翼のように日本が悪い国なら、大変な苦労をして外交を行い、日本の安全や、食糧・エネルギー
の確保に邁進する気迫は出てきません。悪い国ならば、国は潰れた方が良いのですから。
やはり、日本がいい国であるから、守るに値し、そして発展・繁栄が許されるのです。
ですから、根底に「愛国心」がなければ外交は成り立ちません。
その上で、哲学(地球的正義)という高尚な理念が必要です。「正しさ」を追求すればこそ、
外交に迫力と実行力が出てくるのです(当然、リアリスティックな目も必要です)。
民主党政権は、ここがグラついていたので、無残な外交をしてしまいました。
安倍政権になって、少しは良くなりましたが、国民の共通認識までには至っていません。
●未来の構想力と、国際情勢を読み解く見識
外交において「最終的に、この国家をどうするのか。世界をどのようにしたいのか」という
未来社会をデザインする構想力が必要となります。
当り前すぎるのですが、未来の国際関係を描けないと外交はできません。
もちろん、その前提には、哲学(地球的正義)が必要です。その哲学によって外交も180度違ってきます。
例えば、左翼であれば、中国や北朝鮮を礼賛していました。
であるならば、共産党などは、今はハッキリと言いませんが、基本的には日本を武装解除し、
中国や北朝鮮に日本が占領されたらいいと思っていたはずです。
片や自由主義者からすると、日本の共産化は避けねばならず、そのためには自由主義国のアメリカと
同盟を結びつつ、ある程度、自主防衛をする必要に迫られました。
正しい哲学を持つことはとても重要です。
このような正しい哲学を根底に、「日本の未来はかくあるべし」という構想力がなければ、
外交の打つ手が定まりません。
その上で、日本の国力と国際情勢を読み解きながら、確実な手を打っていく見識が必要となってきます。
現在であれば、緊迫の東アジア情勢の中で、アメリカの退潮傾向が見て取れるとき、
日米同盟を基調としつつも、東南アジア、インド、豪州と連携し、
ウクライナ問題を抱えるロシアと独自外交を展開しなければなりません。
●軍事力は外交の担保
そして、実際に「国を守るだけの一定の軍事力は、外交の担保として必要」なのです。
マキャベリの『君主論』に「武力を持たない者は、武力を持っている者を従わせることはできない」とあります。
軍事力なき外交というものは、ほとんど無力なのです。
軍事力がない国が、軍事力がある国と商売だけをして生きていこうとしたら、基本的には貢物を
持って行って朝貢する以外には方法はありません。
相手国に税金を納めるように、「何かを貢ぐので、自国の存続を認めてください」というようにお願い
するしかなく、明らかに上下がついてしまいます。
日本で言えば、共産党一党独裁の反日である中国による属国化を「よし」とするかです。
それは不幸への道を歩むことになるので、避けるべきです。
今の国際政治では、自分の国を自分で守れないような国は、滅ぼされても文句は言えない
状況なのです(ウクライナ問題然り)。
「きちんと国を守れる、まともな体制をつくって、初めて対等の外交があり得る」と言えるのです。
●外交には中央集権体制が必要
さらに、地域主権では外交は成立しないことを確認しておきます。道州制や地域主権制にすると、
国家対国家の条約を結べない状況になります。
例えば、沖縄の基地問題を考えてみればわかります。知事や市長に外交権限がないにもかかわらず、
「基地を叩きだす」などと言って、同盟関係を壊すような勢いがありました。
大変なことです。首相よりも市長の方が強いような関係は国家崩壊に近くなるでしょう。
やはり、外交というものは、国家の政治中枢部において責任を持って判断すべきです。
それを民意や地域主権と言うのは、責任逃れの卑怯な態度としか言いようがありません。
民主党政権の体たらくを見れば明らかです。
政治家は一身にて、すべての責任を負わなければなりません。
そのためには、専門的な知識と高度な見識がどうしても必要となります。
●幸福実現党の目指す外交とは
幸福実現党は、日本を素晴らしい国だと考えています。
数千年の歴史を有し、国民性は穏やかで平和を愛し、品格があります。規範意識が強く、
勤勉で、正直であることを大切にしています。
技術力が高く、産業を興す力があり、世界の模範になれる数少ない国の一つです。
この日本に自信と誇りを取り戻し、自由でありながら精神性の高い国を目指さなければなりません。
そのためには、自由を阻害する独裁、人間性を破壊する唯物主義、他国の存在を脅かす
覇権主義に対しては、毅然たる対応を行い、「悪を押しとどめ」なければならないと考えます。
その上で、「世界の誰もが憧れる日本」をつくり、リーダー国家・日本として、世界の平和と繁栄を
実現させるように外交戦略を立てなければならないのです。
政治家はもとより、日本国民の意識の高さが、素晴らしい外交を後押しします。
国民一人一人が政治に目覚めなければなりません。
幸福実現党もその方向で、地道に活動を展開しています。
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2、最近の江夏正敏ブログ記事
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◆05月02日 日本外交の岐路 ― オバマのアジア歴訪は成功したのか
⇒ http://enatsu-masatoshi.com/2014/05/02/1370
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3、編集後記
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立党5周年記念大会を4月27日に行いました。多くの方々のご支援に心から感謝申し上げます。
5周年に合わせ、「正しき政治の実現」政策パンフレットを作成しました。
「なぜ宗教政党でなければならないのか、安倍自民党との違い、幸福実現の必要性」などに、
正面から答えたものです。
政調会長として、当パンフレットの解説の要望があれば、現地に赴きますので、
党本部に問い合わせていただければ幸いです。(党本部:03-6441-0754)
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◆ 江夏正敏(えなつまさとし)プロフィール
1967年10月20日生まれ。
福岡県出身。東筑高校、大阪大学工学部を経て、宗教法人幸福の科学に奉職。
広報局長、人事局長、未来ユートピア政治研究会代表、政務本部参謀総長、
HS政経塾・塾長等を歴任。
幸福実現党幹事長・総務会長を経て、現在、政務調査会長。
http://enatsu-masatoshi.com/profile
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◆ 発行元 ◆
江夏正敏(幸福実現党・政務調査会長)
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