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金正恩氏「先軍政治」を継承――北朝鮮の終わりの始まり

2012年04月17日 10時59分43秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

金正恩氏「先軍政治」を継承

――北朝鮮の終わりの始まり

[HRPニュースファイル245]転載

北朝鮮は15日、金日成主席の生誕100年を迎え、大規模な
式典が行われ、正恩氏は初めて22分間の演説をしました。
最高指導者の肉声が伝わるのは、金正日総書記が
1992年4月25日、「英雄的朝鮮人民軍将兵らに栄光あれ!」と
わずか5秒の檄を飛ばして以来20年ぶりだそうです。

軍事パレードでは、これまで未確認だった対米威嚇用と
みられる大型弾道ミサイルも登場。金第一書記は
「かつての弱小国が今日は堂々たる政治・軍事強国に豹変した」
など先代の軍事力強化路線を評価し、先軍政治を継承する意思
を改めて示しました。

さらに人民を飢えさせない「確固たる決心」を誓い、
南北統一のためには「誰とでも手をつなぐ」と
言い切りました。

自らマイクの前に立つというサプライズ演出は祖父流、路線は
父の「強盛国家」建設を継ぎました。

毎日新聞が入手した発言録(1月28日)によると、金第一書記は
「最大のタブー」とされてきた、資本主義的手法の取り入れ
を含めた経済改革論議を促しているといいます。

(4/16 毎日
「北朝鮮:金第1書記、資本主義論議を容認 1月の発言録
」⇒ http://goo.gl/lXYrl

北朝鮮ではコカ・コーラやジーンズなどは「資本主義の象徴」
と排除されます。

しかし、国家統制経済で、政策の不調が続き、深刻な経済危機に
直面している今、金第一書記は「ロシアでも日本でも使える手法
があれば取り入れるように」と指示し、資本主義論議をすること
を容認したといいます。

しかし、「資本主義的発展」をつくるためには、情報入手の
自由や情報交換の自由がなければなりません。今の情報統制
では地下経済しか発展しません。

正恩氏は、スイスに留学し、ヨーロッパを見て国際情勢を
知っているつもりになっているだけです。本当の経済改革を
進めたいなら、まず、何よりも初めに「核を捨てる」ことです。

「核」を捨てない限り、制裁が続き、すでに経済再建は絶望的
です。国民は、昨夏の洪水の凶作で、南部中心に餓死者が続出
しています。

昨年末以来、金総書記葬儀、生誕記念日などの行事が相次ぎ、
その度に党は上納金を納付するよう要求しますが、貧しい国民は
「忠誠心を表したいが、少しの力も残っていません」という
困窮ぶり。

北朝鮮はミサイル発射を含む金日成生誕100周年記念行事に
20億ドル(約1620億円)を注ぎ込んだと見られています。

これは米なら北朝鮮全人口の5年分、トウモロコシなら10年分を
まかなえる金額です。

(4/13 夕刊フジ
「貧窮国北朝鮮、1600億円をドブ!飢える国民が泣いている」
⇒ http://goo.gl/02haZ

このまま国民の犠牲をいとわず、「先軍政治」を進めるなら、
北朝鮮の未来はありません。

しかし、金恩氏は自ら核を捨てる気持ちはなく、演説でも
「原子爆弾」という言葉を使い、威信回復のため、3回目の
核実験につき進むとの観測はますます高まっています。


今こそ、日・米・韓が組み、さらにロシアとも連携し、
北朝鮮の「核の刀狩り」をする時です。
核武装の解除ができれば、北朝鮮は解放され、経済再建は
可能です。

ベルリンの壁の崩壊に続き、「板門店の壁」を終わらせ、
冷戦を終わらせること。そして、南北に引き裂かれた
民族の悲劇を終わらせること。

これが、「北朝鮮の終わり」の始まりです。


正恩氏に残された道は、かつて、東京ディズニーランドや
秋葉原で見た日本が、韓半島の未来となるべく、独裁政権と
権力欲を捨て、民衆を解放すること以外にありません。

(文責・竜の口法子)

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